僕はまだまだ会えないみたいです
「久しぶりね師匠。まあこっちは楽しくやってるわよ」
そうスパカップに返事を返すクーラ。
最後に会ったのは教師になる前だから、約1年半ぶりの再会である。
そして、
「もしかしてスパカップさんですか? どうしてこちらに?」
「いやあ久しぶりだなあラーバルさん。20年ぶりくらいか? お前さん、学校の校長先生をやってるって話じゃあないか。何だい、旅はもうやめたっていうのかい? それともこれもまた『旅の途中』ってやつかい?」
こちらはかなり久しぶりの再会。
「ははは、そちらのご婦人に是非にと頼まれましてね。しばらく若者の旅立ちを見守ってみようかと」
「ふん、あんたらエルフは無駄に寿命が長いんだ。有効活用してやらないとね」
「ったく相変わらずだなあ。確か最近はこういうのを何とかっていうんだったな。何て言ったか・・・おおそうだ思い出したぜ、『ツンデレ乙』」
「「「ぶふっ!!!!」」」
スパカップの言葉に噴き出すクーラ、ラーバル、そしてモリス。
沸点低めのモリスは、肩を震わせて必死で笑い転げるのを耐えている。
それが決壊した瞬間にマリアベルの魔法がモリスを襲うだろう。
既にロックオンは済んでいる。
「それでスパカップさんは?」
その気配を感じ取ったラーバルは、場を落ち着けようと自身が投げかけた疑問に話を戻した。
「ああ、俺は今冒険者ギルドのグランドマスターってのをやってるんだ。こっちもまあ、若い連中を見守ってるってやつだな」
「それはそれは・・・また随分と豪快な見守りですね。それが今のあなたの『冒険』という訳ですか」
「まあな。といってもそろそろギルドも落ち着いてきたから、俺の役目はもうほとんど終わりってところだ。近いうちにまた外に飛び出すさ。なあマリアベルさんよ」
スパカップの問いかけにマリアベルはニヤリと笑い、
「ああ、あんたがいてくれたおかげでずいぶん助かったよ。あっちもこっちも風通しが悪かったからねえ」
「まあな。どんな澄んだ水が流れ込む池だって、長年使ってりゃあ泥も溜まるし澱みもできる。でっかい池なら猶更な。たまにゃあ大掃除だって必要だろうさ。とは言え、お前さんのあの容赦のなさにはまいったがな」
そんなスパカップの言葉をマリアベルは笑い飛ばす。
「ふん、あたしゃあ中途半端が嫌いでね。その『泥』を全部掻き出してからあんたをトップに据えたんだ、余計な柵が無い分やり易かっただろ?」
「はは、そりゃあ確かにその通りだ。おかげで俺に依存しない組織作りが出来たからな。クーラのやつも予定より早く解放してやれたしよ」
マリアベルはふふんと鼻を鳴らし、
「まあ、あとほんのちょっとの間だけ辛抱しとくれ。ところで、ラーバルとはどんな知り合いなんだい?」
と先ほど感じた疑問を投げ掛けた。
「ああ、昔馴染みってやつさ。といっても然程長い付き合いって訳じゃあない。ほんの一時の間一緒に旅をした、そんな仲さ」
「ええ。・・・切っ掛けはたまたま食事をご一緒したスパカップさんから、その旅の話を聞いた事でした。それであまりの波乱万丈ぶりに感銘を受けましてね、しばらく彼の冒険に付き合う事にしたんです。そうしたらまあ次から次へと・・・」
当時を思い出して、ラーバルは苦笑を浮かべた。
「それで、彼から聞いた話とその旅の体験談をもとに、一冊の本を書き上げたんです。それが『とある冒険者 カバチョッチョの冒険』という本でした」
「!? ラーバルあんたそれって!?」
マリアベルの驚きにラーバルは軽く返す。
「ああ、世界中で読まれている『生涯現役冒険者 カバチョッチョの冒険』シリーズとは違いますよ? あれは私の本をベースとして別の方が書いているんです。オリジナルの版権は私とスパカップさんで持ったままですけど」
「なんとまあ。世界的ベストセラーの原作者がこんな身近にいたとはねえ」
