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20行ショート  作者: 冬月やまと
46/440

VOL.46 進水式

 港には、大勢の政府関係者やマスコミが集まっていた。

 見物客も多くいる。

 みんな、誇らしげな顔している。

 それもそのはずで、今まさに、日本が世界一となる日が来たのだ。

 世界で一番の豪華客船を軽く抜く、豪華客船の進水式だ。

 政府関係者は悦に入り、マスコミ関係者は誇らしげに、見物客は晴れがましげに、巨大なビルを横倒しにしたような、大きな船に魅入っている。

 もちろん、各国からも大勢のマスコミが詰めかけていた。

 その数は、日本のマスコミ以上に多い。

 その巨体を誇るように、大きな汽笛を鳴らして、船はゆっくりと大海原に滑り出していった。

「社長、仕掛けは万端です」

 腹心の秘書が、この船を製造した会社の社長の側に来て、耳打ちした。

「よし」

 社長が、満足げに頷いた。

「こんな船を、我が社が作れるわけはないんだ。所詮、この船は張子の虎だ。テロリストのせいにして、船を沈めちまえば、手抜きはばれないし、保険は入るしで、一石二鳥ってもんだ。まあ、多少は高くついたがな」

「それでも、会社は潤いますよ」

 二人が、周りに気付かれないように、忍び笑いを漏らす。

 秘書は密かに武器商人に手を回し、船底のいたるところに、時限爆弾を仕掛けていたのだった。


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