ヨシナカ番外(だが八人しか居ないが)オッサン異世界で鍛冶屋に転職するその2
「そろそろ昼にしょうよ」
「お腹空いたよヨシさん」
トム二人は腹ペコらしい、昨日解凍したマグロらしき者を刺し身包丁で切り、皿に盛って出した。
「何か残念マグロの気がする」
「非常食に冷凍庫に入ってるやつな」
あの切り身は非常食のマグロらしいが、私はそんな事は知らない。
「私は猫屋で買ったカロリーソイバー」
普通に大豆の様な味がする・・・何か、他に味は含まれて無いらしい。
「猫屋は本も売ってるから、西洋武器の本・・・三万・・・高いが日本標準価格は・・・2100円・・・高い!」
背に腹はかえられぬので隠して在った金を選択し、チャージすると日本円で七千万に換金されたが、安いのか高いのかは分からない換金金額。
あとアイリス貨幣と金貨幣の欄も有るが、雅史が隠してた貨幣はアイリス紙幣らしい、一応使い道が今後無いし全額投入すると二億アイリスと表記された。
「畜生、どんな荒稼ぎしたらこんなに稼げるんだよ!」
何か腹が立つがお金は有効に使う、ダガーやナイフの絵をスキャンし少し立体図で刃の形状や曲がりや血抜き溝を変え、アイアンゴーレムの素材が尽きるまで試したが色々な形状に変化や対応が可能、流石万能工作機だ。
「トム達、何か要らない鉄無い?」
「沢山他のマサさんの見てない間に、僕は戦利品として回収してるよ」
「僕の知らない間に・・・」
何故かどや顔の赤い首輪のトムに、それに気付かなかった青い首輪のトムは驚いて居た。
「僕はもう一人だから生きて行く為には、色々手に入れないと生きていけないからね」
相棒の雅史は死んでるらしいので当然だ、猫屋でシー○を買い赤い首輪のトムは○ーバを開け美味しそうにカリカリと食べる。
美味しそうだなとヨダレを流し見る、青い首輪のトムはガン見のまま赤い首輪のトムを見て居た。
「私は暫く読書するが、何かハンモックとか買い足すか?」
「「シー○を追加で買って」」
私は即答で答える。
「却下」
「「非常食にお願い、お願い!!」」
熱意に負け900g5980円するシー○を、4袋買い箱に入れたままにする。
「「・・・・・・何時食べれる?」」
「非常食なんだろ?」
絶望の顔と雰囲気を出しガッカリする二人、今直ぐにくれたら直ぐに食い尽くすだろう。
食べ尽くそうとした○ーバのジップを閉じ器用に首輪に収納する、ハンモックとソーラー発電付き虫除け機と、飲み物を買い外に出て機械の電源入れると毛虫やら色々木から落ちて来た。
「ドリフターズみたいな風に落ちて来たな」
「「ハンモック早く」」
トムにハンモックを渡し、木の両端に縛り私がハンモックに乗り寝ると、何か変幻して猫の姿になり二匹でお腹付近で丸く成り、喉を鳴らして満足そうに寝るが、トムとこの姿で再び一緒に居れるなんて夢だな・・・
ヨーロッパの刀剣の形や由来を読み、途中で疲れて本を閉じ箱に入れトムのやや暑い体温を感じつつ、夏の暑さに似た暑さと爽やかな風に吹かれながらタオルケットを布団代わりにし、昼寝をする。
何か『じょり』と鼻を舐められた気がするが気のせいにし、胸元で喉を鳴らすトムを抱きしめながら惰眠をもサボる幸せ・・・
小腹が空き目覚めるとトム達も目覚める、ハンモックから降りる時にトムは肩に乗り肩から此から何をするか見るらしい、まあお菓子食ってバレーコート二面位有る工房で仕事するだけだがたぶん。
先に赤い首輪のトムから要らない武器を渡して貰い、鉄の武器だけ誰かのオリジナル魔法の亜空間スクラップ製鉄魔法を使い、大量の魔力と超高出力雷エネルギーで亜空間の炉で鉄を溶かし、溶けた鉄を型に流し冷やした延べ棒は箱に収納される、精製に出た鉄ゴミのスラッグは後で何かに使おう、ふと気配を感じそちらに向くと。
「設計図が出来たけど内装どうする?」
何か目の下に隈が出来て居たエルビー博士、何故に眠そう何だろうか聞いて見よう。
「寝て無いのですか?」
「雅史にと決別したか・・・あんたも雅史だったわね」
「言え名前を変えたので構いませんよ、宇宙船は実験出来る空間在りますしコロニー作ろうと考えてますし」