「ははは、それを言ったらそのモデルだってもっと身近にいるじゃないですか」
「まあ、そう言われれば確かに今更かね」
「ええそうです。今更ですよ、今更」
そしてラーバルはクーラに向き合い、
「しかしクーラ先生がスパカップさんのお弟子さんだとは知りませんでした。世間というのは広いようでいて実に狭い」
「ふふ、そうですね。まあ押しかけ弟子兼パーティメンバーって感じでしたけどね。そのあとは本部直属の冒険者パーティに所属して師匠の仕事を手伝ってたんですけど、ギルドに入った学校からの教員募集を見て、やってみようかなって」
それを聞いてラーバルはふと疑問に。
「あれ? それって聞いていた経歴と・・・」
「さすがに本部直属冒険者なんて書けませんよ。そもそもそんなの公式には存在していない、ギルド本部内でも知る者のない組織ですから。公式には私たちは普通のパーティとして登録されてるんですよ」
「ああなるほど。そちらがあなたの経歴、という事なんですね」
「ふふふ、そういう事です」
そう答えを返してクーラは言葉を続ける。
「まあ今が2年契約の2年目ですから、その後は師匠の旅について行くか先生を続けるか、それともまたパーティを組んで冒険者をやるか・・・師匠は私についてきて欲しいですか?」
弟子の問いかけにスパカップは苦笑し、
「そうだなあ・・・まあお前さんと一緒なら間違いなく楽しい旅になるだろうさ。だがまあそうでないとしても、それはそれでまた違った旅を楽しめるだろうよ。旅ってなあそんなもんだ。だからよ、結局最後は『一緒に旅をしたいか』じゃなくって『歩く方向が同じかどうか』って事じゃあないのかい?」
それを聞いたクーラは満面の笑みで、
「ふふっ・・・ったく、この名言ブッパおやじは」
そう話を打ち切った。
「じゃあそろそろ報告に入るわよ。といっても、まずはカルア君とそのパーティメンバーについての説明が必要になるのよね。そのあたりはマリアベルさんとモリスさんにお任せしていいかしら?」
場を回すクーラ。
「ああ、そうだね。まああんたの立場からしたら知らないほうがいい事もあるだろうから、隠すところは隠すからね。余計な詮索をすんじゃないよスパカップ」
「分かった分かった。だがまあそういう前置きがあるってのは、よっぽどの事なんだろう? かえって聞く楽しみが増えたってもんだ」
こうしてカルアが敬愛するカバチョッチョの『中の人』と言えなくもないスパカップへの、カルアに関する説明が始まった。
その説明に入れなかったのは、ベルマリア家との血縁関係、保有魔力量、そして軍事転用に直結しそうなやらかしの数々。
そして説明の後のスパカップの感想は、
「面白い奴だなあ」
であった。
それはスパカップという男にとって最大級の賛辞。
であれば当然、
「これだけの事が半年にも満たない間に起きたって事なんだろう? とんでもないな、カルアってのは。なあ、俺もその『チームカルア』ってのに入っちゃあダメかい?」
という話になるのだが、そのスパカップの問いを
「ああ、絶対ダメだね」
マリアベルは切って捨てた。
「カルアはね、カバチョッチョの冒険が大好きなのさ。あの子の人格形成や行動のベースにも深く関わってるくらいにね。そこにあんたが現れたりしたら・・・」
「ああ、そりゃあ良くないなあ。影響がでかすぎる」
「だろう? だから今はダメだ。あの子がそれを笑って受け止められるくらい大人になったら、その時はあの子に会ってやっとくれ」
その理由に納得したスパカップだったが、
「そういう事なら諦めるか。だが、その頃にはもうカバチョッチョを超える男になってそうだなあ」
後ろ髪を鷲掴みにされて全力で引かれるレベルの表情でそう答えるのであった。
「で、いよいよその彼らのセカンケイブダンジョン攻略についての報告なんだけど」
