18 人虎チャンピオンとオーク軍団
イーノリ「今日のナレーションのイーノリです、まさか私が食べ過ぎて活躍出来ない何て………」
アズーナ「どんまいイーノリちゃん」
イーノリ「アズーナちゃんも食べ過ぎてダウンしたよね」
アズーナ「さて私は知らないよ」
視線をそらし誤魔化すアズーナだった。
草原からまた道を戻りY字路から左に向かう、くねくねした道を歩きフランさんは、掃除用具を不思議なテントから持って来て、和室から箒を持って来て今乗ってる。
掃除等で使う物なら何でも乗れば飛ぶらしい、まあ使い慣れた物が一番らしいが。
道は森の間を獣道てより獣人の様な人形モンスターが、歩き作られた様な感じだけど孝介とカールが、ピリッとした空気に経過をし孝介とカールは、戦闘態勢のまま周りを見ながら進む中ブルースは、補助魔法の用意をしクロードはフランの守りを、何故かイノーリ達の気力が上がらない。
「お腹一杯で動けない~」
「イノーリちゃんも?」
食べ過ぎて動けないだけらしい、仕方ないので詩人………
「昨日飲み過ぎて動けません」
「俺は疲れて無理」
エレクは新しい音楽作りに徹夜で、眠くて無理らしい。
「来るぞ!!」
新手のモンスターの情報を伝える。
【銀人狼】獣人格闘モンスター
銀狼の獣人のモンスター人狼、鋼鉄の様な硬い筋肉マッチョな、格闘に秀でた人狼だが人語は通じないので、モンスターではない人狼と区別は分かり易い。
ジーパンしか履いて無いのも見分けが分かり易い、爪はミスリル剣に匹敵する硬度があるとかないとか、美味しそうな肉に目が無い、人間や人獣の女性に生存本能でオスとして襲い掛かるので危険、生肉に目がない。
この一帯の平均レベル120位。
【人虎】獣人格闘モンスター
虎の獣人モンスター銀人狼も凶暴で、硬い防御力と素早い動きに人虎は凶暴な破壊力抜群なパワーも、凶暴な硬く鋭い爪とミスリルを貫く牙に、しなやかな柔軟性もあるが野性的に動いてるので、予測不能では有るが魚や生肉の食欲の弱点も銀人狼と同じく有る。
この一帯の平均レベル150位。
ヨシナカの説明を聞き構える四人と、貞操や命の危機に青ざめるフラン。
茂みが揺れそして現れた四体の銀人狼と六体の人虎と、五人は対峙したのと同時に先制攻撃にクロードが魔法を放つ。
「食らえ! ストーンシャワー!!」
空に無数の岩や岩石が現れ敵全体に降らせる、重爆劇の様に降る岩や岩石は効果抜群で負傷させたが、倒しきれてなく続けてブルースが魔法を放つ。
「次は僕だよ、スコール!!」
魔力で発生させた雨雲から敵が見えない程の、強烈な雨が敵を襲い体温を奪いダメージを与える。
弱った姿でびしょ濡れの人虎が一体現れたが、瀕死の常態を孝介がトドメを刺す。
一撃で心臓を貫かれ絶命する人虎、更に弱った人虎2体をクロードと孝介は倒す、カールは下がりブルースの代わりにフランの護りに付き、ブルースは更にスコールを強める。
暫くしても出て来ないのでブルースは、スコールを解除しびしょ濡れの場所にクロードと孝介は行き、虫の息の敵を倒して行きブルースも細剣を抜き、背中から一撃入れトドメを刺す。
だがまだ敵は近くに居るらしく、警戒態勢で進むとやはり不意討ちに出て来た、茂みから天高くジャンプし片足に稲妻を纏い稲妻キックでも、此方に攻撃の意志が有るらしいが。
「喰らえ! サンダーボール!」
ブルースが稲妻キックの体勢の人虎に、雷球を放ち地面に墜落させたブルース。
「まだまだだね」
どや顔で言うブルースを無視し先に進む、慌ててブルースも戻りびくびくしながらフランも進む、レジーナは周りを見渡しながら冒険て大変だと思うのだった。
先回りした銀人狼が走って突撃して来る。
