表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/56

第四十三話 浄化

怠惰と崩壊が石を破壊したにもかかわらず、骸骨たちは止まるどころか、さらに数を増やして襲いかかってきた。


「嘘だろ!?まだ動いてるのかよ!」


怠惰は驚きの声を上げながら後退した。

崩壊も困惑しながら叫ぶ。


「あの石を壊してもダメなのか…!一体どうすれば…!」


骸骨たちは群れを成して二匹を取り囲み、逃げ場を奪おうとしていた。その数は数え切れないほどで、地面は骨で埋め尽くされている。


「これじゃキリがないよ!何か別の方法を考えないと…!」


怠惰は必死に剣を振り、迫り来る骸骨を次々と砕くが、そのたびにまた別の骸骨が湧き出てくる。


その時、崩壊がふと噴水の周囲に刻まれた古い文字に気づいた。「怠惰!あの文字を見ろ!何かの呪文みたいだ!」

怠惰もその文字に気づき、急いで近づいてみると、そこにはこう書かれていた。


「汝、命を得し者よ、真の静寂を与えよ。汝が魂の光を捧げる時、黄泉の門は開かれる。」


「…これ、魂を捧げるってこと?いや、どういう意味だ!?」怠惰は焦った表情で崩壊を見た。


崩壊は少し考え込んでから答える。

「魂そのものを捧げるんじゃない…お前の剣、『希望』だ。その光なら、この村を包む呪いを解けるかもしれない!」


怠惰は剣を見つめた。「希望の力を…捧げる?」剣を握り直し、噴水の中央に立つと、剣を高く掲げた。剣から放たれる光が一気に輝きを増し、村全体を照らし始めた。


「行け!怠惰!」崩壊が周囲の骸骨を押しのけながら叫ぶ。


怠惰は全力で剣に意識を集中させた。

「これで終わらせる…」


浄化(ピュリファイ)!」


剣から放たれる光がさらに強くなり、噴水の台座に光が吸い込まれていった。


その瞬間、骸骨たちが一斉に動きを止め、地面に崩れ落ちた。空気が変わり、村全体に静寂が戻る。噴水から湧き出た光が空に昇り、村を包む呪いが解けたかのようだった。


崩壊が疲れた様子で怠惰に近づき、「…やったな。」と肩を叩いた。怠惰も息を切らしながら頷いた。「危なかったけど、なんとか…これで終わったみたいだ。」


しかし、解けたはずの呪いの残り香がまだ村に漂っていることに、二匹は気づいていなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