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オソロシ沼のおそろし様  作者: カモメ
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プロローグ

昔々のそのまた昔…

小さな漁村の裏山に住み着く

おそろし様と言われる神様が居った。


おそろし様は村人が大好きで

何時も村を一望出来る

オソロシ沼から眺めていた。

その村を津波が襲う。


皆に知らせようと駆け出すおそろし様…


しかし…

おそろし様の姿を一目でも見ようものなら

あまりの恐ろしさに、全ての生き物は石に変わって仕舞う。



昔々…

そのまた昔、ある村に住み着く

オソロシ様と呼ばれる守り神がいた。


オソロシ様の本当の名前は、おそろし主命と言うが、誰もがおそろし様と呼ぶ。

おそろし様は、オソロシ沼の畔に住み着き、村を守っていた。


その村は、海沿いに点在する漁師の村

何故に入り江の側にそびえる山の麓に住まうのか?


それは、オソロシ様の姿は非常に恐ろしく、

オソロシ様の姿を見た者は悉く、石になってしまうからである。


村人を愛するオソロシ様は、村人を石に変えない為に、山の中に住み着く事にした。


そんなある時のみんなが寝静まった夜の遅くに、、おそろし様は、海の異変を感じた。


この気配は津波だ!!

早くみんなに知らせないといけない。


おそろし様は山道を駆け降り、一番手前の家の戸を、ドンドンと叩き。


『津波だ!!…

津波が来るぞ!!早くおそろし沼の所まで逃げろ!!』

と叫んだ。


海に住み暮らす者達にとって、津波ほど恐ろしい物は無い。


一番最初の家の男は、一人娘を叩き起こし

戸を開けた。


一番最初の家の男は…


『おそろし様…』との言葉を残し、石になってしまった。


おそろし様は、戸を叩く時には、ワシはおそろし沼のおそろしじゃ!!』と

名乗らなければ、村のみんなが石になって仕舞いかねない事に気付き


『ワシはおそろし沼のおそろしじゃ!!

もうすぐ津波がやって来る。

取るものも取らずに、おそろし沼の所まで逃げるのじゃ!!』

と、残りの家々の戸を叩き村人を起こして回った。


海が、引き始め津波の兆候が出た頃には、村人はおそろし沼の畔に集まっていた。


ただ…

最初の家の男を除いて…





一番最初の家の男だけが石になってしまった。


一人残された娘はどうなるのか?


乞うご期待…

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