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第36話 大和司と初めての……

一部、性的な表現が入るので、注意してください。

 今、おれは、アステリアの街中を一人何かに追われるかのように急いでいた。


「早く、急がなければ……」


 商店が並んだ、街の北側を抜けると、人々の数も大きく減って、閑散した雰囲気が漂うようになってきた。今、おれは、その中を目的地に向けて急いでいた。 

 かなり急いだからだろう、額に汗がにじんでいる。


 今回の作戦は、一人で達成する必要がある。この世界に来てから、リエル、ナーシャとずっと行動を共にしていて、一人になる時間がほとんどなかった。かわいい女の子といつも一緒にいられることは、男子としては本懐だ。しかし、既に成人もしているおれにとって、年端のいかない女の子たちと行動を共にするのは色々とつらいこともあった。おれも健康な男子だということだ。

 いま考えると、リエルとナーシャに与えた パジャマ? であったが、あれは失敗だったのかもしれない。お預けをされているご馳走ほど、精神衛生上よくないものはない。


 手にした紙に書かれた小さな地図を確認して、街道から裏通りへと入る。

 道を歩く人の数はさらに減って、街の雰囲気も暗くなってきていた。

 

 ここまで来るのに払った犠牲は、決して小さなものではない。


 ナーシャは、忘れそうになるがブラックドラゴンで、長い間生きていることもあって、細かいことにはこだわらない。そもそも、時間というものの概念についての認識がまったく異なっている。朝から全く起きずに1日眠っていることも少なくなかった。


 残念なことにというか、今日のナーシャは起きている日だったようだ、おれはあらかじめ用意していた、お菓子を与えておいた。先日訪れた、イシアで買っておいたお土産だ。寝ていないのであれば、お腹を一杯にして寝かせてしまえばいい。

 いま、ベッドの上でだらしない格好で満足そうに眠っているナーシャを見ながらおれは、にやりと笑った。


 しかし、いまここには、最大の敵がまだ残っていた。リエルである。

 従者になる。その宣言をまさに果たさんとリエルはいついかなる時でもおれの傍を離れなかった。最初はトイレに行くのにもついて来ようとするのは、何とかそれはやめさせるようにした。

 男子トイレは、男子の聖域であってそこを侵されることはあってはならないのだ。聖なる自由を侵されないためにも……


 ともかく、作戦の立案には、かなりの日数をかけてきた、今日の作戦を失敗するわけにはいかない。

 一日、おれと行動を共にしているリエルだったが、いくつか行動を別にすることがあった。リエルは、おれの奴隷もとい従者なので、食事は宿屋で提供してもらっているが、洗濯といったような家事も担当している。

 こちらの世界では、だいたいのことに関しては魔法でなんとかなっているみたいだが、洗濯に関しては、あまり良い魔法もないようで、桶を使って手洗いで行うのが一般的らしい。

 ますます、その家事の腕を上げているリエルといえども、今回の泊まりのクエストを挟んだこともあって、3人分の洗濯物がかなりたまっている、リエルが終えるには、3時間はかかるだろう。出かけて帰ってこないおれを不審に思いだすまでは、1時間は大丈夫だろう。

 勝負はこの4時間、おれはこの戦いに負けるわけにはいかなかった。


 はやる気持ちを抑えて、走ることはなく、早足で進んでいく。今日の戦いに体力を温存しておく必要がある。


 町の雰囲気はさらに変わって、建物の様子が変わってきた。

 このあたりの建物は、窓が小さい作りになっていて、入り口の前には年齢不詳の女性が強面のお兄さんとともに座っている。


「お兄さん、遊んでいく?」


 時折かけられる誘惑を振り払い、そして、今おれは、目的の場所へとたどり着いた。


「ここだ」

 

 手元の紙を確認する。

 

 日本でもこういう店には来たことがないわけではないが、はやり緊張する。

 おれはひとつ息をつくと、表の女性に、うなずきを返して意を決して中に入る。


 建物の中に入ると、中は薄暗かった。

 

 中にいるキリッとした服装の係員に案内されて応接室のようなところに通され、置かれているソファーに腰掛ける。おれの他には客はいなかった、時間が早いか、お互いに会わないようにされているのだろう。


 しばらく待っていると、カーテンが開いて、奥の通路から一人の女性が姿を現した。

 

 褐色の肌に白い髪を背中までまっすぐに下ろし、その身体を鮮やかな青色のワンピースが包んでいる。

 その女性は、こっちをみると、意味ありげに少しほほえんだ。


「あら、来てくれたのね」

「ルネさんに誘われて来ない男なんていないですよ」

「うれしい」


 そう言って、ルネさんは立ち上がっておれの腕に自分の腕を絡めてくる。

 

 ルネさんの背は高く、おれとほとんど変わらないが、触れる身体の感触はとても華奢で彼女が女性だということを強く感じさせる。いや、もっとも強く感じるのは、いまおれのうでに押しつけられている彼女の豊満な胸部なのだが。


