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23. 星景撮影

23話目です。

星空の撮影って難しそうですよね。

意外と簡単ですから挑戦して見てくださいね。

 よし、星景撮影やってみるか。

 温泉から出て服を着る。周りにある石を集めて、撮影のための台を作る。


 ユニークスキル撮影者起動


 バリアングルモニターを開いて角度をつける。

 焦点距離を20mm、F値を2.8にする。

 作った台の上にカメラを乗せ星空のどこを切り取るか決める。

 この世界も地球の天の川銀河のような帯状の星が見える。その一部を切り取ることにした。

 焦点距離20mmだと一部分しか写せない。もっと広角のレンズがあればいいのだけど仕方ない。


 次にピントを合わせる。

 ここまで暗いとAF(オートフォーカス)の精度は出ないので、MF(マニュアルフォーカス)にする。

 Tomranの20-40mmF2.8には切り替えスイッチが付いていないので、カメラ側で変更する。

 先端についているフォーカスリングを回す。MF時に画面が拡大されるように設定しているので、ピントも合わせやすい。一番強く輝いている星を狙ってピントを合わせていく。


 最後に、撮影条件を決める。

 カメラのモードをM(マニュアル)に合わせる。これは、F値・シャッタースピードを自分で決めるモードになる。F値は一番明るいF2.8。シャッタースピードは30秒に設定する。ISO感度は写りを見て変えていくが、今回は3200に設定する。


 それでは、行きましょう。レリーズボタンをポチッとな。

 30秒待つ。カシャっという小気味良い音が響いて撮影が終わる。


 撮影結果は手元で確認できる。撮影者スキルめっちゃ便利。

 周りに光がないため、普通に見ていても綺麗なのだが、カメラだと人の目では見えないような小さな星まで写っている。その美しさに圧倒される。

 撮影の準備をしている間に、星の位置がずれていた。

 少しカメラの角度を調整して、撮影を繰り返す。


「面白そうなことをやっておるの」


 急に背後から声をかけられてビクッとなる。

 撮影に集中しすぎて気づかなかった。


「し、師匠。びっくりさせないでくださいよ・・・・おおおお」


 振り返ると、湯船に浸かった師匠がいた。

 湯気、湯気が邪魔。なんでこう都合よく先端部分だけ湯気で隠れているかね。

 エロ仙人様、我に力を。魔眼発動せよ。


『マスターにはそのような力は確認されていません。』

 いや、いいのよメーティスさん。ノリっていうの?雰囲気とか勢いとかあるじゃない。


『・・・はぁ』


「どれ妾にも見せてみよ」

 ザバッ、師匠が立ち上がる。

 見えてはいけないところが全部丸見えに・・・ならない。

 なんなのこの湯気。


 星景写真を見に師匠が近づいてくる。

 これは湯気ではどうにもならないよね。バッチリ全部見えてます。

 メーティスさん。録画、録画して。


『そのような機能は確認されていません。』


 はい、知ってます。いや、ほら、見えそうで見えないのが良いっていうか。

 本当に見えたら困るっていうか。ね、落ち着け俺。


 とにかく、星空の写真を表示する。


 俺の背後から、温泉でほんのり赤く染まった顔が画面を覗き込む。

 とても良い匂いがする。

 そして師匠、近い、近いです。


「し、師匠?」

「これが星空の写真か、美しいではないか」

「そ、そうですね」

「ん?なんじゃお主、顔が真っ赤じゃぞ」

「いや、その、あの、師匠、せな、背中に当たって」

「おお、乳のことか?」


 師匠がニヤリとした


「なんじゃ、これが気になるのかの」


 師匠が、もっとくっつけてくる。

 柔らかい感触を背中に感じる。


 拝啓、エロ仙人様。あなたのお導きに感謝します。

 夜空にエロ仙人様が現れ、サムズアップしている。


 そして、目の前が暗く・・・・

 気づいたら鼻から血が大量に溢れていた。


「おやおや、倒れてしもうた。ふふふ、本当に揶揄い(からかい)甲斐があるの。それにしても、この撮影者というスキルは変わっておる。どうも魔素を喰っておるような気配がある。本当にそうなら、この世界を・・・。まあ良い。こやつが倒れておるうちにあれをやっておくかの」


「楓、アキラに何するぅ?」

「おお、ソラか、妾の魔力をこやつに少し分けておこうかと思っての」


 そう言って立ち上がった楓はすでに巫女服になっていた。

 楓がアキラの額に手を当てて、僅かに魔力を流し込む。アキラの体がうっすら赤い光で包まれる。


「ふむ、まだこの程度か。しかし予想よりも早いかの。のうミコト様」

『そうだね、アキラくんには生き残ってもらいたいしね。戦えるように鍛えてあげてよ。』

「もちろん、そのつもりじゃ。まずは、妾の本体の前に出られるようにならねばな」

『君の寝所ってやつか。ふふふ、アキラくん驚くだろうね。』

「この数千年退屈であったからのぉ。この数日が本当に楽しいのじゃ」

『おいおい、気合い入れすぎてアキラくんを殺さないようにしてくれよ。』

「わかっておるのじゃ。そろそろアキラが目を覚ましそうじゃ」

『じゃあ、あとよろしくね〜』


 楓とミコトの会話が終わってから少し経ちアキラが目を覚ます。


「うーん」

「目が覚めたかの?明日も早い、部屋に戻って寝るが良い」

「わかったよ、師匠」


 俺は、ソラちゃんと一緒に部屋に戻って体を休める。

 なかなか眠れなかったのは仕方ないと思う。


【撮影のすゝめ】(注意:あくまでも作者の主観です)


星空を撮影することを星景撮影と言います。

星景撮影で最も大事なこと。それは、場所と天候と時期です。

 場所:周りに明かりがなく真っ暗な場所。例えば山の中などが良いです。

 天候:晴れていることです。雲があると星は見えません。w

 時期:空気の澄んでいる冬がおすすめです。それから月の満ち欠けも大事です。新月に近いほど撮影条件がいいです。もちろん、月を撮りたい場合は、満月でOKです。


それでは、撮影に必要な機材です。

最低限の機材としては、カメラ・明るい広角レンズ・三脚・マスキングテープです。あると便利なのは遠隔でシャッターを切れるレリーズです。慣れてくると、ソフトフィルターなどのよりカッコよく星空を撮れるアイテムもありますので、調べてみてください。


さて、撮影の手順ですが、本編に書いてある通りです。もう少し詳しく書いていきます。


三脚をしっかり設置します。

カメラを取り付けて、Mモードにします。

F2.8以上明るいレンズを選びます。

一番明るい設定にして、画角を決めます。

シャッタースピードは30秒〜20秒くらいで、ISOは3200以下くらいがおすすめです。

一番難しいのは、星にピントを合わせることです。レンズをMFに設定して、ピントを合わせます。

背面液晶で拡大してみると合わせやすくなります。

ピントを合わせたら、マスキングテープなどでフォーカスリングが回らないように固定します。これが意外と重要です。Tomranの一部のレンズは、スマホの専用アプリで星の撮影を簡単にする機能が使えるみたいです。


案外、簡単ですので、トライしてみてくださいね。


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