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20行ショート  作者: 冬月やまと
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VOL.72 大空の怪物

 大空は気持ちいい。

 健太は、空を飛ぶのが大好きだ。

 物心ついた時から、空に憧れを抱いていた。

 そして、パイロットになった。

 乗客を乗せて飛ぶのはなんとなく嫌だったので、民間機のパイロットではなく、航空自衛隊のパイロットになった。

 大勢の人の命を預かる責任を持ちたくないというわけではない。

 健太は、自由に空を飛び回りたかったのだ。

 自衛隊とて自由に飛べるわけではないが、少なくとも、ひとりきりで空を飛べるし、毎日飛べる。

 今日も、訓練とはいえ、大空を飛んでいた。

 と、前方に、突然異様な物体が飛来しているのが見えた。

 銀色に輝く、昔の恐竜のような大きな鳥。

 UFOでないことは、一目瞭然だ。

 鳥のような物体は、みるみる近づいてくる。 

 その鳥は、健太の乗っている戦闘機より大きい。

 健太は、独断でバルカン砲を、その鳥に向けて発射した。

 しかし、鳥は怯むことなく飛んできて、健太の戦闘機に体当たりをぶちかます。

 健太の戦闘機は、あっという間に空中分解してしまった。

 何事もなかったように、鳥はそのまま彼方へ飛び去っていった。

 深海、大空と、この地球上には、まだまだ人類の知らない未知が、多く存在しているようだ。



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