表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/157

37. 魔法戦闘訓練

初感想いただきました!

嬉しいよ〜。読んでいただいて感想まで。本当にありがとうございます。

頑張って続き書きますね!

 昼食後、皿洗いなどはしっかりこなして、フクさんに魔法を習う。


「いいかい、に、魔法っていうのはねこの世界の魔素について詳しく知ることが上達の第一歩なんだよ。だから、あんたにはまず魔素について教えるよ」


「お願いします」


「いい返事だね。この世界にはあらゆるところに魔素が満ちているのはわかるね?その魔素を魔力で操作してさまざまな現象を起こす。それが、に、魔法だよ。あんたも、水や空気に含まれる魔素を操作し、形を変えたりぶつけたりはできるだろう?水上疾走(オーバードライブ)はそれの応用で水面を一瞬固定し走り抜ける技だね。ここまではいいね?」


「はい」


「この魔素操作の延長線上に魔法がある。こんなふうにね」


 そういうと、フクさんは左手を開いて顔の前に構える。いつ見てもジョセ○・ジョース○ーの決めポーズ。そして目の前に火の玉が現れる。


「どうだい?違いがわかるかい?」


 フクさんの目の前に現れた火の玉は、明らかに、ファンタジー世界の魔法そのもの。何もないところから火が現れた。

 それに比べて、今まで俺がやってきたものは操作する対象がある。操作する対象があったとしても、俺からするともはや魔法だけどね。


「元があるかどうか。ですか?」


「正解だよ。そして、この火は魔素を高速で振動させることで生み出すのさ。順を追って見せるから、よーく見るんだよ」


 フクさんの指先をよく見る。

 魔素がゆっくりと加速していくのを感じる。もちろん見えない。


 ユニークスキル 撮影者起動

 換装 35−150mm

 60mmにセット

 動画モード 魔素表示 オン


 魔素の動きが見えるようになった。なるほど、魔素が振動し加速していく。ある程度加速すると暖かくなる。さらに加速して熱をもち、指先にカゲロウが生まれた。どんどん熱量が上がっていく。


「ここに、火の見た目を魔素で加えると・・・」


 ぽっ。


 目の前にライターの火のサイズの“火“が現れる。

 火の見た目を魔素で加えるという部分が引っかかるが、火は魔素の振動の加速ということがわかった。もちろん、見た目を偽装しているとはいえ、その熱量は本物だ。薪の上にかざせば燃え上がるというわけだ。


「この過程をいちいちやっているのは大変だと思うだろう」

「・・・はい」


「そこで、この左てを広げて構えるこのポーズに工程を圧縮する。すると構えるだけで火の魔法を発動できるようになる!!」


 バァァーーン。という効果音が聞こえそうな、そのポーズでドヤ顔するぽっちゃりエルフの肝っ玉母さんのフクさん。目の錯覚だろうか、いつもより唇がふっくらして、顔が角ついて線が濃い?いや気のせいだ。


「やってみな」


 俺は、指先に集中し、魔力で魔素を動かす。加速、加速、加速。

 意外と難しい。加速すると範囲が広がってしまう。フクさんは小さな範囲で魔素を加速させ熱量を上げていた。範囲が広がると、熱が上がらない。


「む、難しい」

「そりゃそうさね。ポイントは振動と回転。小さな球体の中を魔素が渦巻くように動かしな」


 振動と回転。回転。なるほど、回転している物体を真横から見ると振動だ。

 その要領で魔素を操作する。するとだんだんと暖かくなってきた。さらに回転を加速。


「そこで、火のイメージを纏わせる」

「・・・・・」


 ぽっ。


 火が出た。本当にでた。


「60点だね。最初にしては上出来だよ。指先に集中しすぎて、体を巡らせる魔素が揺らいでるよ。感覚を掴んだらそこにも気をつけな。なんにしても全ての基礎は魔素の循環だからね。それから、訓練する際のポージングに気をつけることだよ。その形が発動の鍵になるからね。おすすめはこうだよ」


 右手を軽く握り、人差し指と中指を立てる。


「さあ、もう一度やってみな」

「・・・はい」


 言いたいことはあるが、飲み込む。修行が先だ。

 少し、火が着くまで時間が短縮した気がする。体の魔素の循環にも気を配る。

 もちろん、自撮り&ソラちゃんディスプレーで確認している。

 魔素を見るというのはとても便利だな。師匠も見えてるし、成人の儀式を受けたハイエルフも見えるようになるらしい。魔力が高く魔素操作能力に長けた種族ゆえの特権。その特権を撮影者で再現できたのは暁光だったな。


「よし、あんたは飲み込みが早いね!その調子で練習あるのみだよ。あたしは晩御飯の仕込み入るからね」


 何度も何度も繰り返し小さな火を灯す。

 回転・振動・循環・回転・・・・・収束


 お、火が青くなった。つまり火の温度が上がったようだ。

 へー。収束すると温度が上がるのか。動かし方を変えると色々とできるのかも。


 今まではラムネの瓶に入っているサイズのビー玉の中で魔素が回転しているイメージだったが、円を描くように変えてみる。炎の輪ができた。

 おお、やってみるものだな。色々と試してみよう。


 ♾️、渦巻。やはり、回転で作れるものはできるらしい。


 回転・・・・・回転?

 何かが引っ掛かかってる。なんだっけ?


「アキラ。外がキラキラで綺麗だよぉ」


 ちょうどソラちゃんは窓が見える位置にいる。気づいたら夕方で夕焼けで空のグラデーションが美しい。沈む太陽が金色に輝いてる。もう少し経つと赤色に変わるマジックアワーだ。


 金色・・・黄金・・回転

 黄金の回転!


 思い出した。黄金比 1:1.618の四角形その中に正方形を書くと残った長方形が黄金比の長方形となる。さらにその四角形の中に正方形を書くと長方形が残り・・・そして正方形の中心を曲線で繋いでいくと無限に小さくなる回転が生まれる。という超理論。魔素でもできるのではなかろうか?試しにやってみよう。


 正確に黄金比なんて作れないので、ざっくりイメージを地面に書いて、それに沿う様に魔素を動かしていく。あれ?魔素が暴れる。火が出るところまでは行けるがその先に進めない。魔素制御が上達すれば何か起こりそうな気配がある。こっそり練習していこう。


 マジックアワーが終わる頃。魔力が尽きた。魔力はスタミナの精神版。

 今日の魔法の修行はここまでかな。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