始まりの後日談
まずはこの小説を読もうとしてくれてありがとうございます。私の好きなTRPG『永い後日談のネクロニカ』の話を自分なりに書いて行こうと思い、書いた次第です。
全くペーペーが書いたものなのでお察しください。
荒野に一人、いや一体の少女の姿をしたアンデッドがいた。
「また来た…」
そう呟くと少女は自分を守るために必要な〈物〉を〈目標〉に対して構えた。
「ダァンッ!」
少女が構えた〈物〉は徹甲弾を撃ち出し、はるか遠くの〈目標〉に命中させ破壊した。
少女は構えた【対戦車ライフル】九七式自動砲の排莢すると共に一呼吸をする。
勿論、アンデッドには不要なことだ。しかし生前の名残なのか出てしまう。
少女は自身に内蔵されている【スコープ】で周囲を索敵し、〈目標〉がいないことを確認する。
「今日はあの1体だけなのね」
確認を終えた少女は伸びをする。無論アンデッドには関係ない行為だ。だが、伸びをすると何だか気分がよくなるのだ。気持ちを変えた少女は構えた九七式自動砲を背負うと、先ほどまでいた位置から少し奥にあるテントに入った。
少女はテントの中にあるランプを点けると、背負っていた九七式自動砲を近くに置き、テントに置いてあるバックを漁り始めた。
「残りが少ない…」
少女は少し寂しい表情をして、残り少ないレーションを手に取って口に運ぶ。
味はしない。いや、味覚がそもそもアンデッドにはないのだ。《ネクロマンサー》がそう作らなかったからだ。
「どんな味がしたんだろう」
少女は考えながらアンデッドには関係のない咀嚼を続ける。やがて飽きたので口の中の物を飲み込んだ。
まだ残っているレーションは食べずに適当な場所に置く。
「姉さん…」
そう呟くと少女は横になり今までの事を思い出してみた。
私には7人の姉妹がいた。
食べることが好きな『グーラ』
みんなの母親役だった『ルクスリア』
欲張りで色んな物を大切にしてくれいた『アウァリティア』
マイペースで私たちの心を癒してくれた『アケ―ディア』
いつも姉妹のために怒ってくれた『イーラ』
姉妹たちの意見をまとめて指揮をしてくえた『スペルビア』
姉妹を第一に考えてくれた『インウィディア』
そして私『カザリ』
みんな仲が良くて本当の姉妹のようだった。
でも、みんな壊れていった。そして私だけが動いている。
姉妹の最期を思い出す度に心が狂気に塗り潰される。そう感じた。
そんな時はいつも大切な【たからもの】小柄な鷹のアンデッド『ピテル』がすり寄ってくる。
だから私は私を捨てずに済むんだ。そう思い私はピテルを優しく撫でる。
私が撫で続けようとするがピテルは噛んでくる。あまりやり過ぎてまた家出されても困る。
一度、家出をされて8人総出で探したっけ。そんな事を思い出し、私の心が落ち着いて来た。
そんな時に外で何かが叫ぶ声が聞こえた。
「キエエェェェェ」
私は急いで九七式自動砲を手に取り、テントを慌ただしく出た。
そこには10mはある巨大な昆虫たちがいた。
「あれは…」
あの巨大昆虫の名前を出す前に、巨大昆虫達は私も見つけたのかこちらに向かって来る。
「急いで逃げないと」
そう呟き、テントに駆け込んで必要最低限の物を選択し、カバンに入れながら考える。
あいつはシデムシだ。よりにもよって一人の時にだ。シデムシが一体なら【突進】前にどうにかなったかもしれない。だけど何体もいれば話は変わってくる。頑丈な【強化外骨格】を持ち、その【巨体】は様々な妨害を跳ね除けて、例え攻撃が命中したとしても、あいつは【平気】に動いて【怪物の顎】で襲って来る。
それでいていつも【常時飢餓】の状態だ。飢えたライオンの群れにシマウマの仔馬を放り出せばどうなるかは子供にだってわかる。急いで逃げ出さなければあいつらのエサになってしまう。
シデムシが来ている位置から反対のテントの裏側に隠れていたオンボロのジープに荷物を急いでに乗せて、カギを乱暴に何度か回すとオンボロのジープは動き出す。
急いでアクセルを踏み込むとエンジンが唸りを上げ、ジープは不安定ながらも直進していく。
助手席に目をやるとピテルがシートに座っている。それを見て安心をした私は運転に続ける。
バックミラーで後ろを見れば、奥にいるシデムシ達が小さくなっていく。どうやら、テントにまだ私がいると思っているらしい。
「逃げ切った…」
そう思った瞬間、強い衝撃が走った。ジープ内がもみくちゃになり、窓の景色は二転三転と回転していく。ジープは何度も転げまわり、岩に当たってやっと止まった。
「キーー!」
ピテルの声を聞き、混濁した意識を何とか保つ。
「…」
「…!…‼」
何かが近づいて来た。相手にしようにも自分の周りには武器になるようなものがない。と言うか腕が動かないのだ。焦点が定まらない目で確認すれば、なんと腕はジープのパーツに挟まれている。
これでは動かないはずだ。どうしようかと考えようにもさっきの衝撃のおかげで思考が上手く回らない。
アンデッドでもこんなことが起こるのか。それともあの憎たらしい《ネクロマンサー》がそう作ったのか。どうでもいい事を考えながらピテルの方を見ると、ピテルはひっくり返った自分の姿勢を戻そうとしている。その間抜けな姿を見て和むが今はそんな場合ではないのだ。上手く纏まらない思考で、考えた答えはこのまま私を置いてピテルは逃げて欲しいと言う答えだった。そう考えたが段々と意識が薄れていく。何かが近づいてくる足音を聞きながらその正体を知る前に私の意識は途切れた。
読んでくれて本当にありがとうございます。それにしても短い!圧倒的に短い!めんどくさがって場面の省略する癖が出ちゃっています。ナンテコッタイ
文の作り方を何となくで行い、単語の使い方を間違え、誤字脱字をしているのでしょう。しかし、そこを指摘して欲しいのです。お願いします。
そうすると作者は嬉しさと悶絶のあまりベットで転げ回ります。
それでは次回があればまた会いましょう。