果実
投稿が遅れてしまいすいません。
今後の更新は不定期になるかもです。
ステータスで何を上げるかあれから迷い、結局敏捷を上げることにした。
ここだとHPを上げても効果が薄そうだし、器用はまだ必要ないと判断したからだ。
これから精密な物を作ることになったら器用を上げることになると思うが…
まあ、まだ先の話だろう。
ステータスを振り終わり、休息をとった俺は果実を探すことにした。
前に1度だけ近くにあった物を食べたのだが、林檎と桃を合わせたような味がして、とても美味しかったからまた食べたくなったんだ。
ちなみに、魔力がちょっと上がっていたのは果実のせいだったりする。
前に取った時は鑑定を忘れていたので、今回取れたらしっかり鑑定してみようと思う。
しばらく枝を歩いていると、葉の隙間に赤い物が見えた。
「お、あった…けど遠いなぁ…」
…だがしかーし!
今回は秘策があるんだ!
その名も、長い棒に突き刺して取る大作戦!
ネーミングセンスが無いのはいつものことだから気にしてはいけない。
内容は簡単。
槍を何本か作って、縄で結んで、長くして、刺す。
以上!
成功するかどうかは置いておいて、試してみましょう。
槍を縄で結んで…
届きそうな長さになったから…刺す!
長い槍を手にとり、果実を目掛けて突き出す。
が、うまく果実に刺すことができず、バランスを崩してしまう。
「バランスとるの難しいな…重心が偏ってるから風でも吹いたら落ちそう…いや!俺はあれを食べるんだっ!」
そう叫びバランスをとると慎重にかつ刺さるようなスピードで槍を突き出す。
果実を目掛けて突き出された槍は見事に果実の中心を貫いた。
「よっしゃ!」
そしたらこれを引き戻せば…
槍をゆっくりと自分の方へと引き戻していく。
だが、果実は途中で槍から抜け落ちてしまった。
「ああああああ!」
…槍先に返しをつけなきゃだめか。
次こそは取ってやる!
しばらく歩いて新しい果実を見つけた俺は返しをつけた槍を使ってリベンジする。
だがしかし、今度は途中で槍が分解してしまう。
「…結び方も工夫しないとな」
次の果実を見つけた俺は槍に少し溝をつけ、そこにくい込ませるように縄で結ぶ。
「よし、これでいける!」
三度目の正直とか言うし…
今度こそ成功させてやる!
慎重かつスピードをつけて槍を突き出す。
槍は果実の中心を貫き、槍先にがっちりと固定する。
「後は落とさないように戻すだけ…」
槍を慎重に引き寄せ…
「よっしゃあ!」
ついに果実ゲット!
長かった…もう日が沈みだしてるよ…
「いっただっきまーす!」
槍を噛まないように気をつけながら果実にかぶりつく。
口の中にフルーツ特有のみずみずしい味が広がる。
ああ…生き返る…
なんか生きてるって気がする…
夢中で食べ続け、30秒とかからずに食べ終わる。
「はあ、美味かったー!…よし、また明日も頑張りますか!」
…何か忘れてる気がするなぁ。