クーラはセカンケイブダンジョンでの一部始終を報告した。
一部モリスの補足を交えながら、精霊との遭遇もすべて。
でもピノの『変身』とその言動については目一杯ぼやかしつつ。
「つまり、この王都を囲むダンジョンには全て『ダンジョンの精霊』が住んでいて、王都の近くの森にも未発見のダンジョンがあるってえ訳かい」
「ええ。そしてその精霊は全て姉妹だそうよ」
「で、結界によって連絡が途切れちまった事で困った精霊が、妹を心配してダンジョンから魔物を出して地上に派遣したと」
「それが先日のゴブラオとゴブラットの騒動ね」
「それで、地下深くには『根幹の魔力』ってのが渦巻いてて、ダンジョンはそれを使って大きくなったり魔物を生み出したりしてると。で、その魔力をたくさん吸い出す為にダンジョンコアを深くに設置したがってる訳かい」
「そう言ってたわ。で、結界に阻まれてそれも出来なくなってると」
「うーむ・・・その精霊はダンジョンが大きくなったからと言って地上に攻め込もうとか魔物を溢れさせようなんて考えていないと言ってるんだな?」
「そうね。少なくともセカンケイブは」
「そうそう、それも疑問だったんだ。ダンジョンの名前と精霊の名前が同じって事は、少なくともその精霊の名前をダンジョンの名前として広めた誰かがいるって事だよな? そんな話はしてたかい?」
「それは聞いてないわ。でも確かに不思議ね」
「で、ダンジョンはその精霊が自由に変化させる事が出来て、セカンケイブはゴブリンダンジョンから森ダンジョンに姿を変えて、人間を呼び込もうとしていると」
「ええ。彼女たちも『人間がダンジョンに来てくれなくなると困る』そうよ。その理由までは聞いてないけど」
「ああ、そのあたりは僕が訊いとくよ。セカン君とは会う約束があるからね」
「それで、今度は『セントラル』を探しに行くと」
「ええ。あの子達の事だからすぐに見つけるでしょうね。それでダンジョン形成の手伝いを頼まれてるから、近々人が入れるダンジョンになるんじゃないかしら」
「そいつもまた随分な大事だなあ」
そしてひととおりの報告が終わった。
「大体こんなところね」
「やれやれ、どこからどう公開したものやら・・・新発見が重なり過ぎってやつだぜ。冒険者ギルドだけからの発表ってことにすると、また余計な波風が立ちそうだしなあ」
そうぼやくスパカップ。
「ふむ・・・だったら基魔研と学校と冒険者ギルドの共同発表って事にしちまうかい? もとは学校の授業中の発見だし、あんたはオートカと一緒に行くんだろう、モリス?」
「うん。彼女たちの通信方法の調査が必要だからね」
「という事だ。それならやっかみはあっても文句が出る事はないだろうさ」
「分かった。じゃあセントラルの調査と結界の改良の片が付いた辺りを目途に発表するような段取りにするか」
「ああ。じゃあ任せたよ」
こうしてセカンケイブダンジョンに関する報告は無事に完了した。
知り合いの思わぬ一面を互いに知る事になりつつも。
んー、とりあえず部屋に戻ってきたけど・・・
「今だったらギルドに行っても迷惑にはならないかな」
まだ夕方までは時間があるしね。
よし、じゃあ転移っと。
「こんにちはー」
ギルドに入ると・・・あれ? 誰?
「はい、いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件ですか?」
「ええっと・・・」
どうしよう。用件・・・無いんだけど。
すると隣のカウンターから、
「隣のカウンターの人、本日はどのようなご用件ですか?」
「うええっ・・・」
どうしよう、本当にどうしよう・・・
「ふふふふふっ」
って困ってたら、いつもの笑顔でピノさんが現れた。
カウンターの下から。ってまさか隠れてたの?
