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第48話 大和司と迷宮の始まり

連勤は続いていますが、ようやく死にそうな山を乗り越えたので、早く帰ってこれるようになりました!

 いつもと同じ、でもどこか懐かしく感じる道をあるいて、ギルドへと向かう。

 4階建ての大きな建物、

 すっかり見慣れていたギルドも、改めて来てみるとファンタジーという感じで、なんだか気分が盛り上がってきた。あまりにも、リエルやナーシャとゆっくりと過ごす日常が楽しいというよりはらくすぎて、すっかり忘れてしまっていたが、冒険者として成り上がる、そんなわくわくするような気持ちを思いだした。


 ぼーっとして、なんだか冴えなかった頭も、目も今はすっかり冴えていた。両開きのスイングドアを大きく開ける。

 朝早くきたこともあって、久々にきたギルドの中にはクエストに行く前の冒険者が集まっており、なかなかの盛況ぶりだった。カウンターの向こうにエミリーさんの姿を見つけたが昨日見せた泣いていた姿がウソのように、テキパキと一段長い行列(その容姿も相まって、エミリーさんの元に並ぶ男性冒険者の数は多いのだ、かくいうおれもその一人ではあるのだが)を捌いていた。

 冒険者の要望を聞きながら、手元の用紙を手つきよくめくり、何事かを書いていたエミリーさんがふと顔を上げた。

 エミリーさんは、一瞬驚いた顔をすると、満面の笑みを浮かべて立ち上がった。


「ツカサさん!イタッ」


 カウンターに座っているエミリーさんが、イスもひかずにそのまま立ち上がると、その太ももを机の角に打ち付けることになる。

 普段、凜々しい顔をしているエミリーさんの、新たに発見したドジなところや、昨日の泣き顔を思うと、どこか遠い世界の人のように感じてたエミリーさんも人なんだななんて、感想を持っていた。うん、つまり、そのドジなところも、かわいいということだ。


 エミリーさんはただでさえ早い仕事のペースを上げて、行列の割に直ぐにおれの順番が回ってきた。


「ツカサさん、来てくれたんですね」

「エミリーさんに心配をかけるわけにはいかないので。脚大丈夫でしたか?」

「えへへ、恥ずかしいところを見せちゃいましたね」


 そういって、表情を崩してはにかむ美人はかなりの眼福であった。


「「「「「「チッ」」」」」」


 なんだか、周りから野郎達の舌打ちが聞こえてきたような気がしたが、きっと気のせいなんだろう。


「ツカサさん、どうして最近来てくれなかったんですか?」

「いろいろ……そう、考えることがありまして」


 まあ、働かなくてもお金が入ってくるようになって、ごろごろしていただけなのだが、あえていう必要は無いだろう……


「そうですか……でもこうしてまた来てくれてよかったです。これからは毎日来てくれるんですよね?」

「そのつもりです」

「よかった」


「「「「「「チッ」」」」」」


 なんだか視線が痛いのはきっと気のせいだろう……ルークとマーカスの懐かしい姿もそこに混じっているのもきっと気のせいだ、うん。


「ツカサさんは、最近は来られてなかったですが、護衛クエストの数をこなされているので、ギルドポイント的には、もうD級に上がれると思うのですが、どうされますか?」


 いつの間にかそんなにポイントがたまっていたのか……ランクが上がって悪いこともないと思うし、上げておいてもいいかと思う。


「また、昇級の試験を受ける感じなんですか?」

「ええ、D級にあがるには、また一つクエストをこなしてもらう必要があります。あとは、大丈夫だと思いますが、レベルの制限がありまして、ツカサさんは剣士ですよね?ステータスボードでレベルを確認させて頂いてよろしいですか?」

「はい」


 エミリーさんの言うとおりに、ステータスボードを表示する。


「ステータスボード オープン」


 手のひらから真っ黒なボードが飛び出してくるので、レベルの表示を非表示から表示に切り替えた。


--------------------------------------------

名前:ヤマト ツカサ

年齢:23

性別:男性

職業:剣士

Lv:9

--------------------------------------------


「えっ?」


 エミリーさんが小さな声を上げる。どうしたんだろうか、あまりのLvの高さにびっくりしたのだろうか。


「どうして……どうして、こんなにレベルが低いんですか?ツカサさん」


 逆だった……


 言われてみれば、最近村人に転職する時以外には、めっきりステータスボードも開いていない……思い返すと、護衛クエストはナーシャに任せて馬車の上で寝ているだけだったし、クイーン達と戦った時、ドラゴンのおっさんと戦った時も、職業は村人にしていたな……カンストだと経験値が入らない……RPG界の常識を忘れていたようだ。


「そうですね……幸運のパーティと言われるだけのツカサさんなら、あり得るのかもしれませんね」


 どう説明をしようか悩んでいたが、エミリーさんは一応自己解決をしてくれたようだ。とはいうものの、その端正な顔の眉間にしわを寄せて何かを考えているようだった。

おれとはいうと、村人のレベルを見せるわけには行かないし、剣士のレベルを上げるにはどうしたらいいものか……なんて、こっちはこっちでしばらく悩んでいた。

 そうか、エミリーさんに相談をするのが一番いいじゃないか、そんな単純なことに気がついておれが口を開こうとすると……


「ツカサさん」

「はい」

「ツカサさんには、迷宮に行ってもらおうと思います」

「迷宮??」


 どうやら、いかにもRPGっぽくなってきたようだ。


なんだか、ジャンル変更?がされたようですね、とりあえずハイファンタジーに設定をしておきました。よく違いがわからないですね。

総合で表示される以前のランキングよりは端にはかかりやすくなったんでしょうか(??)

読者としても、ランキングは見てますが、まだまだよくわからないですね(笑)


仕事もちょっと落ち着いたので、更新のペースが少し上げればいいな(希望的観測)

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