「迎え撃つ」
孝介が神速を使い向かって、暗殺者の様に身軽に敵一体を倒す、クロードは残りの一体に魔法を放つ。
「ダークスターファイヤ!」
くす玉級の黒い球が放たれ黒い炎の尾を引きながら、銀人狼に直撃し黒い炎で燃やし尽くす。
「何か強く成った気がするぜ!」
魔法の攻撃力にクロードは、自信の成長を確信した。
「油断するなよ」
ヨシナカはクロードに言うと、クロードは。
「油断はしないが、この先から嫌なプレッシャーを感じるぜ!」
クロードは森の道の先を見る、孝介も何か感じてるらしく緊張感が増して居る、まあカールはのほほんと仕事してないのに、カルビーおにぎり食ってるし……殴りたい。
暫く敵は現れなかったが道を進むに連れ、ピリピリとした空気が強く成ると情報が入る。
【人虎チャンピオン】獣人格闘王者モンスター
人虎の体術王者、人虎は虎を二足歩行にした体型だったが人虎チャンピオンは、身長2m以上あり威風堂々とした姿とプロレスラーの様な、服装をした不思議なモンスターである。
人虎に更なるパワーと神速に近いスピードを使う、凶暴で凶悪なモンスターでレベルは329である。
「またとんでもなさそうな敵だね」
孝介がそう言い森の出口に差し掛かり、カール以外の緊張感が増して行くそして森の出口の先、小高い丘に佇む人虎チャンピオンは威風堂々と、プロレスラーの黒い革ズボンの様な服装に、筋肉隆々の姿に鋭い眼光で此方を睨み神速を使い向かう孝介を、一瞬で間合いを詰め体当たりで吹き飛ばす。
「クッ!」
紙切れの様に吹き飛ぶ孝介身体を回転させ、何とか着地するがダメージか片膝を付き、回復ポーションを手に取り震える手で飲んで居た、間髪入れずにクロードが魔法を放とうとすると一瞬で間合いを詰め、体当たりをする前にカールが立ち塞がり受け止めたが、勢いは人虎チャンピオンの方が上だがカールも、レベル差で踏ん張り受け止めるが押され始める、クロードは下がり間合いを取る。
「パワーだけなら負けられない!!」
「ブルース!! 全力でフランさんを守れ!」
嫌な予感にヨシナカはブルースに言う。
「了解! マジックイージスフィールド展開!」
魔力のフィールドを一瞬で構築し、ブルースは更に。
「マジックシールド!」
浮遊魔力盾を複数展開し、守りを強固にしヨシナカは刀を倉庫に入れ体術に変える、腹に力を貯め深呼吸し身長と体格差で押し込む、人虎チャンピオンに技を発動させる。
「カールそのまま踏ん張れ!」
「了解大将」
(私は寿司屋ではない!)
腹に力を込め神速と技に闘気を発動させ、人虎チャンピオンに向かう。
「此れを喰らえ!」
神速で間合いを詰めボディに向かい拳を突き立て、拳から闘気を放ち一撃離脱で間合いを取りながら、ドラゴンの咆哮の様な音と闘気が、人虎チャンピオンの身体を貫く。
吹き飛ぶ人虎チャンピオンだが足の爪で大地を引っ掻き、片膝を付き血を吐く人虎チャンピオンだが、闘気を人虎チャンピオンも纏い肉体回復をする。
「闘気で回復するのかよ!」
「さっきのお返しだよ!」
横側面から孝介が蹴りを、右顔側面に喰らわせるが効果は余り無い、逆に足を捕まれ大地に思いっきり叩き投げられる、流石に孝介の命の危機カールが神速を使い、アッパーを顎に入れる寸前にバックステップで躱される。
「エリクサー!」
瀕死の孝介に地と水の合成回復魔法、エリクサーで全回復させたが頭に血が上り過ぎた孝介は、刀を抜き立ち向かうがボディーに重い一撃を食らい、ヨシナカが急いで向かい受け止めてから、恵みの水を孝介の頭にぶっかけ頭を冷やさせる、その間にクロードは魔法を放つ。
「ダークスタートファイヤー!」
