08 最初の幹部討伐戦
カール「今回は俺、カールが担当さ、今回俺は戦いに活躍した筈なんだけど……」
ブルース「弾除けにだね」
クロード「弾除けだな」
孝介「弾除けに魔法を避ける要員のカールだね」
カール「………なんでこうなた?」
ヨシナカは疲れたので風呂で疲れを癒す、何故か孝介も入って居てトモカズは浮いて居た、ヒロは頭にタオルを載せ古典的なネタをし、マツオは潜水しトモカズを沈めて居た。
風呂桶に酒が流れて来たのでヨシナカは近くに置き、酒を飲み空きっ腹に流し込む。
何故か癒される酒にヨシナカはマッタリ寛ぐ、ケツだけ浮いてるトモカズを放置し、もう一口酒を飲みマッタリとするが何故か、孝介から視線を感じるが無視をし清酒の様な酒を堪能する。
風呂から上がりフルーツ牛乳を一気飲みし、浴衣に着替え食堂に向かい夕飯のメニューに悩む。
一応手に入れた食材? いやモンスター食材を渡したら孝介が興奮しながら言う。
「イカ尽くしお願い」
メニューを頼まず直接言う孝介だった、食堂で働く謎の料理長は姿が認識出来ないが、意思疎通は出来るので食材を渡せるのである。
メニューが追加されたので鈍聖牛のハンバーグを頼む、少しすると俵型のハンバーグが出て来て、デミグラスソースを選び運ぶ。
人参とじゃがバターに玉ねぎ、素揚げしたポテトに俵型ハンバーグにナイフを入れると溢れ出す肉汁、デミグラスソースを掛け一口の大きさに切り分け、フォークで食す。
「………コレは………美味い!!」
ヨシナカは無我夢中でハンバーグを食べ、おかわりをし満腹に成り余韻を味わいながら、食後のお茶を飲む。
孝介はイカの刺身にイカ焼き等、イカ尽くしを満喫し過ぎて満腹倒れて居た。
アヤネは蜜たっぷりホットケーキを満腹まで食べ、食い倒れて寝て居たが寝顔は可愛いが、たまに恐ろしい事をさらりと言うから恐ろしい。
そしてその頃とある場所で、アズーナが洗濯を乾かすと魔法を使った結果、間違った魔法により被害が出る、魔法で仕出かし皆の持ち物や洗濯物が他の空間に転送されてしまった。
ヨシナカは食べ終えたし食器を返し自室に帰り、私服のラフな格好で外に行きシルバームーンウルフが居る、草原風な場所に行くと尻尾を振りやって来た。
「お前達に名前を付けないとな、真面目な名前を付けないとな」
ヨシナカは頭を捻り考える、たまにガン○ムネタが脳裏をよぎるが、北欧の神の名前が過り確か狼に関する名前がと、思い出そうとしたら何か知らない知識が、頭に浮かび本を読む様に探すが、此は主従契約である事を知らないヨシナカだった。
調べてるとフェンリルでピンと来て、五匹の中から威風堂々とし、毛並みも綺麗で格好いいが頭にアホ毛がある、レベル239の一番レベルが高い、このシルバームーンウルフに付ける事にした。
「お前の名は今からフェンリル」
シャキンと背筋を伸ばし何か言いたげだが、たまにアホ毛と尻尾を連動して動いて居る、まあ何か期待しての顔かもしれない。
「お前はフレキかな?」
他のよりパワータイプなシルバームーンウルフ、オッドアイで金とシルバーの瞳をして居る、何故か色々期待出来そうだと勘? がそう言ってる気がする。
「君は黒い線がうっすら有るから、日本神話の狼の真神」
頭付近に黒い線が見えるシルバームーンウルフ、優しそうな眼の奥に力強さを感じる。
「君はマニーかな?」
シルバームーンウルフの中で一番雪の様に白く、スキルにオーラ纏いとある不思議な、シルバームーンウルフ。
「さて紅一点の君は、アセナ」
唯一のメスのシルバームーンウルフ、モフモフした毛並みで美しい立ち姿だ。
「ドックフードて君達食べるのかな?」
何故か地球の犬餌さえ手に入れられる、猫配達屋いや猫屋はどんな物資やある程度の物も、配達も可能らしいがその注文した物には、ハイチュウやミルクティーやドックフード、布団やベッドに色々な魂まで運んでくれるらしいが、料金はドロップした宝石やお金で精算して居る。
特に地球の物は高いのでドロップした地球の、ドルや円にユーロ等は貴重な資金。
特に日本のお金のドロップ率は低い、逆にドルやユーロ等はアイリス通貨等、異世界通貨よりややドロップ率が低い程度で、日本円よりマシなドロップ率。
他にもグルーエン金貨やエルフォート金貨、使い道不明な連合宇宙カードや、銀河統一カードやエルフリーデン白金貨等、色々困っては居る。
