初戦闘
昨日は投稿できず、すいませんでした。
エタりの予防ということになりませんかね…
翌朝、俺は起きてすぐにフードの所へと向かった。
こういうのは早めに行っとかないとな。
…レベルを早く上げたいとかではないよ?
扉を開けるとやはりゴーレムがトラップに落ちていたが見なかったことにして先に進む。
ゴーレムがじっとこちらを向いていたが、気にしないことが1番だろう。
扉の前まで着くと、石を使って90階に転移し街に入る。
しばらく街をうろついていると、初めての住人を見つけた。
そこそこ距離はあったが、見た目は完全にエルフだった。
「エルフだ!ということはフードもエルフなのか…なんか納得できるなぁ」
ただし少し近づくとその表情が曇っていることに気がついた。
やはり、モンスターに襲われたことが記憶に残っているのだろう。
何とか出来ればいいのだが、できることはないので俺はゆっくりとその場を離れフードがいる屋敷に向かった。
「屋敷には着いたけど、なかなか入りにくい見た目してるよなぁ…とりあえずノックするか」
いきなり入るのは気が引けるため、俺はドアをノックする。
しかし、しばらく待っても反応がなく、鍵も掛かっていなかったので、俺はドアを開けて屋敷の中へと入っていった。
昨日はあまり気にしていなかったが、玄関には高価そうな調度品が幾つか置かれており、フードが金持ちであることが伺える。
しばらくそれらを眺めていたが、ここに来た目的…レベ…フードに会うことを思い出し、俺はフードの捜索を始めた。
とはいっても、部屋を開けて回る訳にもいかないので1つずつノックしていくだけなのだが。
だいたい10個目の部屋をノックした時に、玄関の方から音がしたので、玄関に戻るとそこにはフードがいた。
…家に入ったことが怒られるかな?
「なんだ、もう来ていたのか。しっかりレベル上げの準備をしてきたからこっちに来てくれ」
家に勝手に入ったことが怒られなくて良かったー。
やっぱり不法侵入はダメだね。
そしてレベル上げができる!
長かった…
「わかりました!」
フードについていくと、屋敷の庭に大きな犬のようなゴーレムがいた。
これと戦ってレベルを上げるのかな?
「これは訓練用ゴーレムレベル1だ。訓練用だが、殺す気で攻撃してくるから気をつけろ。壊してもいいからな」
何その脅し…怖いんですけど?
こちとら使えないステータスのMPが高いだけのレベル1だぞ!
いつか魔法を使える時が来るんだろうか…
「じゃあ起動するぞ」
…ん?
今なんて?
「ちょっと待って、まだ心の準備がっ!」
そう叫んだが、既にゴーレムは動き出していた。
「まあ、頑張れ」
こいつ、後で落とし穴にでも落としてやりたいな…
って違う!
今はゴーレムに集中!
とりあえず鑑定から…
「鑑定」
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ウッドウルフゴーレムLv3
ステータス[0]
HP 30/30
MP 0/0
力 3
魔力 0
敏捷 10
防御 5
器用 2
運 1
スキル[0]
無し
称号
無し
木でできた狼のゴーレム。
材料によって性能が変わる。
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このゴーレム狼だったかのか。
んで、ステータス負けてるなぁ…
いや俺のステータスほとんど1だから当たり前だけどさ…
よし、やるか!
俺は改めてゴーレムを観察する。
…やっぱり犬だな。
しばらく睨み合っていたが、ゴーレムはなかなか動かない。
こっちが攻撃するのを待っているのだろうか?
「それなら…こっちから行くぞ!」
ゴーレムに駆け寄り短剣を振るう。
だがゴーレムはそれを危なげなく避け、俺に前足を叩き込むと距離をとった。
爪は生えていないのであまり痛くはないが、このままだと負けてしまうだろう。
格上とはいえレベル3には勝ちたいよな。
けど普通にやったら攻撃当たらなそうだしなぁ…
あ、狼の倒し方と言ったらあれだな!
…死にかけたらフードが助けてくれるでしょう!