「パピ、ピコ、こちらはヒトツメギルドに所属している冒険者のカルア君。王都の学校に通ってるんだけど、時々こうして帰ってきて顔を出していくの。カルア君、こちらは今日からヒトツメギルドに研修に来ているパピとピコです。見て気づいたと思うけど、双子の姉妹なんですよ。研修を終えたらそのままここに配属になるから、よろしくお願いしますね」
おお、久しぶりの受付嬢モードのピノさんだ。
「初めまして。カルアです。学校へは今年から編入して、今2年生なんですよ。今日の午後と明日が休みになったから、ちょっとだけ戻ってきたんです」
「これはこれはご丁寧に。私は左テールのパピです。このタイミングで学校が休みとは思えないので、自主休みですか?」
「ご挨拶痛み入ります。私は右テールのピコです。もしかして先生に『今日はもう帰れ。明日は来なくていい』とか言われました?」
あれ? もしかして変な感じに疑われてる?
「いや、そうじゃなくって、僕達パーティは昨日まで校外実習でセカンケイブダンジョンの攻略に行ってたんですよ。それで今朝までフタツメの街に行ってて、さっき王都に戻って解散したんです。明日は体を休めるための休みになってるんですよ」
「あれあれ? さっき王都で解散ですか?」
「おやおや? 時間が合わないようですが?」
あ、そっか・・・
「ふふふ。カルア君は冒険者ですけど、超優秀な時空間魔法師なんですよ? だから王都からここまで一瞬で転移してこれるんです」
「なんと、2年生にして王都からこれほどの距離を転移できるとは」
「実に優秀な時空間魔法。しかも2年生から編入したと言う事は、実質3か月弱という事」
「「これは運命の優良物件!」」
「こっコラーーーっ! 運命じゃありませんっ!」
ふふ、慌てた感じのピノさん。そしてここでパルムさん登場。
「ふたりとも残念でした。こちらのカルア君はもう3年以上前からピノがね・・・」
「なんと、そんな早くから・・・」
「やはり徹夜組には敵わないのか・・・」
「ちょっとふたりとも! それにパルムも誤解を招くような事を言わないで」
「あら? どこに誤解があったのかな? ピノ教えてくれる?」
「えー、だってそんな3年前はまだそんなんじゃ・・・だってカルア君だし・・・確かに私が専属みたいな感じでずっと接してきたけど・・・でもまだそんな・・・だってカルア君だし・・・弟みたいな感じっていうか・・・その、ほっとけなかったっていうか・・・だってカルア君だし・・・」
「ね? ふたりとも分かったでしょ? こんな感じなのよ」
「はい、良く分かりました。これは確かに入り込む余地はありませんね」
「はい、もう見ていて歯痒いとかすっぱいっていうか激甘っていうか、とにかく良く分かりました」
「え、ええっ・・・」
「そっか、でもそっか・・・うん、だったらピノ、明日はあなたが休みって事で。私はその後でいいわ」
「え? だって私、昨日の午後は抜けさせてもらっちゃったから、あなたが先に休みって事に・・・」
ん?
