三題話し 洗面台 電話 バイバイ
とある都市伝説を知っているだろうか?
自分の洗面台にバイバイと言うと自分が
大事だと思う人から悲しい知らせが来る
というものだ。
私の学校の友達は今その都市伝説にハマっており
この洗面台でバイバイする話はどうやら
どこにある洗面台かで変わってくると言う。
家・学校・会社・施設・デパート・飲食店など
で悲しい知らせが違うらしい。
知らせはどうくるのか?
人によって知らせ方が違うらしく
それは電話だったり
それは手紙だったり
それは人かだったり
それは動物だったりするらしい。
今はもっぱら非通知で電話が来るらしい
友達はいう。
こんな嘘か本当か分からない都市伝説に
私は興味がなかったのだが
見て触れれるものしか信じない性格の
私はどうしも白黒ハッキリさせたい気持ちは
友達から都市伝説話を聞くたびに強くなっていった。
ある日の夜
私はその友達と各自の家で
この都市伝説をやってみることにした。
私は自宅の洗面台に立ち
友達が調べてくれたこの都市伝説の掟を
携帯で確認しながら儀式をすることにした
①この儀式を行う時は洗面台に1人で写ること
②連絡先にある名前を消しておくこと(呪いが
写るため)
③好きな人・親しい人にはこの儀式前には会わ
④ベットの下には隙間を開けない (悪いモノが住みつくから)
⑤手は右手を上げ左右に振りバイバイすること
⑥後ろは絶対に振り向かないこと
⑦それから始めの部分は1番大事だから気をつ
けてね
というものだった。
私はこの掟も誰かが勝手に決めたものだと思い
何一つ従わず儀式を行った。
洗面台に立ち左手でバイバイを2〜3回行うと
非通知から電話がかかってきた。
恐る恐る震える手で電話に出てみると
砂嵐のような雑音が混じる中に微かに
声が聞こえてきた。
「よク‥わカったナ‥おオおオまエは
ミのガしヤ‥る‥」
男女が交互にゆっくりとねっとりと
乾いて掠れた声は話し終わると電話は切れた。
私は恐怖のあまり壁に向かって
携帯を投げ捨てた。
画面が割れて破片が飛び散った携帯を
私はしばらく座りこんで眺めていた。
次の日
昨日のことが頭から離れないまま
走って学校に向かった。
この都市伝説の儀式を行ったであろう
友達の安否が気になったからである。
いつも乗っているバス停が見えると同時に
友達の姿が見えたので
思わずその子の名前を叫びながら近づくと
友達は驚きと困惑した顔でそばに来た私に言った。
「‥どうして生きてるの?」
もしリクエストあれば頑張って書きます!