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第三十七話 戦いの始まり


怠惰と崩壊が氷の洞窟の中を進んでいると、後方から不気味な音が響き渡った。氷が砕けるような轟音と共に、先ほど倒したはずの氷の狼が再び姿を現した。


怠惰は振り返りながら叫んだ。

「嘘だろ!さっき倒したじゃないか!」


崩壊は険しい顔で返す。

「再生して追ってきたのか。それとも、また別の個体か…どっちにしても、ここでは戦えない!」


氷の洞窟は細く入り組んだ道が続いており、広がりのある空間はほとんどない。二匹は暗闇の中を全速力で逃げるしかなかった。


怠惰は手元の白い剣を咥えながら言った。

「暗すぎて道が見えない!どっちに進めばいいんだ?」


崩壊が低い声で答える。

「適当に進むしかない!追いつかれたら終わりだ!」


後ろからは氷の狼が大きな体を揺らしながら迫ってくる。その足音は洞窟全体に響き渡り、追い詰められている感覚を二匹に与えた。さらに、狼の体から放たれる冷気が洞窟内を一層冷たくし、息を吸うのも苦しく、喉が張り裂けるようだった。


しばらく逃げ回った末、二匹は行き止まりに追い詰められた。怠惰は息を切らしながら壁を見つめ、絶望的な表情を浮かべる。

「また行き止まり…」


崩壊は壁に手をついて冷静に辺りを見渡す。

「何か方法があるはずだ。諦めるな!」


その時、狼が再び姿を現した。その体はさらに大きく、洞窟の冷気を吸収するたびに力を増しているようだった。


怠惰は剣を咥え直し、狼に向かって言った。

「逃げるだけじゃ終われない…崩壊、やるしかない!」


崩壊は静かに頷き、力を溜め始める。

「いいだろう。一度で仕留めるぞ!」


狼は低い唸り声を上げながら、巨大な氷の爪を振り上げた。怠惰と崩壊は、限られた暗闇の中でどうやってこの敵を倒すかを瞬時に考えながら、再び戦う覚悟を決めた。


洞窟の冷たい空気が凍りつくような緊張感の中、次の瞬間、激しい戦闘が再び始まった──。

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