11.5 猫カフェ
フラン「今日のオープニングナレーションは私、フラン=エスポワールだよ」
アレッサ「私はアレッサよそして、私達の登場に刮目せよ!」
シャロ「贅肉成敗よ!」
エリーゼ「…………………」
(誰か助けて………)
フラン「本編スタート」
ヨシナカが店の扉を移動させて2日後、遂に新たな客がやって来た、黒いローブには杖と箒がクロスしその上に止まる梟の校章、灰色髪の編み込みに金の細工が付いた桜の花の絵の入った、赤い簪を刺し白い膝丈のワンピースに、肩にはスマートな黒猫が横に成り伸びていた。
灰色の髪は美しく光を反射し、腰まで伸びた髪をたなびかせながら熊手を片手に歩く。
「いらっしゃいませ!」
ミルが応対すると、少女は聞く。
「このお店何のお店ですか? 白い毛のケットシーさん」
ミルは答える。
「………看板見ましたか?」
「………あの可愛い猫ちゃんの看板?」
看板は見たが理解せずにはいったらしい、シャロは説明しょうとしたらスキルが発動する。
まさか二人目の恋敵が現れる何て………でも、胸は私と同じ位かしら、計測は………A………そう私はBだから私より小さいわね、女子力は…………計測評価SSですって………そんな……強敵はこの子!
シャロは動揺する。
待ってまだ終わりでは無いわ、私は転生して更に女子力が高いはず、ヨシナカさんに好かれない筈は無いわ!
……魅力は100オーバーのSS+判定評価……何かの間違いよ………
焦りと動揺がシャロを襲う。
》
灰色ロングの美少女は魔女見習い、フラン=エスポワールは将来は遺跡に入り、誰も到達してない遺跡の一つを踏破するのが夢の1つ、恋愛的将来は好きに成った人に尽くして、子供達と幸せライフを夢見る16歳(もうじき17歳)、学校は卒業したけど魔女試験がまだ合格出来ないから、飛行能力と学力はクリアーしてるのに攻撃魔法は、威力不足と魔法種類不足で初心者魔女に昇格出来ない、赤毛でギャルのキュルケは学力以外では優秀そう、授業中に居眠りしたり男漁りしてるから、ギリギリの学力が試験では不合格ライン、バケツで空を飛ぶケリーは攻撃魔法コントロールが不規則、狙ってやってる様にキュルケのお尻や胸によく魔法が着弾する、ついでにキュルケの彼氏達にも股間に着弾し大惨事事件も、ケリーは起こして居るがクラスの女子は皆、この時皆気分がスッキリしたのは口が裂けても言えない。
今日は図書館に籠り魔法を増やす努力をしたけど、やっぱり読んでも魔法は増えないし気分転換しに、学校近くを散歩してたら何か運命感じちゃった!
可愛い猫の看板の扉を開くと、白い毛のケットシーさんと銀髪の美人さんが居たので、私は一応ここの事を聞くと呆れ顔で銀髪の美人さんが来ると、私の隠してる秘密の能力が解き放たれた。
銀髪の美人さんの胸を見ると、私と変わらない大きさらしい大体AA………私はBだから勝ってる。
他は………女子力SSですって………しかも魅力SSS+てチートよチート!
フランは計測結果に動揺し、初めて心から感じる不安がフランを襲う。
》
そんな二人を遠目で見るミル、案内どうしょうか腕を組み考えるのだった。
「? なにやってんの?」
ヨシナカの登場で事態が動き出す、そしてド・ストライク美少女の来店に動揺したが、現実がヨシナカに冷静さを取り戻す。
「お客様? とシャロさんがあんな調子で?」
今日は本名不明美女妖精のさおちゃんと、我等が可愛い妹妖精ミネットが、肩に乗り一緒に行動して居る。
「私が癒しますよ」
癖毛ウェーブミディアムのさおちゃんが飛び、唱え始める。
「癒しの神様降臨して下さい………私に」
「…………………」
さおちゃんに光が降り注ぐ………意味はない。
「ヨシナカお兄ちゃん、私が代わりにするね」
ミネットが翼を広げ飛び、唱え始める。
「星さん星さん、その優しい光で皆を癒して………お願い……」
シャロとお客の女の子に暖かな光が降り注ぐ、星の瞬きの様な綺麗な光が、そして二人は正気に戻った。
「私は一体?」
シャロは周りを見渡しヨシナカと目が合う。
「アレ? 私は一体?」
フランも周りを見渡し、ヨシナカと目が合いときめく?
