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20行ショート  作者: 冬月やまと
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VOL1.ニシキヘビ

 ある朝、洋一が目覚めると、洋一に寄り添うように、ニシキヘビが眠っていた。

 なんで、ニシキヘビ?

 普通なら、可愛い女の子か、そうでなくても、未来からやってきた少女型のアンドロイドとか、そんな展開ではないのか?

 まだ、半分目が覚めやらぬ洋一の頭に、そんなことが浮かんだ。

 元来、SFやアニメ好きの洋一は、それがひとつの夢であった。

 なのに、なんで、ニシキヘビ?

 洋一は、納得がいかない。

 その時、ニシキヘビが目を覚まし、にゅるにゅると動いた。

 徐々に、洋一の身体に巻き付いてゆく。

 ああ、これが可愛い女の子なら、どんなにいいことか。

 洋一は、初々しい女体に包まれる感触を想像した。

 だが、ニシキヘビの感触はヌメッとしていて、とても洋一の描いたものとは違う。

 くらだない夢を見ている。

 洋一は、そう思い込もうとした。

 どうせ見るのなら、可愛い女の子の体内に包まれたい。

 洋一を包むニシキヘビの身体に力が入り、洋一の身体が、バキバキと悲鳴を上げた。

 そして、ニシキヘビは、洋一を頭から呑み込んでいった。

「僕が望んでいるのは、ヘビの体内じゃな~い」

 ニシキヘビの口から、洋一の最後の叫びが飛び出した。


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