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第三十四話 一方


怠惰と崩壊が死者の国を目指して旅を続けている一方、ディスティランドにあるD.P.company本部では、アンダーパーソンの一人であるメイカーが倒れたという知らせがもたらされ、緊迫した空気が漂っていた。


アンメットは大理石の机に腰をかけ、報告書を読みながら眉間に深い皺を寄せていた。

「メイカーが...倒された?」


報告を終えた職員たちは緊張の面持ちでアンメットの指示を待っていた。そんな中、アンメットは立ち上がり、部屋の奥に控えていたアンダーパーソンのリーダーである謎の人物に目を向けた。


「お前はどう思う?」アンメットが低い声で尋ねた。


その男――名前も素性も明かされることのない冷徹なリーダーは、黒いフードの中から冷たい眼差しを向けて答えた。

「メイカーを失うこと自体は問題ない。だが、『希望』を奪われたことは看過できん。」


アンメットの目が険しくなる。「『希望』がどれほどの力を持つか理解しているのか?」


「理解しているとも。」リーダーは淡々と言葉を続けた。「だからこそ、今すぐ対応が必要だ。このままではあの二匹がさらなる障害となる可能性がある。」


「具体的にはどうする?」アンメットが問い詰めるように聞いた。


リーダーはフードの下で薄く笑い、冷たく言い放った。

「ディスペンサーを向かわせよう。彼ならば確実に任務を遂行するだろう。」


「ディスペンサーか...」アンメットはリーダーの提案を吟味するように呟いた。


ディスペンサーはD.P.companyの中でも特異な存在であり、アンダーパーソンの一人として知られていた。その異名は「秩序の刃」。冷酷無比な性格と、圧倒的な戦闘能力を持ち、任務に失敗したことがないと言われている。


「怠惰と崩壊を排除するには十分な力を持つだろう。」リーダーの声には確信があった。


アンメットは静かに頷き、手元の端末を操作した。

「ならば、即刻手配する。ディスペンサーには『希望』を奪い返す任務も課せる。それを持ち帰らせるのだ。」


リーダーはその言葉に満足したのか、微かに口元を緩めた。

「これであの二匹も終わりだ。彼らに待ち受けているのはただ一つ...滅びだけだ。」


ディスペンサーの出撃が決定されたことで、D.P.companyは再び攻勢に出ようとしていた。


果たして、怠惰と崩壊はこの新たな脅威を乗り越えることができるのか?

彼らの運命は、いよいよ大きな試練の中に投げ込まれようとしていた。

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