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リア充の異世界放浪旅〜陽キャは異世界でも有能です〜  作者: 絶望的メガネ
スカー王国篇

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第十七話 異能

「かつて大賢者と呼ばれた男、ガイツ・レンガー。その男が犯した罪は奴の命を持ってしても償えるものでは無い」


「誰なんだ、そのガイツって奴は」

「ガイツ・レンガー、少し南に行くと着く国、ルリア王国で生まれ大賢者として人々を助けていた男。だが奴の目的は人助けでは無かった。あの男の異能は浮遊。それは自分を浮かすのみにとどまらず大陸をも浮かせる力があった。その力を使い奴は一夜にして魔族の一つ、天人を根絶やしにした。」


ま〜た新しい種族が出てきたよ。


「天人て?」


「天人とはこちら極北にいたもの達で簡単にいうと羽が生えた人間だ」


「あの邪女神を追っ払った英雄達が衰退してからだったな」


やばい。頭がこんがらがってきた。英雄?邪女神?何だよそれ

頭をフル回転しているとあることを思い出した。

女神、大賢者、


「あ!」

「どうした?」


つい声が出てしまった。

意識しておかないとまずいな。


「何でも無いよ」


そういえばミリィという女神が大賢者について言及していたな。

なんだよ魔法って、嘘つきやがって。

ひょっとしてあの少女が邪女神なのか?

カーマイン達に今聞いといた方が、いややめておこう。

また地雷を踏んでも面白く無い。


「英雄って誰?」

「英雄とはおよそ百年前に人族1人、長耳人2人、獣人1人、天人1人、魚人1人で構成された旅人達だ。彼らは現在の七眼英傑の元となったミリィ教団が人族を滅ぼそうとした歴史的大事件を止めた者という噂もあるが、国の史実によると国の英雄、アーサーが一人で撃退したとも言われている。そして現在魔族はその英雄だった人族を殺し、逃げて自らの里を作ったと言われている」 


ひどい話だ、少なくとも長耳人、エルフは心優しい者達だったぞ。


「あっちはそれを恨んでいる可能性があるため人族は基本的に魔族を国に入れぬようにしているのだ」


恨んでいる訳なんて無いのに。でもそれを言ってしまえばまた面倒なことになるかもしれない。絶対に悪評を払拭してやる。


「なるほど、話は分かった。教えてくれてありがとうな」

「当たり前だ」


「お前には知る権利があると判断したまでだ」


相変わらずラジャイは冷たいな。

仲良くなれたら良いんだけど。


ーーー


「お前の目的は和解である事は大体察したが、それでもお前は騎士になったんだ。それ相応の務めを果たしてもらおう」


「どんと来い!」


「敬語な」


「すいません」


やっぱり冷たい!


「お前との戦闘からお前が動けることは大体理解している。だがまだ異能が出来ていない。そこで異能を使えるカーマイン講師に来ていただいた」


「あざっす!」


カーマイン意外と暇じゃね?

俺だけのために動けるとか流石に暇人を疑わざるおえない。


「まあ正直な話、ここ最近は魔族の動きが見えないから人手は足りているんだがな。他国からの侵攻があった場合の備えだ。頑張れよ!!」


ラジャイがそう呟いた後、後ろからカーマインが現れた。

カーマインは俺の前に立つ。


「異能はマラソンと一緒だ。ペース配分が大事なんだ」

「なるほど」

「俺は特殊な例だから感じた事は無いが異能は基本的に体力を奪われる、だが奪われる量は訓練で減らすことが出来るんだ」


カーマインはそう言い放つ。


やっぱり訓練はしておいた方が良さそうだ、少なくとも七眼英傑には異能を駆使しないと勝つのは難しい。


「という事でお前にはこれから毎日気絶するまで異能を使ってもらう」

「は?」

「さぁ早く使え!!」


「私が腕を斬り落とそう」


「ん???」


「いくぞ! 透!!」


骨を断つ鈍い音と共に腕から熱い感触が脳を突き刺す。

痛い、熱い、辛い、苦しい。

俺はすぐに唱えた。


「『治れ!!!』」


腕の痛みは次第に癒えていき、指先の感触も次第に取り戻していった。

途端に辺りが暗くなり足の力が抜けていく。

力が入らず俺はその場に倒れた。


ーーー


「これなら痛みの訓練も可能だ毎日やりましょう」


「毎日は可哀想では無いか? 流石に一週間に一回くらいに留めたほうが……」


「それでは訓練にならない、毎日やらせてもらいます」


物騒な会話で目が覚めた。

徐々に直前までの記憶を取り戻していき、腕を斬り落とされた瞬間がフラッシュバックする。

咄嗟に左腕を確認するとそこには自分の意思の元に動く左腕があった。

俺はほっとため息をつく。

その時俺が起きたことにカーマイン達が気づく。


「お、起きたか! 今日はひとまず休憩しろ。また明日斬り落とすから覚悟しておけ」


この世界は異能さえあれば倫理観を捨てても良いらしい。

異常だ。

早く帰る方法を探さないと。



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