「……………」
「……………運命かな?」
「何の運命なんだ?」
お客の女の子の肩に居る、黒猫が喋るとミルが言う。
「私とは違う同類」
「一緒にしないで!」
黒猫は器用に立ち上がり優雅に、ミルの方に向かい言う。
「レジーナて精霊使い魔よね?」
フランはレジーナに聞くと。
「あっちは猫精霊なんだから、精霊付いてるからだわよ!」
そう言いミルをみるレジーナ。
「私の方がスマートだけど!」
「スマートだけで役に立たなそう」
ミルとレジーナの間に戦慄が走る。
「はいはい仕事してミル」
「でもご主人、あの者が先に喧嘩を……」
ヨシナカに連行され、ミルはバックヤードに連れて行かれた。
「………でお客様どうしますか?」
「………お茶して行きます……」
変な空気が二人の間に漂うのだった。
「メニューです……水は此方に……」
そして美人店員は去る。
「………ファミレス喫茶とはメニュー違うよ!」
「猫精霊用のメニューも有るわね、私アイスミルクね」
即断即決のレジーナさんだったが、そもそもメニューは少ない。
「私はメロンショートケーキと、桜フレイバー紅茶」
近くのベルを鳴らして注文をし、出て来たのは瑞々しいメロン尽くしの、生クリームショートケーキと桜の花びらが一枚浮かぶ、桜フレイバー紅茶。
カップを手にし香りを楽しみ一口飲むと、桜の香りと優しい春の風が………風が………目を開くと、美人店員さんが何故かメニュー表を扇いで風を送る。
「……何をしてるのですか?」
「紅茶が熱いのかしらと……」
酷い言い訳をするシャロだった。
ショートケーキも美味しく、合格してるアネッサやエルを連れてまた来たいと、フランはそう思った時に外から爆発音が。
「………またクロードさんかしら?」
「アレは支配人では?」
奥から顔を出すイケメン、だがフランにはそれしか響かない何故か、どんな男子を見ても心がトキメか無かったさっきまで。
「またローリエちゃんにせがまれて、魔法見せたオチですよ」
魔法と聞き二人に訪ねる。
「その人誰にでも魔法教えてくれますか?」
フランには藁にも縋る魔法である。
「支配人とブルースさんなら、教えてくれますよ。」
だが一人苦々しく結城を睨む女が居た……シャロである。
(何でこのタイミングで言うのよ、空気読みなさいよ結城!)
そんな事を知らず結城はペラペラ喋り、ヨシナカ達の所に案内した。
(本当に結城空気読まないわ!)
