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第五十四話

しかし、滅びの化身と化したディスペンサーはまるでこちらをもて遊ぶように怠惰と崩壊を追い詰めていく。黒い影の兵士も大勢で押しかけてくる。

ディスペンサーは「ダークネスカタストロフ!」と叫ぶと怠惰はディスペンサーが作り出した闇の空間に閉じ込められた。怠惰を追い詰めるディスペンサーだったがその時、


「目覚めなさい.......」


怠惰の中からあたたかい光が漏れ出し闇の空間を解除した。

怠惰の体から放たれた希望の光が闇の空間を切り裂いた瞬間、その力は彼自身の中にも満ち溢れていった。頭の中に響く優しい声が、彼を導くように語りかける。


「怠惰よ、君の心に宿る希望は誰にも消せない。その力で、未来を切り開くのです。」


その声とともに、怠惰の体が眩しい白い光に包まれ、次第にその姿が変わり始めた。黒い鱗に覆われた竜の体から人の形に変わり、その上からまばゆい白い鎧が形作られていく。竜人のような姿となった怠惰は、自分の手を見つめながら驚きと戸惑いを隠せなかった。


「こ、これは…俺の体が…?」怠惰は自分の変わった姿を見下ろして呟いた。


崩壊は怠惰の方に目を向け、大声で笑い出した。

「おいおい、何だその格好!ちょっと様になりすぎだろ、怠惰!お前、まるで英雄みたいじゃねえか!」


「笑ってる場合じゃないだろ!」怠惰は恥ずかしさを隠しつつも、鎧が纏う力に圧倒されていた。自分の中から湧き上がる力は、これまで感じたことのないほど純粋で強大なものだった。



しかし、その様子を見たディスペンサーは不敵な笑みを浮かべた。彼の杖が再び闇を放ち、その闇が周囲にうごめき始める。


「ほう、希望の力か。だが、それだけでこの私を止められると思うな。怠惰、貴様のような未熟者がこの『滅びの杖』を超えられるはずがない!」


ディスペンサーは杖を高く掲げると、巨大な黒い竜の幻影を呼び出した。その竜はディスペンサーの背後に立ち上がり、鋭い目で怠惰と崩壊を睨みつけた。


「さあ、見せてみろ。希望の力とやらが、どれほどのものか!」


怠惰は剣を握り直し、鎧の輝きがさらに増していくのを感じた。その剣は彼の心の中の希望と共鳴しており、彼に勇気を与えていた。


「崩壊、俺があの闇竜を引きつける。お前はディスペンサーの隙を突いてくれ!」


「了解だ!」崩壊は拳を鳴らし、笑みを浮かべながら言った。


「けどよ、死ぬなよ。もう俺が相棒を失うのはまっぴらごめんだ!」


「当然だ!」怠惰は力強く頷き、ディスペンサーと闇竜に向かって突進した。


戦いは激しさを増し、怠惰の剣とディスペンサーの杖、そして闇竜の力がぶつかり合う。怠惰の剣の一振りは闇を切り裂き、崩壊の一撃は周囲の地面を砕いた。しかし、ディスペンサーと闇竜の力は想像以上に強大であり、二匹は次第に押され始めた。


「お前たちの希望など、私の滅びには届かない!」


ディスペンサーは狂ったように笑いながら、さらなる闇を放ち始めた。


「まだだ…まだ終わらせない!」


浄化(ピュリファイ)!!!」


怠惰は剣を強く握り、再び希望の力を込めた。その瞬間、彼の鎧がさらに強く輝き、剣から放たれる光が闇竜を貫いた。



闇竜が一瞬怯んだ隙に、崩壊がディスペンサーに向かって突進した。「今だ、怠惰!」


「行くぞ!」怠惰は全力で剣を振り下ろし、闇竜を粉砕しようとした。

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