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VOL.74 大丈夫?
俺の旅は、果てしがない。
俺の旅には、終わりがない。
なぜなら、一生のうちに、全ての国々の、全ての町や村を訪れることは不可能だからだ。
俺は死ぬまでに、どれほどの国を訪ね、どれほどの町を見、どれほどの店に入り、どれほどの人々と接触できるだろう。
世界は狭いようで広い。
しかし、広いようで狭いのも、世界だと思える。
俺は、夢を諦めたくない。
同じ一生なら、人にこき使われてあくせく働くより、自分のしたいことをして過ごしたほうがいいに決まっている。
俺は、世間の常識や、狭い殻に閉じ込められるのはごめんだ。
どんなに辛くても、自分で決めた道を歩みたい。
そにためには、どんな苦労だって耐えられるし、越えられる。
自分のしたいようにする。
それが、人生というものだ。
俺は、定年になってから気付いた。
気付いたら、やるしかないのが男だ。
俺は、夢に向かって、初めて、生まれ故郷の東京から、一歩を踏み出した。
そう、俺は、これまで、神奈川だろうが千葉だろうが埼玉だろうが、東京都以外の土地から、一度も出たことがないのだ