放たれたダークスタートファイヤーは、高速で黒い炎の尾を引きながら向かうが、人虎チャンピオンは神速を使い回避するが、間髪入れずにカールが剣で一撃を入れるが、それを予測してたかの様に手の爪で受け止める、火花散る剣と爪だが下から蹴りがカールを捉え、くの字に曲がりカールは吹き飛ぶが、いつの間にか間合いに入ってたヨシナカにまたボディーに、拳を入れられてドラゴンの咆哮と闘気が貫く。
二発目は効果抜群らしく大地を転げて行く、立ち上がるカールと神速を使い向かう孝介、トドメに孝介は首の動脈を切りカールは後頭部に大剣を突き立てた。
「流石に倒したよね………」
大の字に倒れる孝介、カールは疲れた顔でさっき吐いたおにぎりの残骸を見る。
「オレのおにぎりがぁ~」
「仕事をせずに食べた天罰だなカール」
周りを警戒しながらカールに、カルビーおにぎりの恨みを言うヨシナカ、孝介に再びエリクサーで回復し暫く休む事にした。
「強敵過ぎだったな……」
クロードが歩きながらそう言い、上司の装備無かったら死んでたかも知れない、孝介とカールを見るがカールはまだ人から貰い、仕事を果たさなかった報酬のおにぎりの残骸に落ち込み、孝介は二度死にかけたダメージに立ち直れない。
「まだ暫くモンスター倒さないと、無理かも知れないな……」
そうヨシナカか言うとクロードは。
「魔法が躱されたし、もっと強く成って躱されない魔法を放つぜ!」
躱されたのが悔しいらしく、拳が震えて居るクロードさて、この先強敵しか居なそうな、道の先を見ると次のお客さんが歩いて居る。
「皆、次の敵のお出ましだ!」
「「「…………」」」
三人は疲れた顔で立ち上がり、ブルースとフランさんがゆっくりと此方にやって来る。
仕方ないまだ使った事は無いが、闇魔法のレベルアップで解放された魔法を試す。
「召喚分身影戦士達!」
自分の影から五体の自分のシルエット影戦士が現れ、動きがシンクロするが意識が共有もされてるみたいだが、先に此方に来る敵を倒すのが先。
「さてこの魔法の性能を確めさせて貰う…」
神速サードを使い影戦士達を引き連れ、群れでやって来る肌色の巨体に向かい走る、エロゲーや異世界やファンタジーでお馴染みの、奴らが大剣や鉄棍棒にメイスや鉄棒のフレイル片手に、毛の無いイノシシか豚の様な丸い顔に鋭い牙、草か何かの腰みの姿で大地を揺らしやって来る。
【淫らオーク】人獣魔物類オーク
どんな異種族の雌とも交尾をする性能と魔力、どんな雌も逆らえないフェロモンを発するが、何故か妖精や精霊には効き目はないが人間や、繁殖出来る生き物なら体液の匂いを嗅がせただけで、魅了されオークに支配される。
雄や男には臭い匂いでしか無い、同族の雌には繁殖中に狩られ食べられるオークでもある、数を増やす為に同族より他種族の雌を求める傾向が強い。
平均レベル165位の群れ。
雄しか居ないが何か鼻をヒクヒクさせて居る、何か匂いを探してる様な感じがする、腰みのの前が一部変な盛り上がりが見えるが無視、刀を抜き影戦士と共に群れに突撃して、メイスやフレイルを躱しつつ動脈を切り裂き心臓は、身体が大き過ぎ届かない確立をの場所わ捨て、一体影戦士がラッキーパンチで消えたが、まだ四体の影戦士がオークの首の血管を切り裂く。
鮮血を撒き散らし同士討ちをさせながら、外側から敵を始末してるが数が多過ぎる、クロードが魔法射程距離に入ったらしく、援護攻撃を開始し氷の槍を複数放ち先頭のオークを氷漬けにする。
やっと来たブルースも加勢しそして、フランさんもクロード達の側に立つと、オーク達は鼻息を荒くし走り始めるどうやらオークの狙いは、フランさんらしくヨダレを撒き散らしながら、目を血走らせフランさんに向かう。
