く、くる
2027年 2月2日
あるゲームの発売の発表があった。その名も「unreal online」。
発売日は3月2日で、現在フルダイブ式VRの最終的な確認を行なっているとのことであった。この発表は告知されていたものの、ベンチャー企業によるゲームであったため、ゲームオタクや掲示板でも話題にならなかった。
同年2月27日
ちょうどこの頃であろうか、ある掲示板がたった。大体20時頃、「基本プレイ無料で、一番最初に全クリしたやつは十億もらえるゲームが3/2に発売?」
約2時間でこのスレタイのレスは2万を超えた、Twitterでも話題になり、深夜のニュースでも紹介された。
当時フルダイブ式VRが流行っていたこともあり、1日で世界中で話題になった。
同年2月29日
発売日3日前となったこの頃、ある問題が起きた。
それは発売の時間だ。アメリカと日本では約12時間の時差がある。全クリを目指す多くの人にとってはスタートダッシュに調整したいし、のんびりプレイしたい人も日本時間で3時からスタートとかだったら悲しいだろう。発売の時間に関してネット上でサイバー攻撃が起きたときにはとても驚いた。しかし、公式からの発表はなかった。
同年3月1日
ゲームの名前と全クリしたら大金がもらえることしか分かってないのに、なぜこれほどの注目を集めたのだろうか、詐欺だと疑うのが普通ではないか、多くのものが発売日前日になり騒いでいた。
ちょうど日本時間で12時頃だろうか、日本政府やアメリカ政府を含む30の国が「このゲームは信頼できるものであり、このゲームの十億は税金は取らない。」という声明を出した。
これは異様なことであった。この声明が多くの長時間労働者の心を動かした。人生一発儲けよう。
さらにはこの頃からSNSではパーティーやギルドなどの勧誘も先んじて行われていた。