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vs魔王 ひと月前 part2(side 聖女)

そして、今日。

彼は今、毒竜討伐時に戦闘を離脱したことについて、責められています。



「君は、戦いの間どこにいたんだ!」


「そうよ!アンタ、守護騎士でしょ!?危うくマリーは死にかけたのよ?!あんた守護騎士なら、盾になるべきじゃないの!?」


「まぁ、飛び出しちまったオレもバカだけどよ……偶々不発で良かったぜ……なんせ防御が間に合わなかったからな…」


マリーは自分の手落ちを自覚しているために、勢いが弱いですが、それでも彼に冷ややかな視線を向けています。



しかし、彼はそんな非難を物ともせず、



「はっ、バカじゃねえの?あのタイミングで隙があるってのは、罠に決まってんだろ?まさかあんなタイミングで飛び出すバカいると思わなかったからよ、こりゃまずいと思って避難したんだよ…」



と、下卑た笑みを浮かべて言い切ったのでした。




「〜〜!!許せない!!コイツ!」


「おっと、ちょっと待て、今回の討伐の分前を寄越せよ。俺は今から娼館に行くんだからよ!」


「ぶん殴ってやる!!」


「あ?いいのかな〜?俺、勇者様たちにぶん殴られた〜って街の人とか娼婦に言っちまうけど〜??悪評立ったら困るのはそっちなんじゃないの〜?」



依然として下卑た笑みを浮かべている彼の額に汗が滲んでいるのを見て、

普段なら、彼が他のメンバーの怒りに内心恐れを抱いているのだと思うのですが、

私はなぜかこの時、ユニコーンとの一件があったあの日のこと思い出していました。



(そういえばあの日……ローズにマンティスが切り掛かっていたけど、ローズはなんともなかった……)



「そろそろ、限界だ……ほら、分前……」



「……わかった。ほら、これでいいかな」



「毎度、ありがとよ、ユ・ウ・シ・ャ・サ

・マ」




「〜〜っ!!アンタなんか死ねっ!!!」


彼が扉から出ていくのを見て、ローズがそんな言葉をかけました。



しばらくして、やっぱり気になった私は、「教会へお祈りを……」と言って宿を出ました。



ちょうど街人の女性がいたので、その方に、


「すみません、娼館はどちらですか?」

と尋ねました。



「あぁ、聖女様、ってええ??!娼館って?!!なんでそんなとこに聖女様の御用がおありで?!」




聖女アイリス、痛恨の極みです。




「あ、えっと!違います!あの!パーティメンバーの一人が、その!」



私はさぞ赤面していた事でしょう。

しかし、この後の言葉に、私は耳を疑いました。



「ま、まぁ、事情がおありなのでしょうが……この街にそんなとこありゃしませんよ。」



「……え?」



「だって、この街人が来ることなんて、ほとんどないのよ?そんな場所どこにもありません」



毒竜が出てからはもっと酷くて…と続ける女性の言葉が耳に入ってこないほど、衝撃を受けました。



そして、


「あ、そう言えば、多分聖女様がお探しの人なら、教会の方へ向かってましたよ?なんかフラフラしてたから、声をかけれませんでしたけど……」

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