表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20行ショート  作者: 冬月やまと
85/440

VOL.85 謀反

「なにごとじゃ」

 天守閣でくつろいでいた殿さまが、急に騒がしくなった城内に耳を傾けた。

「ただいま、見て参ります」

 家臣が立ち上がったとき、「殿、一大事でござります。主水之正めが謀反いたしました」と身に数本の矢を帯びた家臣が、息も絶え絶えに注進に上がってきた。

「なに、主水之正の謀反とな」

 日頃目を懸けてやっている寵臣に裏切られたと聞いて、殿さまは、目を剥かんばかりに驚いた。

「もう、彼奴等は直ぐ下まで来ています。はや、お覚悟を」

 先ほど立ち上がった家臣が、下を覗いて、絶望的な顔を殿さまに向ける。

「ぬうう、無念な」

 殿さまが蒼い顔をして呻いたとき、「殿、数々の悪政、民に成り代わり、この主水之正が成敗してござる」と、主水之正が血刀を引っ下げて上がってきた。

「き、きさま、日頃恩顧をかけてやったのを忘れたのか」

 凄まじい形相で、殿さまが言う。

「はて、なんのことですかな」

 主水之正が薄ら笑いを浮かべて、そらとぼけた。

「かくなるうえは、やむを得ん」

 殿さまが手にした自爆装置のスイッチを押す。

 謀反人もろとも城が吹っ飛んだ。

 西暦2083年のことである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