「さて餌の皿は………陶器で良いよな?」
五匹はただ待つだけだった、一応ドックフードを与えたら食べたので、何を食べれるか色々模索して行くが、あまり生肉は与えたく無いが後にヨシナカは知る、ある一定の魔物やモンスター肉で、名前を与えた魔従はスキル等を吸収し成長する事を。
腹ペコで食べる五匹は更におかわりを要求した、銀河鯨は南に南下し進むと、銀河鯨は時空間ワープを始めヨシナカが雅史として、現れない時間軸に到着し目標の地に向かって更に南下し、星は輝き月らしき光を浴びシルバームーンウルフは、毛を輝かせ本来の力を回復させそして………
翌朝に目標地点に到着する、近くから嫌な空気を感じると同時に、シルバームーンウルフの餌やりに行くと何故か、五匹はモフモフな毛並みに成りそして……
「ご主人、早くご飯下さい」
「………まだ寝惚けてるのかな? 二度寝するか?」
慌てるシルバームーンウルフ達、フェンリルが言う。
「ご主人待って下さい、寝惚けてはないのでどうか食事を!」
必死の形相で言うフェンリルだった、名前を与えられ本来の知能高いモンスターだが、ヨシナカと契約しフェンリルのみ話せるらしい、他にフレキは全身から冷気を纏い真神は、影から鋭い斬撃を放てるらしい、アセナはムーンライトシャワーて魔法で、仲間全てを傷から異常状態までを回復出来るらしい。
マニーはオーラ纏いからオーラを球体にして放ったり、牙の様な形で放ち攻撃出来るらしいが、オーラ纏いを防御壁としても展開出来るらしいが、見てみないとどんなのかは不明。
「………君達強いから今日連れて行くかな?」
一応何処まで戦力に成るか試す事にした……そして孝介とカールは、名前を道場で受け流しや回避を特訓し、ヨシナカに負けてたまるかと鍛練し始めたのだった。
しかしやはり慣れるまで時間は必要だった、顔はダメージ無かった二人だが体を丸め、ボディーとかのダメージに脂汗が止まらなかった。
アヤネに回復され二人は回復したが、今回だけ機嫌が良いから助けただけと言われたのだった、次からは回復魔法使える人材連れて来ようと、孝介とカールは誓った。
そしてヨシナカはアズーナの尻拭いをしに、急遽銀河鯨を使い行く、一部届いた誰にも知られたくない物を回収しに。
初めてハーレム雅史を見たが、前に助けた子にそっくりな美少女をみて殴りたかったが、結局拾われた世界の自分なので諦めて、一緒に来たイーノリとリーサとエレク達を回収し、まあエレクは心が折れてたが、初めてのスキル移動を使い戻る。
アズーナは凄く怒られたが、エレクは当分立ち直りそうに無いし、何故目の前に居たのにリア充雅史に認識されなかったのか不思議だった、結局ヤツの妻を助けてしまったが。
任務地に戻る様に頼み準備を始める、武器の手入れや防具の手入れをしてから集まるそして。
戦闘準備をしてチェルと一緒に銀河鯨から降り立ち、黒い雲に稲妻が走る地に向かうと、巨体に頭にデカイ角に三つ目の化け物が異形の者が居た、片手には酒樽を持ち此方を睨む。
「何だ? 貴様らは………嫌な感じがするな、来たばかりで退屈しのぎに貴様らと戦ってやろう」
鬼らしき邪悪な気配を撒く者が言うと、情報が入る。
【酒呑童子(通常形態)】異形の魔族の幹部
異世界渡りレベル低下によりレベル70、装備は邪気鬼野太刀と酒呑棍棒。
攻撃
アビス瘴気風 地震撃 大地震撃 暴れ蹂躙 防具破壊拳 自己再生 アビス酒回復 形態変化
魔王魔法
ダークフレーム ダークフレームボール ダークグランドクロス アビス煉獄地獄 ヘルデスサイズ メガサンクション
「コイツヤバい攻撃だらけだ、皆気を引き締めよう」
「了解」
孝介がそう言いブルースとクロード、カールはヨシナカに向かい。
「弱点は?」
ヨシナカは言う。
「魔族らしいから光魔法だね」
カールは柄だけの剣を取り出し、気合いを入れると光の刃を出して構える。
「魔法剣か……なかなか凄そうだが……」
クロードは魔法を放つ体勢に、ブルースも魔法をイメージし放つ体制に、孝介は刀を他のにし白い柄の刀を出し、酒?を刀に掛けそして一振してから構える。
「フェンリル達は周りの警戒!」
「了解ですご主人!」
