表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界樹ダンジョン(仮)  作者: 珊瑚
11/22

階段

2度目の探索では、前回行かなかった左を探索することにした。

迷わないように壁に傷をつけながら進んでいく。

目標は下に行ける通路とアイテムを探すこと。

通路を見つけてもまだ本格的な探索は出来ないので、メインはアイテム探しだ。

あんなゴーレム…モンスターがいたんだから、宝箱があってもおかしくない…いや、無いとおかしい!

まあ、小説やゲームに当てはめるならだが。

それでも宝箱が見つかれば、一気に状況が動くこともあるかもしれない。

そう考え、期待してしまうのはしまうのは自然なことだろう。

そんなことを考えながら歩いていく俺の視界に今までここで見た事のないものが入ってきた。

それは階段だった。

しかもその階段は下に続いていた。


「階段!かなり危険だだと思うけど、これは行くしかない…よな?」


俺はしばらくアイテムを整えると、決意を固め階段を降りていった。

その先で待っていたものは、木の中にあることに大きな違和感を感じる、巨大な金属製の扉と、紫の光を放つラ〇ュタの中心にある飛行石のような石だった。


「これは…ここは人工物で確定かな?にしてもこの扉絶対ボスがいるやつだよなぁ…うーん、開けるべきか開けないべきか…うーん…その前にこの石をチェックしときますか!」


石を触るとステータスボードと同じような表示が広がった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

転移可能階層

・89階

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「転移?これがあれば地上に…帰れないか…」


残念ながら、今までに来たことがある階にしか行けないのか、地上には転移できないようだった。

その他にわかったことはここが89階だということぐらいだ。


「さて、このドアを開けるかだけど…」


明らかにボスがいる雰囲気がするためしばらく悩んでいたが…


「開けないと何も変わらないか!ボスがいたら鑑定だけしてドアを閉めればいいでしょ!」


そう考え、俺はドアを開けることを決める。

ドアをよく見ると持ち手等は無く、横に動かすタイプでは無さそうなのでとりあえず押してみるが…

何故かドアはぴくりともしない。

分かれ目のところから横に引いてみるもやはり動かない。

掴めそうな部分はないのでこちら側に引っ張ることはできない。

その後何度か挑戦してみるも、ドアが開くことは無かった。


「…どうなってんだよ!ドアがゆっくり開いて中から凶悪なボスモンスターが…みたいな雰囲気だったじゃん!?…はぁ、帰るか」


下に繋がる道を見つけたが、その先に進むことができずやる気が無くなったので、俺は拠点に戻ることにした。

来た道を戻り、拠点の前に到着する。

今回はモンスターに会うことも無く、無事に戻ってくることができた。

しっかりトラップも避けて俺は枝の上に戻ってきた。


「はぁ…ここに来てから悪いことばかり起きてる気がする…にしても、これからどうするかな」


左には下に繋がるドアがあるが開けることができず、右に行けば今の実力だと絶対に勝てないであろうゴーレムがうろついている。

おそらく他のモンスターも生息しているだろう。


「左の方が安全な気がするけど、あんまり広くなさそうなんだよな…となると右に行かなきゃ行けないんだけど、あっちは危険だしなぁ……よし!まずは左の探索を終わらせて、そこから考えよう!うん」


俺は考えることをやめた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