表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/162

31. 撮影会

祝 ブックマーク 10人

ありがとうございます。とても嬉しいです。

次の目標は20人!

応援よろしくお願いします。


ブックマーク10人を祝して

今週末は連日投稿チャレンジします!



「じゃあ、スタジオに行くよ」

「スタジオ?」


 前回の神界は真っ白な空間にミコト様だけだった。

 だから、この空間でスタジオと言われても、白い空間でしかないと思うのだが・・・


 パチンとミコト様が手を叩く。

 すると、周りの景色が変わり始めた。

 これは・・・教室?


 日本の中学校。前後に黒板があり、木の天板に鉄パイプの机と椅子。ベージュ色のカーテン。

 窓から覗くと下にグラウンドが見える。空は青空だ。


「これは?」

「教室だよ」

「それは見ればわかる。どうやってこれを?」

「僕は神様だからね」

「でたよ。神様だから発言。でもこの前はこういうことはしなかったじゃないか」


 20−40mmで撮影した際には、白い空間でしかなかった。


「それはね、君が送ってくれた魔素を少し使わせてもらったんだ」


 どうやら、師匠から吸収した魔素を使ったようだ。

 魔素とは非常に便利なものだな。魔法の素ってのも頷ける。


「じゃ、撮影タイムだ」


 とはいえ、35−150mmF2-2.8をどう使えばいいものやら。

 まずは、35mmから使ってみるか。


「ミコト様、窓際へ立ってもらえますか?」


 窓から差し込む太陽光がミコト様を後ろから優しく包み込む。

 水色の髪が光を受けて淡く輝く。儚げな表情を作るミコト様。

 カーテンが風で少し膨らむ。

 その瞬間を写しとる。35mm,50mm,85mm,135mmと焦点距離を換え、写す角度を変えながら撮影していく。

 全て開放。一番明るいF値で撮影する。


 背景のボケがミコト様を浮かび上がらせる。

「このレンズすごいな」


 ミコト様が、右手で髪をかき上げる仕草をする。

 そして、こちらを見て少しはにかんだような笑顔を向けてくる。

 神々しい。マジもんの神様だから当然っちゃ当然か。

 当然、撮影は続けている。


 いや、ほんと、女神であってくれたならどれほど良かったことか。


 次は、席に座ってもらう。

 左手を伸ばした状態で机に突っ伏してもらい、右を向いてもらう。

 窓から差し込む光が体の左側から当たっている。そのため、顔は逆光、つまり後ろから光が当たっている状態だ。


「どうしたの、碇くん」

「え、その声」

「時間、なくなるよ」

「あ、はい」


 85mmF2.5で撮影する。横構図で顔から胸あたりまでが写るように構える。

 渾身の写真が撮れた。この満足感はすごいな。


「って、俺はアキラです」

「はは、やっぱりアキラくんはアキラくんだね。僕の渡したスライム、ソラちゃんでその写真を印刷して欲しいな」


「わかりました。ソラちゃん印刷お願い」

「ふわぁ。おはよう。アキラ」


 このところおとなしいと思ったら、寝ていたようだ。


「ソラちゃん。この写真を印刷してくれる?」

「わかったよぉ」


 ソラちゃんから写真が印刷されて出てくる。やっぱり荒いし、色味も合っていない。


「なるほど、なるほど。この印刷は改良の余地が大きいね。メーティスを呼び出して、解像度のUPと色校正してごらん」

「メーティスさん。聞いてたかい?」

『はい、マスター』

「解像度UPと色校正をお願い」

『承知しました。解析・鑑定。個体名:楓から吸収した魔素を個体名:ソラの魔力に還元。魔力操作を最適化を実行します。』


 ・・・・・・


『完了しました。』


 お、完了したようだ。師匠から吸収した魔素を使ってVer UPしたということみたいだ。


「ソラちゃん、もう一度印刷お願い」

「わかったよぉ」


 おお、出来上がった写真はこれまでとは全然違うクオリティ。

 L判サイズで見る分には何の問題もない。

 紙以外は。今の状態でも相当クオリティが高くなったが、印刷している紙が、生成りというか薄い黄色なため、どうしても色が黄ばんでしまっている。紙が白ければもっと写真の色が映えるようになるのだが・・・


「アキラくん。紙が白くなればと思ったでしょ?できるよ」

「ミコト様、神だからねはなしですよ」


 俺は、ジト目でミコト様を見る。


「ハハハ、嫌だな。そんなわけないじゃないか。ちゃんと君ができるやり方だよ。使うのは水と酸素さ」

「水と酸素でそんなことができるのか?」

「そのままじゃ無理だけどね。水と酸素から過酸化水素を作るのさ。ま、普通は触媒なんかで作るのだけど、ソラとメーティスがいれば、もっと簡単に作れるのさ」

「過酸化水素水?」


『過酸化水素水とは、水分子に酸素原子がさらに結合した不安定な物質です。脱色、殺菌などの効果があります。』


「解説ありがとう。メーティス。で、まずは、ソラの中にある神空間で水と空気の中から、純粋な水分子と酸素分子だけを取り出す。これはメーティスの解析鑑定を使えば簡単にできる。その後、魔素を加えて、よく混ぜる。この時の魔素の操作もメーティスに任せておけばOK。あとは、ソラの中で紙を作る工程の中で木の繊維から紙にする途中に過酸化水素を混ぜるとあら不思議。白い紙の出来上がりさ」


 最初はとても科学的な感じだったが、魔素を加えるらへんでちょっとおかしな事になったな。これは、詳しく聞くとメーティスさんが暴走しそうな気がするので、そっとしておく事にしよう。紙を白くしたいという目的は達成したわけだし。


「それじゃぁ、ソラちゃんにメーティスさん。漂白された紙に印刷お願い」

「いいよぉ」


 ・・・・・・


「おお、おおおおおお、これ!これだよ」

「あはははは、アキラくん興奮しすぎだよ。でも確かに素晴らしいね。この写真額に入れて飾っておくよ」


『マスターと個体名:ソラの間の経路(パス)が拡張されました。神空間への魔素のアップロード速度が50%増加しました。』


 どうやら、印刷品質の大幅向上したことに加えて、その品質での印刷したことでソラちゃんとのつながりが強化されたという事のようだ。俺の体内の師匠の魔素が神空間に送られる量が増えた。メーティスさん。今アップロードの進捗教えて。


『はい、現在のアップロード率1%です。』


 今までのは5時間で1%。アップロード速度が50%増加したので、

 5時間で1.5%。10時間で3%。ということは、後330時間でアップロードが完了する。約14日。次の師匠の撮影までに吸収できる魔素の量を増やすことをだな。



「そういえば、アキラくん。レンズに名前はつけないのかい?」

「え?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