フェンリル達五匹は周りの警戒に向かう、ヨシナカも刀を出し刀の力を引き出す様に、集中しそして向かって行く。
「さあ行くぞ!」
神速を使い向かって行くヨシナカ、カールと孝介続き向かうそして、ブルースとクロードが魔法を放つ。
「ライトリングスラッシャー!」
ブルースが光のリングを放てばクロードは。
「ブレッシングフラッシュ!」
酒呑童子に眩しい光が降り注ぐ、酒呑童子の体を光が容赦なく攻撃し。
「ぐおぉぉぉっ!! バカな………」
その隙にブルースのライトリングスラッシャーが、左手首に直撃し黒い血が吹き出る。
「ワッパがぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
怒り狂う酒呑童子は野太刀を振り回す、カールと孝介は左右から強襲し野太刀を躱しながら、カールは右腕を切り落とし野太刀を封じ、孝介が袈裟斬りから返し斬りをし、ヨシナカが真っ二つに一撃を放つ。
「こんなバカな………」
ダークパープルの宝石らしき物が、ヒビが入り黒い手が酒呑童子の身体を引き込むが、同時にブルースが宝石らしき柱?に魔法を放つ。
「スターファイヤー!!」
巨大な光球が当たりそして
「ぐおぉぉぉっ!? 何故本体に攻撃されるとわ………」
言葉が消えるのと同時にダークパープルの身体に、褌姿で何故か現れたが角は禍々しく曲がりくねり、眼は一つに成り陶器らしきダークパープルの酒瓶を、ラッパ飲みし腕で口を拭う。
「やってくれたな、まだ本来の力が満ちる前に俺を出させるとはな」
腕は四つに成り野太刀は巨大化し、鉄棍棒も巨大したのを持ち、更に巨大化した酒呑童子は見下げながら、憎しみの瞳でヨシナカ達を睨む。
「先ずは貴様だ!!」
「!?」
ブルースを目指し超巨大に成った野太刀を振り下ろす、カールが全力でブルースを連れ、孝介もクロードを抱え退避する。
砕けた大地の弾丸を躱しながら隙を探す、だが鉄棍棒が大地に一撃を放つと地震が発生し、ヨシナカは空を飛びカールは流石にダメージを受けては無い、孝介も周りが揺れてるのが不思議に見て居たけど、ブルースやクロードも不思議そうに見て居た。
「俺様の勝ちだぁー!!」
勝ち誇り言う酒呑童子? いや……
【真・酒呑童子(アストラル体融合不完全体最終形態)】異形の魔族幹部
ヨシナカは倒すなら今だと思った,空中歩行体勢から攻撃を仕掛ける。
「……神速サード……」
囁く様に言い一気に間合いを詰め、技を発動させる。
「神速 桜花乱舞の大刀!!」
「………!? 何だとまだ生きて……」
驚愕する真・酒呑童子が慌てるが遅い、野太刀と鉄棍棒で防御体制に成るが、桜の花びらが舞う様に血が吹きそれは桜の花びらにしか見えず、ヨシナカはランダムに真・酒呑童子を斬り裂く、堪らずに空いてる手で酒を飲む事もヨシナカを払う事も出来ない。
「ぐおぉぉぉっ!! ちくしょー!!」
苛立ちながら防御体勢を解除し、攻撃に移るにもヨシナカは速く捉えられない。
「食らえ!!」
黒い炎を撒き散らして放つ、カールはまた避けて炎が着弾し孝介は、クロードを抱えカールと合流した。
「まったくとんでもない攻撃だ」
呆れて言うクロードと、隣で頷くブルースと孝介。
「何でまた弾除けにされてるだろうな………」
カールは不満を口にする、ヨシナカは切り刻むが斬った直ぐに、傷口が回復し面倒だしかも技のスピードが落ちて居る、次の手を考えないとマズイ。
不完全でもヨシナカは見落として居た、真・酒呑童子に成ってから超再生が発動してる事実を。
(レベル差と不完全体でいけると思たが………)
ヨシナカはオート技が続いてる間に、光魔法欄を見て博打を打つ事にした。
(やれるならやってやるさ)
真・酒呑童子は余裕が出るが敵の姿が見えない。
「何処だ? 何処に居やがる!」
怒気を込め言うが乱れる気配がしない。
「人間の分際で怯えない太刀筋だと!?」
今までに出会った人間とは異質で、酒呑童子は動揺する。
「何故だ………何故太刀筋がぶれない?」
更に鉄棍棒を振りかぶりでたらめ攻撃をする、ランダム攻撃とは言えスキルが未来予知し、攻撃をするであろう地点を変え攻撃する、だが攻撃は永遠には出来ない。
ヨシナカは遂に技オートと技が途切れ、無防備に見える状態で真・酒呑童子の、視界斜め上に出現し真・酒呑童子は捉える。
「そこかぁぁぁっ!!」
