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第4話 大和司の冒険は、まだ始まったばかりだ!

まだまだ続きます!

おれはその後も、地面に伏せたままだった。


大和司の冒険は、まだ始まったばかりだ!

先生のこれからの活躍にご期待ください!!


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・


以前より、気持ち冷たくなった風が通り過ぎていく。


どうやら、次回作に移行もしないようなので、

おれは、現実逃避をやめて、とうとうくぼみから身体を持ち上げた。


ボロボロになった上着を修理機能のあるアイテムボックスへとしまっておく。


さて、いま自分の目の前には、先ほどまであった山脈が一区画丸々なくなっているのが見える。


いや、正直シャレにならないというか、意味が分からないというか、

自らが起こした目の前に広がっている惨事が信じられない。


「あ・・・ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

ファイアボールを打ったと思ったら、いつの間にか山が吹き飛んでいた。

な… 何を言っているのか わからねーと思うが、

おれも 何が起きたのか わからなかった・・・

頭がどうにかなりそうだった… 異世界に落とされるだとか、彼女ができないだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ・・・」


有名なセリフを口にして心を落ち着ける。


その時、慣れ親しんだ携帯の発信音が聞こえてきた。

メールだ。

アイテムボックスを開き、おれはスマフォを取り出した。


「件名:運営からのお知らせ。

本文:あ、あのステルラテルティウムで生命の神担当のイシュアです。

こんな人がいるなんて、まったく想定できていなかったのですが、

神魔法は、その名のとおり神が使う魔法のことなので、Lv1でも下級神クラスなので

世界で最も強い魔王並の魔法なんです!!

Lv10なんて、主神テラに匹敵するレベルなので、ステルラテルティウムでは気軽に使わないでください。

上位の攻撃魔法なんてつかったら、星がこわれちゃいます(;;)

わからないことがあったら、私が答えますので、お願いですから魔法は使わないでください!

私の子供たちが死んじゃいます(><)」


うん、ちょっとかわいらしい文体で、言われないでもわかってました・・・


こうして、ステルラテルティウムでの最強の魔法使いを目指す大和司の夢は、

達成されるとともに終わりを告げた。


その後、メールを何回かやり取りをした結果、

あまりにも世界の根幹にかかわる事実については、

世界を面白くしたいというおっさん(主神テラ)の要望に反するためさすがに教えれないらしいが、

いくつか役に立ちそうなことを教えてもらった。


アイテムボックスの中には、最初の生活の立ち上げに必要と思われる冒険者パックとやらが入っているらしい。

中を見てみると、バックパックの中に携帯食料と水、毛布そして、いくらかの貨幣が入っていた。


また、この近くにはせいぜい村のようなものしかないが、

目の前のがあったところの向うに比較的大きな街があることを教えてもらった。


その他の情報としては、おっさんの部下として、

おれのお宝動画のチェックをさせられたのは、イシュアさんらしく


「エッチなのはダメだと思います!!」


って怒られてしまった、うへへへへ・・・って、趣味筒抜けかよorz


いつまでも落ち込んでいても仕方ない、ガックリのポーズから起き上がった。

異世界に来てからこれからどうするかについては、まったくノーアイデアではあるが、

人は一人ではいきれないし、とりあえず街を目指すのが最善だろう。


そういえば、ショックで忘れていたが、

バカみたいな勢いでLvが上がっていたのを思い出したので、

ステータスボードを開く。


「ステータスボード オープン」


--------------------------------

名前:ヤマト ツカサ

年齢:23

性別:男性

職業:村人

Lv:99【表示】


能力 【表示】

HP:2320×2 

MP:1890×2

力:215×2

知力:255×2

精神:198×2

器用:211×2

敏捷:265×2

体力:206×2

運:3(+10)


スキル 【表示】

神魔法Lv10

称号 

神の暇つぶし(ステータス2倍)【非表示】

最強の村人(運+10)

無慈悲な一撃(一定確率で即死攻撃発動)

歩く災害

ドラゴンスレイヤー(特攻:竜族、スキル成長ボーナス)

大魔王(笑)


【カスタマイズ】

--------------------------------


称号説明:

最強の村人:Lv99になった村人に与えられる。かつてトメさん(仮名)

は村の周辺に出てくるスライムだけを狩り続けて90歳で、Lv99になったという伝説がある。トメさん(仮名)は、生き物としての頂点を極めたことを祝福され、生命の女神イシュアの加護を得たという(運+10)


無慈悲な一撃:モンスターを1000匹一撃でとどめを刺した者に与えられる。一定確率で即死攻撃発動。


ドラゴンスレイヤー:上位種の竜を一人で屠った者に与えられる称号。竜族に特

効。各種スキルの成長に恩恵。


歩く災害:迷惑です!byイシュア


大魔王(笑):これはメラゾーマじゃない、メラだ。

--------------------------------


Lv99ということもあって、ステータスがバカになっている。


称号も、明らかに個人的なものとか、おっさんさんに馬鹿にされたものがあるが、よさそうな称号も増えている。


運の値は相変わらず低いが、さり気に村人称号のボーナスが一番うれしいと思ってしまうのが人としてどうだろうか・・・


ドラゴンスレイヤー?ああ、あの爆発にドラゴンを巻き込んでしまったのか・・・まだ見たことのない廚二病の夢の生物と出会うことなく倒してしまうとか・・・


街に行くとすると、Lv99とか、ステータス、スキル、称号であるとか、どれも普通ではないと思われるので、すべて非表示に変えておいた。


不安が多かった異世界道中だが、村人とはいえLv99だったら、当面危険なことにあうってこともないだろう。


ふ、不幸中の幸いだよね?


うん、考えすぎるのはよくないと思い、まだ見ぬ街を目指して、

山が削られて造られた道を向うの方へ、おれは歩き出した。

ステータスはいきなりLv99にしたのでバブルが起きているのでいずれ調整するかも??


5/6

最強の村人のボーナスの表記が間違えていましたので

運+15→運+10に修正しました!

ご指摘ありがとうございます。


ステータスを

運:13(+10)

>3(+10)

に修正

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― 新着の感想 ―
[一言] 頭悪い系か
2019/11/14 08:43 退会済み
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