彼には知った事ではないし、結城は実は出身は二つ在り一つは母方の曾祖母の指輪で、時間と時空を越え異世界に転移し同じ名前の帝国に、流れ着きスキルでスカウトされるまで辺境国と言われる、大和帝国で大衆食堂で働いて居た。
その曾祖母が結婚する前の火遊び相手が、まさか大和帝国で新婚旅行し居た事を知らない、しかも曾祖父かも知れない人物である。
そして今その雅史が妻と旅行してる事も知らない、そして結城はお客を連れクロードと、ブルースとローリエとヨシナカが居る場所に案内した。
「「「「?」」」」
四人一斉に何故結城が人連れて来たんだと、不思議に結城を見る。
「お客さんが魔法を教えて欲しいそうです」
それを聞いて仕方ないなと、クロードとブルースが前に同時に出る。
「なんでクロードが居るのさ」
「ブルースはどうせ魔法自慢からだろ?」
やれやれと見るヨシナカ、ローリエはヨシナカを見ると。
「ヨシナカお兄さん、次の魔法」
「回復は雅史をボコボコにしてからでないとな」
少し考えてから結城を見るヨシナカ。
「一也君」
「嫌です」
実験体の雅史の地獄を見てる結城は断る。
「仕方ないな適当に、ライトフレアー!」
赤い魔力弾を空に飛ばし。
ボン
と赤い光が炸裂し松明の灯りの様に落下して、地面に着弾すると光は消えた。
「何あれ?」
「照明弾の魔法だね」
「しょうめいだん?」
首を傾げるローリエちゃん説明は大変そうだ。
「まだ色々魔法有りますか?」
必死の形相で、お客さんが聞いて来るので。
「ファイヤーボールとか、エアボールとか複数攻撃のライトボールとか、威力強いダークボールとかダークスターファイヤーとか……」
ブルースがダークスターファイヤーに食い付く。
「それ僕に教えて!」
「ズルいぞブルー、何か格好いい魔法は俺が覚える!」
「普通に闇魔法なんだが……」
一応実演する、黒いくす玉位の黒い玉をイメージし、暗い炎が球体を覆いそして……
「ダークスターファイヤー!!」
暗い炎を纏った球体は放たれ星の様に、目標無き空の果てに飛んで行った。
「アレをイメージして……」
「俺も負けられないな……」
イメージしてる筈だが何故かソフトボール位の、ダークスターファイヤーが構成される二人。
「何で小さいんだ?」
「ブルーと同じなんて屈辱だ……」
二人は同時に放ち再び魔法を構成、さっきより二回りデカイ球体だが。
「「違う!!」」
暫く二人気が済むまで続けた。
「他はファイヤースターブレッド!!」
指に炎の弾丸が構成し放つと、巨大化し加速するファイヤースターブレッド、弾丸に二つのリングが現れてそのまま、また空の彼方へと消えて行ったが、その後放った弾丸達はとある国に着弾し、慌てるとある国だった。
「私は必要無いが、エアーウイング!!」
フランは何も無しに空を飛んでるヨシナカに、驚きながらキラキラ瞳で未知の魔法に心踊る。
「空中歩行あるし、要らない魔法だね」
「なんか凄い」
「お姉さんもそう思うよね!」
ワクワクな二人はテンションが上がるが、ヨシナカはテンションが低くなる。
「さてまだあの二人やってるけど、ローリエは魔法を制御して操る所からだよ」
「うん」
光の玉を出し両手から解き放つローリエ、ホタルライトを意識を集中し動かす。
「不思議な魔法ですね?」
「アレも照明魔法だね、口に出さずに光を出せるしイメージだけで、光が現れるのが特長かな」
フランも試してみる。
「さっきの光をイメージして……」
(綺麗な妖精の様な光をイメージして………)
両手の間に光が構成し光の粒子が、光の玉から光溢れる。
「へぇ~ いきなりピクシーライト構成したか」
「え!?」
集中が切れピクシーライトは消えた。
「あっ! 私の魔法がぁ~!!」
膝を着くフランだった、ヨシナカは魔法は全てイメージ、魔法の本にもヒントは沢山有ると言って、アイスショットやアイスアローに、アイスジャベリンにファイヤーランスにアイスランス、マジックアローやラ・テルトランスを見せた。
「ラ・テルトランス格好良い!」
眼を輝かせるローリエにはまだ早い。
「アレは精神魔法だから、精神力がまだ足りないからローリエには早いよ」
「ぶぅ~!」
何故か精神魔法だけは精神力も影響し、威力が高い上位魔法程精神力は必要不可欠。
「アイスランスとか、先に覚えて習得して将来簡単に使える様にしょうなローリエ」
「うん、がんばる!」
「私もローリエちゃんに負けられない」
いつの間にかやる気満々のお客さん、何がなんだか分からないが頑張れお客さん。
ヨシナカはまた違った魔法を使う。
「スターライトシャワー!!」
ヨシナカは光の球体を空放ちそして上空で炸裂すると。
「「「「「!?」」」」」
光の雨が降り降り注ぐと全員驚き見上げる。
「此方も覚えるぞブルー」
「だねクロ」
スターライトシャワーは敵と術者が認識しない限り、誰にもダメージを与えない全体攻撃魔法だが、何故か雅史の尻に攻撃が当たったのは気のせいだ。
ブルースとクロードは魔法が一発で成功し、他の場所に居たカールの尻を攻撃したのは、日頃の鬱憤だろうか?