だがヨシナカは余裕の笑みで。
「次元速!」
一瞬でヨシナカは姿を消し、真・酒呑童子はまた驚き回りを見渡すが見えない。
「宇宙を焦がす光よ、星を産み出しそして終わらせる力よ……」
魔法陣がヨシナカの後方に展開されて行く、真・酒呑童子はまだ上の方に居るとは気付かない。
「その力にて敵を撃ち倒せ!」
魔法陣のマックウェルエンジンが、最大出力に成り臨界点に達した。
「此でも食らいな!!」
魔力を纏め収縮し左手で右手首を握り固定し、手の平に光が収縮されて行く。
「コスモノヴァバースト!!」
「!?」
そして声がした方を見る真・酒呑童子、だが時は遅く真・酒呑童子に向け、ヨシナカから放たれた光の玉は高速で向かう。
「アレ絶体巻き添えに成る!」
カールの言葉に急いでブルースは、防御魔法を発動する。
「魔法防壁アースドーム!!」
地面から花びらの様に4人を包み込み、ドーム型の防壁を形成するブルースだが、カールはまだ嫌な予感がし孝介も嫌な予感しかしない、ブルースはもう1つ魔法を展開する。
「マジックイージスフィールド!!」
見えない魔力フィールドで、二重防御を施したのと同時に大地が揺れ、アースドームにヒビが入り光が差し込む。
「くそがぁぁぁっ!!」
真・酒呑童子に着弾した光は膨張し、眩しい光を放ち真・酒呑童子を飲み込み、そして爆発をし爆風が広く広がり危うくヨシナカは、遠くまで吹き飛ぶ所だった。
爆風が納まるとダークパープルの魔石らしき、巨大な物が大地に落ちてたが禍々しい何かが動いて居た、倉庫から剣を取り出しヨシナカは、禍々しい魔石らしきのを見て言う。
「この剣でアレを消滅出来るか?」
剣が光を発する、何かを伝えたいみたいだが伝わらない、ヨシナカは意識を剣に集中してみる。
(名前を下さい………お願いだから名無しは嫌だ……しくしく)
「………剣でも名前が欲しいのだな、だが後にして今はアレを消したい」
ヨシナカは剣に語り掛け、剣は答える。
(どんな物も消す力は今は不完全です、名無しのままでは力が発揮されません)
ヨシナカは溜め息をし言う。
「早く言って欲しいな、重要案件は」
剣から返答は帰って来ない、土壇場名前付けは雑に成るから嫌なヨシナカ、仕方ないので適当に考える事にした。
烏丸……何か違う……グランド……違うな………ちゅんちゅん…いやそれはネーミングセンスアカンやろ、オートク………伝説の武器名は違うな、アカシック………そうだなアカシックにしょう。
考えが纏まり名前を付ける。
「アカシックでどうだ?」
次の瞬間剣が一瞬、眩い光を放ち納まると剣から、技名が渡された。
「アカシック行くぞ!」
ヨシナカはアカシックのグリップを握り、禍々しい魔石らしき物に向かう。
「此で終わりだ! アカシックスプラッシュ!!」
一刀両断に禍々しい魔石らしき物を斬り、真っ二つに成ると。
「ぐおぉぉぉっ!!」
「グギャァァァァァ!!」
何か二つの断末魔が聴こえたのと同時に、光が禍々しい魔石らしきのを無へと消し去る、光は空に上がり消えて行くそして酒呑童子は完全に滅びたのだった、こうして酒呑童子を倒した時間軸以外の酒呑童子は滅んだ。
「任務完了だよね」
ヨシナカはそう言った途端に、話し掛けられる。
「ご苦労様だね」
また気配もなく現れた上司、もうツッコム気が何故か起きない。
「次の任務はなんですか?」
なんとなく勘で聞くヨシナカ。
「一つ目の存在は消えたがまだ敵は居る、次は分岐する世界のとある国の王子を鍛えるのと、転生した魂に付いて居た虫の女王の卵、孵化し掛けて居る、それの討伐とあとは自由に旅をしても構わないよ」
休暇みたいな旅らしいが、ふと視線の方を振り返ると何か言いたげな4人と、フェンリル達が居た。
「威力ある魔法放つ時は、仲間に言った方が良いよ」
ヨシナカは「あ!」と思ったが余裕が無かったので、仕方ないと思った欲しいなとは言いたくても言えない、言っても聞いてくれるかは不明だし。
「刀にも名前を付けなさいよ」
そう言い上司は消えそして、孝介達に何か合図くらいしろと怒られたのだった。
孝介「次回は旅らしいね」
カール「美味しいものを兄貴に奢って貰おう」
孝介は目が光り言う。
孝介「ヨシナカに海鮮沢山奢って貰おう」
ヨシナカの資金は二人に食い尽くされるのだろうか?