「──コロニー・・・動物の集団のコミュニティーのアレでしょう」
「アレは繁殖とかの集まり・・・頭の回転落ちてません?」
眠そうに欠伸をするエルビー博士。
「眠いならあそこにハンモック在るので寝て下さい」
「──そうね眠いし、少し借りるわ」
ハンモックに横に成ると一瞬で寝落ちした、青い首輪のトムはやれやれと言った顔で居た、新しいタオルケットを掛けて開きぱなしの擬似スクリーンを見てなんか、ネール・アー○マを巨大にした戦艦にしか見えないが、どうせならアー○・エンジェルか日本武尊が良いなと思った、巨大な大砲は格好いいしロマンの塊だねアレは。
あと知識庫にはヴォルて知恵の女神の名前を付けたら・・・
「私に知らない知識は無いわ、マスターどんな知識を欲しますか?」
トムと喧嘩してた口調とは全く別の方が降臨したのだが、そう某有名癒し声の声優の様な声だった・・・思わず癒された。
「特異点エンジンや反作用物質や、永久機関や生体エネルギーエンジンに中性子エネルギーエンジンの資料かな?」
「──暫くお待ち下さいませ」
まあ無いかも知れないが在れば良いな程度、反作用物質は理論上あるとか無いとか忘れたが、安全弁みたいな感じだった様な違う様な感じだった気がする。
まあ色々忘れてるがヴォルの声は飽きるまで聴いてたい、何か心が癒される。
「お待たせ致しました・・・残念ながら一部は在りませんし、他の並行世界の私とリンクして、実用例のエンジン資料をお持ちしましたわ・・・・・・マスター?」
イカンイカン、声に聞き惚れて居た。
「在りがたく借りるよヴォル」
「ハイ、マスター」
何かヴォルが嬉しそうな声だ、安らぎと共に本や資料を持ってデータを工房で解析・・・そんな装置在れば良いな・・・
外見コンクリートの研究室の様な建物だが、中の通路は外見とは違い広く汚れが目立たない黒い床、工房はその通路の途中に有るが、エルドールさんに案内されたのはこの工房だけだが、他に行って良いとも悪いとも言われてはない。
「電気は消すスイッチ無いし、色々不思議なんだよね」
「他の部屋も見ようよ」
「──そうだな」
赤い首輪のトムの提案を聴いて向かうと、奥の部屋には巨大な空間が広がり真ん中にはどんだけ長い距離か分からないが、何か巨大コンテナの宇宙コロニーが出来そうな位のが目の前に在るし、下を覗くと果てしない高さで床が見えない。
「ヨシさん、エレベーターが在るよ」
「エレベーターだね」
「雅史が作ってたし、知ってて当然か・・・」
このフロアーと下のフロアーしか無いエレベーターだが、エレベーター使わないと降りれない設備は一体どんな広さと高さなんだ?
「そう言えば、大きな物も作れる工房在るとか言ってたが、まさかコレではないよね?」
「「僕らはヨシさんのサポートだから知らない」」
エレベーターに乗り下に向かいボタンを押し、緩やかにフワッとエレベーターは下り、長く・・・アレ?一瞬で降り着いた、エレベーターの扉が開くと擬似スクリーンやコンソール、スキャン装置や近くには擬似実証テスト室や模型製作室等が在る。
「巨大物を造る為の実験室だな、まあコレあの博士に教えると居着くよな・・・」
「「何かに変な物作る気がするよ」」
エルビー博士には黙っておく事にした、あと此であの拠点世界にコロニーの目処が立ったが、宇宙活動スーツや放射能対策は必要だから、色々なアニメネタを使った宇宙活動専用バワードスーツや、海底や深海にも行ける潜水専用重力や水圧干渉無効化のスーツが必要だな。
海底には海底の資源が在るし、大抵の希少な鉱石は海に眠ってるのは近年の日本の海域調査の実績在るし、地球上に在るのだから異世界に無いとはあり得ないだろう。
一応スチールやチタン系の金属類も作れるし、必要なスーツ内部のクッションや酸素は、モンスター素材や異空間に酸素ボンベの役割や、二酸化炭素を貯めるシステムを構築すれば大丈夫だろう。
「どれくらい物資必要だろうね?」
「1基しか作らないから、どんだけも無いかな?」
あとそもそもエルビー博士は何処で宇宙船を造る気だろうか?