「全くオークは困った奴らだな!」
更に影戦士を使い技を発動させる。
「神速残像剣乱れ斬り!」
神速に技を上乗せし瞬殺で、更に複数のオークを影戦士と共に倒す、首や血管を斬って倒れた仲間を踏み潰し進むにオーク、まだクロードやブルースや効いてるか不明だが、フランさんの魔法で距離は稼いでるが、フランさんがオークのフェロモン魅了されたら意味がない。
「ヨシナカに負けてられないなぁ~」
いつの間にか復活した孝介も参戦し、オークの血管を切り裂くだがいつの間にか影戦士が二体減り、残り二体群れは半分に減ったと思いたい。
「血がベタ付いて水龍の威力が……」
血を払ってる暇は無い、肉装甲が厚いオークの首を狩りながら、奥の手を出す。
「来い! フェンリルと真神にマニー」
フェンリル三匹は影から現れ、言われる前にオークに攻撃を始める、真神は影の刃を放ち先頭を減らすマニーは、オーラの球体を自身の周りに出し銀色の光の球体を放つ、オークに着弾し吹き飛ばすと更に出し、オークに放ち倒すがフェンリルが後方の集団に向かい、攻撃を開始冷気を放ちフェンリルはブリザードを発生させ、後方集団のオークを氷と氷柱と氷点下の風の刃の竜巻で、オーク集団を切り刻みバラバラにして行く、そのブリザードは後方から群れを飲み込み数を減らす。
「ブルー負けられないな!」
「クロそろそろ全体攻撃必要だね!」
ヨシナカと孝介の居ない場所に向かい、二人は視線を合わせ魔法を放つ。
「「フレイムレーザー!!」」
魔法を構築し炎のレーザーを手の平から二人同時に放ち、炎のレーザーがオーク達の肉装甲を貫き進み、次々に倒して行き焼きオークの部分焼きの匂いに、カールは立ち上がり。
「焼き肉ぅ~!!」
「「「………」」」
ブルースとクロードにフランは、呆れた目でカールを見ながら攻撃をするが、フランは急激なレベルアップ反動と魔力消費疲労で、地面に座り疲労で動けない。
「身体に力が入らない!」
疲れた身体が悲鳴を上げフランの身体は、立ち上がる力すら疲労で入らない。
「暫く休みなさいフラン」
「まあ身の危険があのモンスターの団体から、未だにしてるのだけどね」
未だに鼻息荒くヨダレを撒き散らしながら、フランに向かって走る豚顔のモンスター達にフランは、恐怖でしかないのでファイヤーボールを放ち続けた結果、疲労で動けなく成ると言うオチを作ってしまった。
「ヨシナカが前に練習してた魔法使お」
ブルースはニヤリとし魔法を構成。
「竜咆哮炎破斬!!」
ブルースの手の先から巨大な炎が放たれ、ドラゴンブレスの様にオーク達に襲い掛かる。
「孝介アレはヤバい逃げるぞ!」
「ブルースは後先考えて撃てよ!」
文句を言いながら離脱する孝介と。
「オレの焼き肉がぁ~!!」
「「焼き肉じゃあないオークだ!!」」
二人からツッコまれるが、オークの焼けた匂いがカールには、焼き肉の焼けた匂いらしい……食べたくはないが、生理的にあの物体に食欲は出ないヨシナカ。
竜の形をした炎に焼き尽くされるオーク、オークの丸焼きやオークの消し炭が増えて行き、ヨシナカの影戦士すら倒すブルースだった。
「フゥ…………大活躍だね僕」
「味方を巻き込む所だったけとな」
白い目でブルースを見るクロード、オークの死骸と黒焦げの大地が扇状に広がる。
「カールはフランさんをおんぶしてね」
「オレが?」
何か不満な顔をするカールに。
「カルビーおにぎり分には足りないよな、全然働いて無いよねカール」
ヨシナカの背後から何かプレッシャーを感じ、渋々カールは立てないフランをおんぶする、フランはヨシナカに介抱されたいが何故か、カールに背負われダメージを負う。
