狂気の始まり
澄みきった蒼い空
囀り唄う、小鳥たちの聲
嗚呼、何故この世界は、こうも醜いのだろうか
詰らない、この世界は詰らない
愉しい時間は唯一つ≪君≫との逢瀬
その瞬間だけ、この世に色彩は蘇る
だから、それ以外は要らない
必要ない
妖艶に彩られたあの瞬間以外、総て、総て要らない
君以外は、─────
善かった、また逢えた
≪君≫の顔を観ることが出来た
≪君≫の笑顔は最高だ、この醜悪な世界を
昔の様に、蘇らせる
色取り取りに再生してくれる
これで未だ我慢が出来る
≪君≫は妖艶しい
何処までも澄んでいて
何処までも愛らしく
何処までも清らかだ
だから、何時までも
此処に居てくれないと
何故だ
≪君≫にもう逢うことが出来ないなんて
そんな事信じられない
何故だ
≪君≫は何時も笑っていたのに
そんな事信じられない
何故だ
≪君≫と居た瞬間はとても愉しかったのに
そんな事信じてはいけない
何故だ
≪君≫が居た此処がこんなにも空虚で
そんな事考えてはいけない
考えてしまえば、もう……
≪君≫が居た此処が空虚なら
≪君≫との記憶が汚れるのなら
≪君≫の笑顔が観れないのなら
こんな世界は─────
〝壞レテシマエ〟