「ふふっ、いいじゃない。せっかくカルア君とタイミングが合うチャンスなんだから。まあどうしても気になるって言うんだったら、今度休みを合わせて一緒に王都にショッピングに連れてってくれればいいから。ね?」
「う・・・うん、ありがとうパルム」
「どういたしまして」
「あの、ピノさん?」
「はい、なんでしょう?」
「昨日の午後って、ピノさん何かあったんですか?」
「うぼえぇ!? いやあの・・・ええっと・・・ああそう、ちょっと急に調子がね、ああでも大した事なかったのよ? ホントに。ちょっとね、ええっと・・・そう! 頭が軽い腹痛で奥歯をちょっと突き指しただけだから! 夕方には普通に復帰してたし!」
そっか・・・さっきも普通な感じだったし、だったら心配ないのかな。
「調子悪かったらいつでも言って下さいね。『中回復』とかも使えるようになったから」
「「やっぱり超優良物件・・・」」
「うーん、これはやっぱり私も狙っちゃおうかしら・・・」
「ダメぇーーーっ!!」
ところであの、さっきから周囲の目が・・・いたたまれないんだけど・・・
皆さんはそういうのって気にならないのかなぁ・・・なんて・・・
「って事だから、今日は私とピノで後輩ちゃんたちの研修をやってるのよ。だからもう暫くピノの事は待っててくれる? 終わったらリボン巻いて進呈するから、そのままお持ち帰りしちゃってね」
「ちょっ、パルム言い方ぁーーっ!!」
あははは、何だか今日のパルムさん、すっごく楽しそう。
後輩が出来たのが嬉しいのかな。
それからギルマスとちょっと話して、久しぶりにミッチェルさんの工房に行ったら、「ホワイトデスマーチじゃ」とか叫んでたからお手伝いして。
ダンジョンへは・・・今回は行かない。
だって、セカンとの話がややこしくなったら困るからね。
そして夕方、そろそろいい頃かなってギルドに行ったら・・・
頭にプレゼントの箱に付いてるみたいなリボンを付けたピノさんが。
「お待たせしましたお客様、こちらお渡しの準備が出来ていますので、どうぞお持ち帰りください」
「「どうぞお持ち帰りください!」」
「・・・もうっ」
「あははははは・・・」
家に入る前にふたり一緒に奥様方に挨拶して、ここでもみんなにからかわれて。
それから家に入ったんだけど、今日の僕は今までとは違う!
何と、ついにご飯の支度でピノさんの手伝いが出来るように!
「解体」
「スライス」
「みじん切り」
どやぁ!
「ありがとうカルア君。じゃ、あとは任せてねっ」
そしてご飯を食べながらの話題はもちろん、フタツメの街とセカンケイブダンジョンでの出来事。
「アーシュが用意した馬車って本当にもの凄くて」
「へえ、ちょっと見てみたいかも」
「撲撲棒って言うんだけど、みんなすっごく気に入ってくれて」
「面白そう! 明日やってみていい? ふふっ、どんな感じで飛んでくのかなぁ」
「それで、ノルトの家を結界で囲って、そのまま朝まで」
「そう、カルア君凄く頑張ったのね」
「昼頃までそのまま仮眠したんだけど、起きたら・・・あっ」
「ン? ナニカアッタノカナ?」
「それが『真なる最下層』ってところで」
「ええっ、それでどうしたの?」
「ノルトとふたりで階層中の壁とか床を剥がして持ち帰って」
「それ『錬成』でダンジョンの構造物も操作出来るって事!?」
「それでもうダメだって思った瞬間に『ルピノスさん』って人が助けてくれて」
「まあっ!!」
「ルピノスさんって、もの凄く強くてカッコよくって」
「そっ・・・そうなんだ」
「『君達はもう大丈夫だ。 だが今こうしている間にも、何処かで誰かが助けを求めているかもしれない。だから私は・・・行かなければならないんだっ!』って言って去っていって。その姿がなんかもう本物のヒーロー!って感じで。きっとあの後も誰かを助けてたんだろうなあ・・・」
「うう、パルムの『ありがとう』が心に痛かったの・・・」
「?」
「アーシュ、もしかしてルピノスさんの事が好きになっちゃったんじゃないかなあ。そのあとも『ルピノス様、素敵』って」
「ええぇーーっ、想定外よ・・・」
「??」
「ダンジョンの精霊が」
「はっ!?」
「セカンケイブを作り変えて」
「うぇっ!?」
「アーシュと繋がって」
「へっ!?」
「セントラルを探しに」
「にゃっ!?」
「もうビックリですよね」
「あれからそんな事があったなんて・・・」
「??? あれから?」
「あ、あ、あれ、から? ええっと・・・あれ、からっぽ! お替りする?」
「あ、はい。お願いします」
「ほっ・・・」
そしてピノさんを家まで送って。
「じゃあおやすみなさいカルア君。朝行くから一緒に朝ご飯食べようね」
「はいっ! おやすみなさいピノさん!!」
明日は朝から一緒っ!
【評価のお願い】
よろしかったら、この下から☆での評価をお願いします。
ポイントが少ないと、作品の存在にすら中々気付いてもらえないんです。