第四十七話
怠惰と崩壊は、死者の国の境界線に立ち、目の前に広がる異様な光景を見つめていた。暗く荒涼とした大地は、地平線の果てまで続いている。どこを見渡しても手がかりになりそうなものはなく、ただ静寂と重苦しい空気が漂っているだけだった。
怠惰はため息をつきながら、「死者の国に来たはいいけど、どっちに行けばいいのかわからないね」とつぶやいた。
崩壊は腕を組み、辺りを見回しながら言った。「俺たちを呼んだやつがまた案内してくれるんじゃないか?あの声がなければ、ここまで来られなかったんだしな。」
その瞬間、怠惰の頭の中に再びあの穏やかな声が響いた。
「よく来てくれました。死者の国にあるロスタルガという都市に向かい、その中心にある滅びの神殿に来てください。どうかお願いします。」
怠惰は剣を握りしめながら、声の指示を思い出そうとする。「ロスタルガって都市に滅びの神殿…なんだか物騒な名前だね。でも、その声の主が呼んでいるってことは、行くしかないのかな。」
崩壊は少しだけ顔をしかめながら言った。「滅びの神殿…なんか厄介な場所っぽいな。でも、ここまで来て引き返すわけにもいかないし、行くしかねぇか。」
怠惰は頷き、空を見上げた。死者の国の空は不気味にどんよりとしており、光がほとんど差し込んでいない。それでも、二匹の足元にはかすかな道が続いているように見えた。
「きっとこの道がロスタルガに続いてるんだよね。行こう、崩壊。」
「おう、滅びの神殿ってやつがどんなところか知らないが、気を引き締めていこうぜ。」
二匹は声の指し示す方向に向かい、死者の国の不気味な道を進み始めた。ロスタルガの都市と滅びの神殿。その先にはどんな運命が待ち受けているのか。答えは、まだ闇の中にあった。




