表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/56

第三十三話  ベルンフェル


死者の国を目指し、北へと歩き始めた怠惰と崩壊。ニアダフスクを出発して数日が経ち、寒さと険しい道のりが二匹の体力を奪い始めていた。


「さすがに休憩が必要だな。」崩壊が前方を見据えながら言った。


その時、ふと視界の先に小さな町が見えた。山のふもとに広がるその町は、木造の家々が寄り添うように建てられ、静かながら温かみを感じさせる雰囲気を持っていた。


「町だ!」怠惰は声を上げ、足を速めた。

「食べ物と情報を手に入れよう。」


崩壊もその意見に賛成し、二匹は小さな町へと向かった。



町の入口には古びた看板が立っており、「ベルンフェル」と書かれていた。住民たちは寒さをしのぐためか厚いコートをまとい、通りでは小さな屋台がいくつか開かれていた。


「ここなら何かしら情報が手に入りそうだ。」崩壊が辺りを見回しながら言った。


二匹が通りを歩いていると、一人の老婆が屋台でスープを売っていた。

「旅人かい?こんな寒い中、大変だねぇ。」老婆が声をかけてきた。

「少し休んでいきなさい、温かいスープを飲めば元気が出るよ。」


怠惰と崩壊はスープを注文し、木の椅子に腰を下ろした。スープの香りは豊かで、一口飲むと体の芯まで温まるようだった。


「おばあさん、この先に『死者の国』って呼ばれる場所があると聞いたんですが、知っていますか?」怠惰が尋ねた。


老婆はスプーンを手に止め、少し表情を曇らせた。

「死者の国...あそこへ行くのかい?あの山を越えた先に確かにあると聞くが、そこに行った者が戻ってきた話は聞かないねぇ。」


「何か危険があるんですか?」崩壊が身を乗り出して聞いた。


「噂では、死者の国に入る者は試練を受けると言うよ。それに耐えられない者は...死者の仲間入りをするそうだ。」


老婆の言葉は冷たく響いたが、怠惰と崩壊の決意を揺るがすことはなかった。



老婆に礼を言った二匹は、町で見つけた小さな宿に泊まることにした。宿の主人は親切で、暖炉の火を焚きながら旅の疲れを癒す食事を振る舞ってくれた。


「死者の国か...また厄介な場所になりそうだな。」崩壊がベッドに横になりながら呟いた。


怠惰は窓の外に見える山々を眺めながら、声の主の言葉を思い出していた。

「『導いてあげましょう』...この言葉が本当なら、僕たちは進むしかない。例えどんな試練があろうとも。」


翌朝、冷たい風が吹く中、怠惰と崩壊は再び旅を続けるためにベルンフェルを後にした。

https://x.com/QdifN964R411353

Xつくりました。設定とかビジュアルとか書くかも


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