自分の絶壁はさておき、ぷるぷるは最高です。
んん?一度会っているとな?感じからして、顔合わせのことじゃないよね?
「結婚式より前にお会いしたということでしょうか?」
はてな?と頭の中がくるくるしたが聞いてみた。
伯爵様はなぜか沈痛な表情になり、
「ご記憶にないのですね。ご無理もありません・・・。あれはひどい出来事でした。
もっと早くお助けできなかったかとずっと自責の念を感じておりました・・・」
ええ?自責?そんな申し訳ない!会ったとしたら、どっかの夜会でかな?
あんまり人の顔は見ないで、下を向いていたからな~。
「夜会で・・・?」と小さい声で言ってみると伯爵様のお顔がぱぁ~っとなった。
おおう、目がキラキラしています。
「はい!ドーリア公爵家の夜会にて!可憐なお姿にみな目がくぎづけとなり、
ため息をもらしておりました」
くぎづけ?ため息?それは、ポンコツな姿にくぎづけで、下をむきっぱなしの
自分にため息?可憐って、姉さまたちのことでは?
いや!姉さまたちに可憐って言葉は1ミリも似合わない。優雅とか美貌とか優艶とか猛獣とか
・・・。あれ途中で変なの混ざった。
とにかくドーリア公爵家の夜会については、忘れられない苦い思い出が
ありますよ。
いつもの通り、姉さまふたりの背中にかくれて、下を向いていたのだが、
上姉さまの婚約者である王家の第二皇子様が夜会にいらせられ、ご挨拶とご案内と
いうことで、姉さまふたりは出向かれて、私はひとりだった。
そういう時は、壁際に設えられた
大きなソファみたいなのに座っていることにしている。
まあ令嬢が壁際にいると、お誘いのために貴公子たちがやってくるもんなのだが、
私が座っている高位貴族のみが使える、高級席?には貴公子はやってこない。
まあこられても怖いだけだから、ぼーっと座っているほうが楽である。
そこへエイロース伯爵家のエマエロル様がやってきた。
どことなくお名前がエロい気がするが、本人はキャラメル色の巻き毛で色白の
天使みたいな容貌の令嬢である。
特筆すべきはその巨乳である。今もミントグリーンのドレスから胸元が
こぼれ落ちそうである。げへへ、良きかな良きかな。
ちなみに私はスレンダー系です。良く言えば。お姉さまたちの豊胸術も受けたが、無理だった。
というか乳首とれそうだった。豊胸術の内容は非人道的なので語りません。
名前と体はエロいが、エマエロル嬢は、内気な性格で、そのすんばらしいボディも
太り過ぎで・・・と体を縮めているような人だった。
私のことをお胸をぷるぷるさせながら称賛してくれるのだが、こっちはその
ぷるぷるに目が貼り付き、「いやみかい?」と思ったが、そんなことは
まったくない、いい人だった。
たいていの人はお姉さまふたりに魅了されて、自分になぞ見向きもしないのだが、
エマエロル嬢は内気なところに相通ずるものがあったのか、お胸をぷるぷるさせて
話しかけてくれて、こっちはそのぷるぷるが見応えあって、夜会で会えば、
エマエロル嬢が挨拶にきてくれる仲になったのだった。ぷるぷる最高。
相変わらず、ええぷるぷるだのお・・・と堪能しているところへ、ドーリア公爵家
の令嬢ライザーザ様がいらした。
ライザーザ様。ライザで良かったんでない?といつも思ってしまう。
某フリー・・・むぐむぐを想像させる鋭い・・・じゃなくて、切れ長の目をした
ご令嬢である。特に白くはない。
「あら!侯爵家のリリアナ様ともあろう方が!このような弾み白ウサギのような方
といらっしゃられるなんて!
それとも女神アーンイヤのように惑わしの術でも使われたのかしら!」
続きの方向性に迷ってしまい、更新が遅くなりましたこと
すみませんでした。
見捨てずにブックマークをそのままにしておいてくださった方、
ありがとうございます。
ポンコツと内気ふたり、フリー・・・おっとっと、ライザーザ様に
どう立ち向かうのでしょうか。
ちなみにライザーザ様は、取り巻き令嬢ふたりを引き連れています。
取り巻き令嬢の名前を募集中。あんまり七つの球のお話くわしくないんです。
いかついやつお願いします。