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VOL.21 夢
夢は、描くものではなく、叶えるものだという。
その通りだと、俺も思う。
望むだけ望んでいたって、なにも始まらない。絵に描いた餅と一緒だ。
努力をしてこそ、夢は実現するのだ。
かくいう俺も、夢を叶えるために努力した。
俺には、幼い頃から抱いていた夢があった。
あまりにも突拍子過ぎて、誰にも言えない夢だ。
夢を実現するために、俺は寝る間も惜しんで勉強した。
最難関の一流の大学に入り、国家公務員の最上級の資格も取り、キャリアになった。
警視庁のキャリアから官僚になり、選挙に打ってでた。
一発で通り、議員になった。
議員から閣僚にのし上がり、やがて総理大臣になる。
しかし、俺の夢は、それで終わりなわけではない。
苦労の果てに、任期の伴う総理ではなく、国を牛耳る権力者になった。
いわゆる、独裁者というやつだ。
それでも、俺の夢はまだまだ終わらない。
これまで以上に、全身全霊を傾けて努力した。
それは、血の滲むような努力だ。幾度も、暗殺されそうにもなった。
その甲斐あって、ついに、俺の夢は叶った。
今、俺は、全人類の独裁者となっている。




