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日常

 ここ、日本には何故か能力者が多い。

「てめぇ! うちらの庭でイキってるんじゃねぇぞ!」

「んだこら! 俺の能力【ヘブンズドア】を食らえ!」

 不良達が抗争してる中、ヘブンズドアという能力で即死させるチーターもいたりする。


 ★「……で、ナポレオンは言いました。ん? こら! 【岡三太郎】(おかさんたろう)! 何してる!」

 ここは東京の立川市。私立高校の一年の太郎は授業中居眠りしていた。教師は激怒し能力【ビッグエコー】で怒鳴り付けた。ビッグエコーは対象を絞ることができる。まさに教師に向いている。範囲が限られており、半径百メートルまで。尚、ビッグエコーを使える教師は日本に【数百人】いて、能力は被る事もある。

「違うんすよ! ちゃんと授業は【見てました!】」

 ???

「まーた、わからん事を言って!」

「俺の能力【アイズ】は【全て】を【みる】事ができるんです!」

「岡三は困った奴だな。はぁ~」

「先生、帰り雨降りますよ」

 ?????

「それじゃ天気予報だろ」

「いえ、予報は外れますが、俺は見てるんです」 


 キーンコーンカーンコーン。授業が終わる合図だ。

「……帰りは雨らしいから皆、購買で傘を買うよーに」

「あははははは」クラスメイトの笑い声が太郎に突き刺さる。

「よぅ! たろー、お前の能力あてにならないんだからひけらかすなよ!」

「なんだよ! ジミーも信じてくれないのかよ?」

 ジミー。本名【佐々木信綱】(ささきのぶつな)、戦国大名みたいな名前だ。体格は普通。頭も普通。運動神経も普通。金髪なのが目立つ。喧嘩は強い。能力【グランドトモズ】。殴った相手は今まで受けたダメージで一番強いダメージより一段階上のダメージを受ける。発動条件、グーパンチのみ。

 どうしてジミーかと言うと、大の映画好きで【ジミー・ライラ・エルカトリン】という俳優が好きだからだ。

「当たった事あったっけ?」

「ぐぐっ!」

 そうなのだ。俺の能力は【みる】事ができる。だけどなぜか当たらない。


 ブオオン! ブウウン!

 何やら校庭からバイクらしき音が聞こえる。どうやら不良が暴走しているらしい。よし! 逃げよう。俺には【みえて】いた。この件に関わると良くないというコトが。どうせ教師がなんとかしてくれるさ。ほら、体育の【池辺】が出てきた。


「こら! お前達! 何してる!?」

 ちょっと頭のネジが緩いのが池辺のネック。すると、リーダーと思われる生徒が池辺へ向かって語り掛けた。

「バイクの運転練習ですよ。先生」

 と。そのリーダーは間違いなく能力者だった。でなければあんなに冷静に池辺へ近づけない。し、見た目はガリ勉な少し場違いと思われる奴だった。

「ここは校庭だ! 練習なら教習所で習え!」

 ポン、と池辺の方をリーダーらしき生徒が叩くと。

「そうか。練習なら仕方ないな!」

 と、真逆な意見になった。俺には【みえた】。能力【シフト】考え方を強制的に変える能力。発動条件は触れること。


 大分ガヤが集まってきた。そろそろ収集をつけないといけない。

「俺が行く!」

 ジミーが向かう。まあ、ジミーなら大丈夫だろうけど、リーダーらしき生徒は触れるなと忠告しておいた。

「お前らそこまでだ!」

「キャーキャー」「ジミー!」黄色い声援が飛ぶ。

 不良どもはケンカしたことあるだろうからジミーの的ではなかった。が、問題はバイクだ。ジミーが強くても、バイクで轢かれたら大怪我、死ぬ事もあるだろう。ここで、教師達も黙ってはいない。保健の【犬位】能力【キャンセラー】治す事。池辺の考え方を治した。更に野球部がバッティングマシーンを持ってきていた。野球の公式ボールを高速で当てられたら、非能力者はかなり痛い。


 池辺の能力【コウテイペンギン】、校庭を自由に操る。で、不良達はドーム状の校庭の砂に包まれた。そこから出てきたのをバッティングマシーンで狙い撃つ。最後はジミーがトドメのグーパン。あっという間に事態は収まった。残るはガリ勉リーダー。★


 と、★から★までを岡三太郎は見た!

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