「先に沢山武器作って、エルドールさんに納品しないとな」
「何か宛はあるの?」
「そこで頼みが在る・・・」
「「?」」
その頼み事は魔力が含まれた宝石、トム二人は心当たり在ると何処かに消えてしまった、大量に居るとは言ったがさてどんな宝石を持って来るのか、私はエネルギー剣の試作を造る為に、実験室を早速使いバスタードソードを基礎に刃を失くし筒に擬似魔宝石を設置し、刃を発生させるがビームサーベルの様には集束せずにギザキザの駄々漏れ刃だ、エネルギー効率も悪いので力場を増やして、刃をコントロールすると光りの刃ぽく成る。
「試作にこのデータを使おう、エネルギー発生生命エネルギーとエーテル粒子を使った、マイクロ化したコンバータを使えば良いかな」
工房に戻り通常の刃を抜いた刃にして、使い捨ての刃扱いにして柄とか色々弄り少しアレな剣に成った、プロトタイプ光りの剣は後はトム待ちだったがやっと帰って来た。
「ちょろかったね」
何がちょろかったのか分からないが、色々な種類の小さな玉の魔宝石を貰いオリハルコン竜を投入し数分で完成、柄はそこらの木の鞘だが固いし大丈夫だろう。
「見た目革に見えなくもないよね」
「──先越されたか・・・」
青い首輪のトムも帰って来た、魔宝石を受け取り試し斬りは拠点に的が在るらしいので、そこで試す事にした。
無音でエーテル粒子と生命エネルギーが力場に制御され、明るい光りの刃を形成し何かファンタジービーム刃ぽくって良い。
「剣が軽いな・・・」
大地を踏み込み赤い首輪のトムは一気に的に向かい振りかぶり、的の壁ごと切り裂いた。
「プロトタイプ光りの剣は成功だが・・・」
「この光りの刃てまだ伸ばせない?」
伸ばす想定はしてないので、長くても通常のバスタードソードの刃の2倍が限界だ。
「デカイモンスターには向かないね」
「硬いモンスターはある程度倒せるだろうな」
トムから感想を貰い、次は神の雫のパウダーとオリハルコン竜と神鉄を合金した剣や刀を作り、刀は鍛造してトムにハンマーで打って貰い、スキルを使い今の最強の武器を何振りか作り、後はエルドールさん待ちだ。
「呼んだ?」
「待ってましたよ、一応日は・・・あっ!」
「「忘れてた!!」」
震えながら寝てたエルビー博士は風邪を引き、エルドールさんが急遽あの臭い家に寝かせ、猫屋の風邪薬を飲ませ赤い首輪のトムに後は任せた。
「一応納品です」
「──近くの宝箱に入れてくれれば良いよ」
「「?」」
エルドールさんの言ってる意味がわからないので、付いて行くと隣に壁しか無い場所が開き何か虹色の宝箱が在る。
「此に入れて置いてね」
「必要な時に消えて、必要な者に届けるとか?」
「正解」
何か疲れが猛烈に襲うのと、何かにイラッとした感情を押さえて。
「後は防具をお願いね」
「今回の報酬は?」
エルドールさんは暫く考えて居た。
「──後で良いかな?」
「では神鉄を大量に欲しいので、私にも地図感知スキル下さいあと猫屋で素材を調達して欲しいです、出来るなら」
「──出来なくもないかな、私が交渉するから少し待って欲しい」
「お願いします」
青い首輪のトムと温泉に行き疲れを癒し、軽く遅過ぎる夕飯を食べて暖かな寝袋でトムと寝た、何で布団の時は寝る人間とは逆に寝るかな・・・寝袋からトムを見ると、生尻がダイレクトに見えるから勘弁して欲しい。
翌朝試作光りの剣が消えて居た・・・
雅史「また臭いて言うな!」
義仲「本当にイカ臭いんだよ!」




