第四十一話 黄泉の村
死者の国へと続く道を歩いていく怠惰と崩壊。
普通に地上に出たが、さっき洞窟に入った時とあたりの雰囲気が違い、落ち着かない雰囲気の中で山の中へと続く石畳の階段を見つけた。
早速その階段を進むことにした怠惰と崩壊。
しかし、空は不気味に薄暗く、光がほとんど差し込まない。その一方で、山の中から吹き抜ける風には妙な静寂が漂い、どこか重苦しい気配を感じさせた。
「なんか、変だね…」
怠惰は辺りを見回しながら呟いた。
「さっき入った場所と同じ山かどうかも怪しいぞ。」
崩壊も鋭い目つきで周囲を警戒している。
そのとき、二匹は道の先に古びた石畳の階段を見つけた。その階段は山の中へと続いており、どこか導かれるような感覚を覚えた。
「これ…死者の国に続く道なのかな?」
怠惰は一歩足を踏み出しながら崩壊に尋ねた。
「ああ、そんな気がするな。」
崩壊は軽く頷き、二匹は階段を登り始めた。
階段をしばらく進むと、前方に小さな村が姿を現した。だが、その村も異様な雰囲気をまとっていた。建物はどれも古びていて、人の気配がほとんど感じられない。薄暗い光が村を包み、あたりには微かな霧が漂っている。
「誰か住んでるのかな?」怠惰は村の入口に立ち止まりながら、不安そうに言った。
崩壊は少し前に進み、村の中を見渡しながら答えた。
「わからない。しかし、気をつけろ。ここは普通の場所じゃない。」
二匹は慎重に村の中へと足を踏み入れた。すると、奥の広場から弱々しい灯りが見えた。その光を頼りに進むと、中央には朽ちた祠があり、その前で老人が一人、何かを呟きながら座っていた。
怠惰は老人に近づき、声をかけた。
「あの、すみません。この村は一体…?」
老人はゆっくりと顔を上げ、怠惰と崩壊を見つめると、かすれた声で答えた。
「ここは『黄泉の村』じゃ。死者の国へ向かう者が必ず通る場所…そして、戻る者のいない村じゃ。」
その言葉を聞いた瞬間、怠惰と崩壊の胸に冷たい感覚が走った。村の名前と老人の言葉が意味するもの――それは二匹に新たな試練を予感させるものだった。




