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第十九話 「復活」

扉の奥から、目も眩むような光があふれ出し、怠惰と崩壊はその場で立ち尽くした。空間そのものが輝いているような神秘的な光景だった。緑と金が織りなす幻想的な輝きが岩肌を包み、柔らかい風が二匹の体を優しく撫でていく。


光の中心から一体のドラゴンが姿を現した。体は澄んだ緑の鱗に覆われ、その瞳は限りない慈愛を湛えていた。鱗に光が反射し、虹色にみえる彼の周囲には、まるで命そのものが形となったかのような精霊たちが漂い、軽やかな音楽のような声を奏でている。


「私の名は『復活』。」

その声は低く、静かだが、確かな威厳を持って空間に響き渡った。


「なぜここに来た?」


怠惰は緊張で喉を鳴らしつつも、一歩前に出た。そして震える声で言った。

「崩壊のけがを治してほしくて……それと、D.P.companyの情報が知りたくて……」


崩壊はじっと復活を見つめていたが、怠惰の言葉には口を挟まなかった。ただ、その横顔には覚悟のようなものが漂っている。

復活は少し目を細め、二匹をじっと見つめた。その視線はまるで心の奥底まで見透かしているかのようだった。


「崩壊、お前の傷は確かに深い。しかし、その傷は『怒り』という名の焔が燃え続ける限り、癒えることはないだろう。」

崩壊は無言のまま、歯を食いしばった。


「そして、お前、怠惰。」

復活は柔らかい声で続けた。

「D.P.campanyの情報を求めるその理由は、お前自身の恐れからではないのか?」


「恐れ……?」怠惰は驚いたように復活を見つめた。


「お前は自分の大切なものを失う恐怖に押しつぶされかけている。それが、この旅の原動力だ。」

復活の言葉は優しかったが、その核心を突くような響きに、怠惰は息を詰まらせた。

怠惰は一瞬黙り込んだが、やがて小さく拳を握りしめた。

「確かに、僕は怖い……。この旅も、自分を保つために必死だったのかもしれない……。」


しかし、次の瞬間、怠惰の声は少し強くなった。

「それでも、親友を救いたい。そのためには、崩壊の力が必要だし、D.P.companyを止めなきゃいけない。だから……お願いです!」


復活はその言葉を聞いて、しばらく沈黙していた。

やがて復活はゆっくりと歩み寄り、崩壊に向けて穏やかな光を放った。

「お前の傷を完全に癒すことはできないが、力を使いすぎた代償を和らげることはできる。」


崩壊の体が柔らかな光に包まれ、その苦しげな表情が次第に和らいでいった。


「これで当面は動けるだろう。ただし、お前の心が怒りに飲まれるたび、再び痛みは戻るだろう。」


「感謝する。」崩壊は簡潔に答えたが、その声には微かな感謝の色が含まれていた。

復活は再び二匹を見つめ、静かに言った。

「D.P.companyの計画の核心にあるもの……それは『ドラゴンの絶滅』だ。彼らはwordsの力を利用して、世界の支配を目論んでいる。」


怠惰と崩壊は驚きの表情を浮かべた。

「言葉の封印……?」怠惰が問い返す。


「お前たちの旅が進む中で、その真相を知ることになるだろう。だが、その道は苦難に満ちている。覚悟を持って進むがよい。」


復活はそう言うと、一歩後ろに下がり、二匹に別れを告げるように頭を下げた。


「ここから先はお前たち自身の力で進むのだ。」

怠惰と崩壊は静かに復活に礼を述べ、その場を後にした。背後で光が徐々に薄れていく中、二匹の心には新たな決意が芽生えていた。


「必ず親友を救う。」怠惰は小さな声でそう誓った。


「進もう。」崩壊は前を見据え、力強く言った。


無事に復活に合うことができた怠惰と崩壊はフェニスキの谷を抜ける。

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