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11. 天然温泉

11話目です。

温泉です。大事なので2回言います。温泉です。

 フクさんが俺を部屋まで案内してくれた。

 部屋に行くまでに、フクさんに色々と聞いてみた。


 この本殿には、基本的に楓様しか住んでいないとのこと、

 フクさんは、赤い鳥居の階段を毎日往復しているらしい。もしかしたら、フクさんは楓様を除いて村で最強のフィジカルの持ち主なのかもしれない。

 そして、ドルフ村長の奥さんで、680歳とのこと。


 エルフの外見と年齢の不一致がひどくて、頭がついていかないな。


 部屋についたら、6畳一間の畳の部屋だった。

 布団は自分で敷くスタイル。そこそこにフカフカな布団だった。

 これは、九尾稲荷大社の客間ということで、かなり贅沢なのかもしれない。

 村の過疎化をどうにかする依頼を受けた以上、村のスタンダードがどのレベルか見る必要がある。

 こういうものは現状把握が何より大切だ。


「ソラちゃん、今日は疲れたな。露天風呂があるって言ってたから行ってみるか?」

「アキラぁ。露天風呂ってなに?」


「露天風呂っていうのは、あったかいお水の池かな」

「じゃあソラ行ってみる」


 ということで、ソラちゃんと露天風呂に向かう。

 そこは、脱衣所もなにもなく、大人3人入ればいっぱいになりそうなサイズだが、本物の天然露天風呂だった。

 湯を桶で汲み体を流す。右足からゆっくりと入ると、少し熱めの湯船が体を芯から温めてくれる。

 ソラちゃんは、気持ちよくぷかぷか浮かんでいる。


 少し、情報を整理しよう。

 まずは、この世界について、世界の名前はガウス。今いる村は、世界樹の麓にあるヴィリジアンヴィレッジ。エルフが50名住んでいる。村長はドルフ。村の守りは唯一の戦士であるダーシュがになっている。村の最奥に、赤い鳥居の階段が1,000段。登り切った場所には、九尾稲荷大社。その中には神獣、九尾の狐「楓」が住んでいる。


 ここまではいいかな。

『はい、あってます』


 こういう時に、メーティスさんは非常に頼りになる。


 ミコト様(男)の啓示により、楓から村の過疎化を解決する依頼を受けた。

 住んでいるのがエルフということで、出生率が非常に低いということは解決のしようがないため、除外するとして、村の過疎化の原因はなんだろうか?俺のユニークスキル「撮影者」が役にたつのだろうか?


 過疎化の解決といえば、特産品やご当地グルメ、新観光名所、ゆるキャラくらいしか思いつかないぞ。

 最後のゆるキャラとか、この世界の住人の方が濃そうだし、意味をなさ際だろうね。


『マスターの元の世界と異なり、この世界では、情報伝達の手段が土産話や噂のみとなります。そのため、特産品やご当地グルメ、観光名所の情報を正確に伝えることができておりません。マスターのユニークスキル「撮影者」の写真を、なにかしらの方法で共有することができれば、多くの人の関心を得ることに成功すると考えられます。』


 おお、メーティスさんからの啓示だ。確かに、写真は土産話や噂に比べて、情報量が多い。これを共有できれば遠くまで正確に情報を届けることができる。ヴィリジアンヴィレッジの魅力を撮影し、情報を広めることで、観光客を呼び込む。観光客がくると、情報が集まり、村が栄える。そうすると接客などの仕事ができる。そうするとヴィリジアンヴィレッジに定住するものも出てくるだろう。村の過疎化も止まるはずだ。


 よかった。撮影スキルが役に立ちそうだ。ともあれ、共有するための方法を模索しないことには話にならないのだが・・・


 メーティスさん、何かいい方法を知らないかな?


『この世界の技術では、実現する方法はありませんでした。しかし、マスターの知識と、この世界の魔法を組み合わせれば、可能性があると推測します。』


 魔法かぁ。俺に使えるのかね?だいたい、適正云々みたいなのもありそうだし。

 保留だな。とにかく、明日は村の情報を集めよう。特産品などが見つかるといいな。


「なんじゃ、入っておったのか?」


 きたか。やはり、温泉といえばお約束のこの展開!

 男1人がスライムと温泉に入っている絵面なんて誰得だよという話だ。

 ここで、絵面ってなんだよとかツッコミを入れる無粋かつ愚かな者はいないだろう。


 ミコト様(男)、あなたがテンプレートをよく理解されている神様でよかった。

 それでは、振り向かさせていただきます。いざゆかん戦士たちよ!


 俺は下からゆっくりと上を向くように振り返った。


 細く引き締まった白い手足。

 ふさふさな尻尾。

 豊満なダイナマイトボディはそこにはなく、真っ白で九つの尾をもつ狐さまがいらっしゃいました。


「チガーーーウ。そうじゃないでしょう!」


「なんじゃ?お主期待しておったのか?

 のう? ほれ、どうなのじゃ?

 妾の豊満な乳を見たかったと?」


 わざとだ。狙ったようなタイミングで声をかけ、男の純情を弄ぶ妖狐。

 しかし、俺には、知恵の女神がついている。負けてなるものか。


 メーティスさん、なんとかならないですか?


『そのような機能は検索されませんでした。』


 ああ、メーティスさんがいつも以上に機械のような声に・・・


「ふふふ、意地悪がすぎたかの。妾もこの姿で風呂に入るのは大変でな。人の姿にならせてもらおうかの」


 そう言って、楓様が人型に変化(ヘンゲ)した。


 その姿を見た瞬間、俺の世界がブラックアウトしていった。

 そういえば、グレーウルフから逃げるための猛ダッシュと、九尾稲荷大社までの階段1,000段を登ったのだった。

 疲れが溜まっている上に、長湯をした結果、楓様の裸体を見てのぼせてしまったらしい。


『・・・・・はぁ』


 最後に、メーティスさんのため息が聞こえた気がした。



温泉が近くにあるというのは最高ですね。

疲れが溜まってると温泉が身に沁みます。

雪景色の露天風呂でお酒を飲みたいものです。


休みたいw

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