「さて安全そうな場所まで進むぞ」
孝介とヨシナカを先頭に、カールと背負われてるフランに後方警戒に、クロードとブルースのコンビで進む。
途中スライムらしき物が見えたが、此方に気付かずに来なかったので先に進み木の橋の掛かる、大河の河原の一角に不思議なテントを設置して、カールにフランさんを部屋に寝かせて、フランさん以外五人は大河に釣り糸を垂らし釣りを始める。
「魚食いたいて言ったけど………」
「黙ってクロード、魚が逃げる!」
真剣に釣をする孝介、カールは牙の付いた大きな魚を釣り上げて居る、ヨシナカは複数の釣り針に川魚らしきのを複数一気に釣り上げて居る。
「何で僕より釣り上げててるのか不思議だな……」
ぐぬぬと孝介はカールとヨシナカを見るが。
「また連れたよクロ」
「空気読めよブルー」
更にぐぬぬな孝介、未だにモンスターみたいな魚数匹に川魚数匹、クロードは何故か大量にモンスター魚が連れる、たまに釣ったモンスターが釣り針から外れ、ブルースの頭を噛み付くが気にしない。
「石みたいな鱗の魚て食えるのか?」
クロードは呟きながら、倒し終わったモンスターをヨシナカの倉庫に入れる。
ヨシナカはスキルで出た調理を、クロードに答える。
「ムニエルとかに出来るらしいよ、白身は高級魚レベルでタマゴは珍味らしいよ」
(地球のキャビアを凌駕するらしいが、キャビア食った事無いしな)
クロードとブルースの瞳の奥が光る。
「今夜が楽しみだぜ」
「期待してるよヨシナカ」
ヨシナカは揚げてやろうかと思った、まあ料理スキルは四人には無いから仕方ない。
「私は先に自分の料理の下拵えするから、後の処理は自分でね」
フェンリル達に丸焦げオークを数体やって、テントに入り足袋ブーツを脱ぎ手洗いをし台所に向かう。
オーク肉の一部は食べられるらしいが食いたくは無い、まだビックレッドスターボアの方が良い、ビックレッドスターボアのロースを肉包丁で、成るべく薄く切って行く。
火が通りやすく味噌の味が直ぐに染みる様にし、ドロップの野菜欄から大根と人参にジャガイモを出し、皮を剥き切り寸胴に入れて行く、片方の寸胴には猫屋で仕入れた御嶽白菜と蒟蒻を入れ、とある肉を投下し白味噌を入れ煮る。
もう片方はビックレッドスターボアの、柔らかいロース肉を入れ麹味噌を入れ煮る、具に味が染みたら魔石の火力を切り白菜入りをテーブルに置き、もう一つをとある和室部屋に持っていく。
適当に古代魚のソテーを焼きテーブルに置き、おかわり用のソテーや揚げを置き部屋に籠る。
「………フランさんの晩御飯は、さっきのソテーで良いか」
戻り二人分を皿に載せ部屋をノックして、入り適当に置いて去る。
「………何かいい匂い」
「フランの分も私が食べるわ」
疲労の身体にムチ打ち、フランは自分の分の何かの魚のソテーを食べた、今までに体験した事ない美味しく柔なか身の魚に、無言のまま一瞬で完食しレジーナまで驚いた顔し、おかわり食べたさに立ち上がり台所に向かう。
「夕御飯が楽しみだぜ」
「いい匂いがするよ」
「………」
無言でダッシュするカールに、危険を感じ急ぐブルースとクロードだったが、カールより先に先客が食べて居た。
「美味しいねレジーナ」
「もう三切れ目だけど止まらないわ」
唖然とする三人だがヨシナカの姿は見えない、孝介は外で川魚を串刺しにして焼いて食べてるし、三匹の狼たちはオークの丸焼きを美味そうに食べて居た。
ブルースとクロードは急ぎ席に着き、ムニエルから食べ始めた。
孝介「川魚はやっぱり外で食べるのが一番」
塩を掛け焼き上がるのを楽しみにする孝介、背後では三匹がオークの丸焼きを豪快に食べて居た。




