アクコ・ナイア
突然だが、皆は異世界を信じるだろうか、
いや、異世界では情報が不十分だな、
この場合私が言っている異世界は
ゲームのような世界、または魔法や非現実のドラゴンやケモ耳の獣人などがいる世界だ、
さて、これで私の思う異世界がわかってくれたかな?ここでまた質問だ、皆は異世界を信じるかい?
アンサーは決まっている、信じるかバカだ
魔法はまだしも、ゲームの世界は確実にない、だってこの世界の人が作ったゲームになんで現実的な世界があるのか、デジタルはデジタルのままなんだよ、
そう思っていたはずなんだけどな・・・
「アクコ様?どうしましたか?そんな浮かない顔なんかしまして、まさかご気分が悪いのですか?」
「えっ!?あっ?なんて言ったんですの?」
「浮かない顔をしていので気分が悪いのかと思いまして、体調を聞いていたのですよ、大丈夫ですか?」
「あっ、ごめんなさいね、ちょっと考え事をしてまして、大丈夫よ、アニル」
「それなら良かったですわ、やはりアニル様でもこの名門校、オールサイドを前にすると考え事をしてしまいますよね。」
「そうね・・・」
どうしてこうなった、私はただ、家で掃除をしてただけだよな、そして、オールサイドと言う名前、やっぱりここ、昔、寝る間も惜しんで全クリをした、
剣と魔法の青春恋愛ゲーム、「アナザールート」という
1つの小さいことから最後が変わってしまうという、初心者から玄人まで、楽しめるという恋愛ゲームだ
そして全クリをした私から言わせるとこのキャラは
アクコ・ナイア、そのキャラは主人公では無い、言ってしまえば悪役令嬢だ、
さっき言った通り、このキャラとのエンドもある、がそれ以外は誰にも結ばれず
未来で死ぬざまぁルートだ、
そんなの嫌だ、だけど・・・私という存在はこのゲームでは確実にいる存在だ、
私のアクションが全ての攻略の基盤となる、だから私は・・・
「主人公の邪魔をして、生き延びる、それが私よ!」
「何か言いました?アクコ様?」
「いいえ、何も言ってませんわ」
とりあえず、全ての基盤を作るためには、
全員を意識する必要がある、とりあえずここは何もせずに入学式へ行こうじゃないか
「さぁ!行くわよ、アニル!」
私は金色に煌めく髪をかきあげると、入口へと足を進めた
「はい!アクコ様」
足を進めた瞬間、前の世界と運動能力の
ギャップで何も無いところでつまづいた
「えっ??」
やばい!このままでは、顔面から転んで、
私の美しい顔が!
「・・・ッ!大丈夫かい?お嬢さん」
私を支えて守ってくれたこの男はまさか・・・?!
「あなたはもしかして・・・」
やってしまったようだ、私は今ここであっては行けない人物、そう、王道ルートの
王子ユーリだ、このドジを救うイベントは主人公にやれよ・・・
この恋愛、一筋縄ではいかないようだ