 ルネさんと密着したまま案内された、階上の小部屋へとはいる。


 そこには、小さなベッドが置かれてあるだけの簡素な部屋だった。部屋には小さな窓が一つ設けられているだけだったが、きっと魔道具だろう、不思議な明かりを発する丸い装置が置いてあり、暗いとはいえ、部屋の様子が見えないほどではなかった。


「それ、そう見えても高いのよ」


 明かりを不思議そうに見ているおれをみて、ルネさんが話しかけてくる。


「へぇ、どおりで、あまり見ないもんだと」

「ねえ、そんなことより・・・・・・」


 そういって、ルネさんが目配せをしてくる。おれは、ルネさんの少しなまめかしい態度に思わず、ゴクリと小さく息をのんだ。


 ルネさんに促されて、ベッドに腰を下ろす。


「それでは、失礼するね」


 そう言って、ルネさんはいすに座ったおれの前でかがむと、おれのブーツを脱がせにかかった。

 ブーツを脱がされると、次は、靴下を。ルネさんに持ち上げられた足の裏からその太ももの柔らかさと体温が伝わってくる。

 

 おれから、脱がせた靴と靴下を丁寧にしまうと、今度は、おれの上着を脱がせていく。服を脱がせるとそれを畳んでしまい、また次の服を脱がせていく。

 気がつくと、あれよあれよという間におれは、いまパンツ1枚になっていた。

 

 とうとう、パンツに手をかけられて脱がされると思ったところで、ルネさんが手を止める。


「今度は私のことを脱がせてくれない?」


 そういって、おれに抱きついてくる。


 少しの緊張と興奮のなか、おれは、ルネさんのワンピースの後ろについてあった紐をほどく。

 重力を支える手段がなくなった、ワンピースが地面へと落下する。すると、その下に隠されていた下着がおれの目に入る。きっとリネンかなにかでできているのだろう、シンプルで飾り映えのない下着だったが、その下のものは強くその存在を主張していたし、いまおれの胸へと押しつけられていた。

 おれは、ルネさんを抱きしめるようにして、今度はブラジャーを外していく。


「んっ」


 おれに抱きしめられたルネさんが小さく声をだす。その手は、おれのパンツへとかかっていた。

 一方でブラジャーを外した、おれは、今度は、手をルネさんの腰のあたりから、下へと持って行く。

 この世界には、ゴムのようなものがなく、下着は紐で結んでとめるようになっているのが普通である。おれが、ルネさんの腰にある、結び目をそっとほどくと、とうとうルネさんが生まれたままの姿となった。


「すごいきれいです」


 小さな明かりの中で浮かぶ、ルネさんの姿はとてもきれいだった。


「正直な人は嫌いじゃないわ」


 そう言って、ルネさんは、いつの間にか脱がされいた、おれの身体の一部を見ながら妖艶に微笑む。


 ルネさんは、その細く長い手でおれの手をつかむと、その手を自分の胸部まで誘った。おれの手に、ずっしりとしたでも弾力のある感触が伝わる。そうすると、今度は残った手をおれの下半身へと伸ばす。


 こうして、おれとルネさんの夜が始まった。


「中でも大丈夫よ」


 というルネさんの声に甘えて、おれは、ルネさんの中で何回も果てた。

 最初は心配したものだったが、なんでも妊娠を防ぐような便利な魔法があるらしく、それについては後でルネさんに詳しく教えてもらった。いや、うん、これから何があるかはわからないし・・・・・・ね?


 今、おれは、すべてを終えて、いつの間にか用意されていた、お湯につけた布で、ルネさんに全身をぬぐってもらいながら話をしていた。

 

「あの子には手を出さないの?」


 そんな直球をルネさんが投げてくる。


「ブッ・・・・・・いや、さすがに犯罪ですから・・・・・・」

「そう?あれくらいの年齢で結婚している子はたくさんいると思うわよ」

「いやー、それでもやっぱり・・・・・・」

「あの子も待ってるんじゃないの?」

「おれは、大人の女性の方が好きなので」


 話が変な方向に行きそうだったので、そう言って、ルネさんの唇をふさいだ。


「もう」


 そう言って、口をすぼめてかわいらしく怒ったそぶりを見せるルネさんのことを抱きしめた。

 その後、もう1回戦してしまったので、予定の時間を過ぎて、いま宿に向かっているおれは、また、街の中を走っていた。


 さすがに長い間、宿を離れていたので、今頃リエルはおれのことを探しているだろう。

 しかし、ルネさんとの甘い時間は、これまでたまった何かを発散して有り余るものだった。


 その日、おれがどこに行っていたのかを追求するリエルをなんとかかわし眠りについたおれは、いつもよりぐっすり眠ることができた。

程度がわかりませんが、R15ですとこのあたりでしょうか?(手探り中)


ということで、久しぶりの更新です。


時間を見つけてちまちまと書いておりますが、忙しさもあってなかなかすすまないですねぇ……

あまり期待をなさらずにじっくり待っていただければ、幸いです!


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