戦争クラス
「戦争クラスのレベルスリー……」暫く考える。
「ダメだ。何も見えない!」
「能力者がいるようだな」父の言葉も耳に入らない。動揺している。管理はできていたはずだ。
「あの部屋へ入る!」
太郎が決心した。あの部屋とは?
「そうか。【能力増幅装置】、我々は【アダム】と呼んでいるあの部屋へ……」
アダムこと、能力増幅装置とは、力を増幅させる脳内物質を操れる能力者の集った部屋だ。彼らは危うい存在なので、ここで管理されている。太郎がCT検査みたいなベッドに入ると、辺りは真っ暗になり。
何も起こらない。
「どうなっているんだ?」
太郎はアイズを使った。能力は意図して使える。そこに映ったのは?
「なるほどね。あんたが黒幕か、母、いや、能力名から【ステルスロック】とでも言うか!?」
母だと思われていた【物体】は、変化し奇妙な形をした生物へとなった!
「全てをみることができる能力、大したものじゃないか!」スピーカーからだけ声が聞こえる。
「我々は単体では弱小な能力者だが、能力のダブルセットで強める事を可能とした組織【ミソヘェミア】」
「ダブルセット? なるほど、そこの物体はステルスロックだけじゃなかったのか。組織と言ったが、何人いるんだ?」
「君にはみえるんじゃないか? ハハハハ」プツン、音声が切れた。
太郎はアイズを酷使し、まず、母の安否を確認しようとした。しかし、この部屋ではどうやら無理みたいだ。だが、出ることは叶わない。そこへ!
ガン! ガン! 「太郎! いるか!?」
「ジミー! 来てくれたか!」ガラン! 扉が開く。
「はぁはぁ、太郎の言った通りだったな。あーしんど! 何人と戦ったか!」
どうやらこの研究所が乗っ取られたみたいだ。でも、太郎はそれをみえていた!
「さぁ、ここからが俺らの反撃だ!」
完