暫くして解散しお客さんに会計を促し、クロードはクロード先生の細剣講座を始め、ローリエとブルースに指導を始める。
そしてヨシナカは忘れ物を思い出し、雅史が去った後のフランソワー滞在注目家の近くを通る。
フランソワーは雅史の姿を見て、慌て後を追う何故かは分からないけど、フランソワーは追い付き捕まえる。
「ハァ……ハァ……ちょっと………良いですか……」
ヨシナカはフリーズした、美しき美少女に呼び止められるとはこれは、何かのギャルゲーイベントかと……だが、少し冷静に成り嫌な予感が脳裏をノックする、絶体雅史関連の可能が有ると警告する。
「どなたですか?」
「………え?」
フランソワーはフリーズする。
「私の名はヨシナカ、此処に忘れた大切な木を取りに来た者」
「マサシさんですよね?」
フランソワーの言葉にヨシナカは。
「雅史ぶち殺す、やはりここら辺荒らしたの奴か!」
ぶちギレるヨシナカは盛大に、怒りのオーラを吹き上げると美女は、ガクブルと震えて居たのだった。
「…………怖い………」
「すまない、お嬢さんは悪くないが雅史が悪い」
怒りを静めて美人に向き合う。
「あのクズ………いや………ここの雅史に何か用かな?」
ヨシナカは怖くないよオーラで対応、だがガクブルのフランソワーには通用しない、仕方ないなので少しアレだがお姫様抱っこし、端正で綺麗で儚そうな銀髪美女を抱え移動する、ブラウスと青いスカート姿の美女は震えて、涙眼が保護欲を掻き立てるが、大切な種を植えた場所を探して山の端で見付ける。
「………何ですかこの木?」
美人はまだガクブルで居るが、木の事を聞いて来たので。
「スノーライトツリー……冬に成ると、夜に実が光る不思議なツリーさ、この玉やドングリみたいな実が光るらしい」
猫屋で珍しい種を手に入れて自然発芽させたけど、結局1本しか500年で育たなかった。
「クリスマスツリーだな低い………」
魔法で掘り回収し倉庫に入れて。
「怯えさせた罪滅ぼしに、ごはんでも作ろう……まあパスタかハンバーグか、シチューだが………今日は煮込みシチューハンバーグだった」
ガシッとヨシナカの腕を掴むフランソワー、ハンバーグに反応し逃がしてはダメと本能肉的に、ヨシナカの腕を掴みそして、フランソワーは雅史とは違う雰囲気に、この人に付いて行こうと決意した。
「荷物纏めて一緒に行きます」
「…………え!?」
決意を固めたフランソワーは雅史から去り、ヨシナカに付いて行ったが、ヨシナカが去った後上司が現れる。
「さあ逃げられないよ、恋愛謳歌は必要だよヨシナカ君、家庭を持てば少しは金儲けと雅史憎しが解消されるはず」
そう言って姿を消す、上司エルドールだったが。
「そろそろ息子と孫にも会わないとな………なんか、忘れられてそうだな孫に」
そしてヨシナカは憩いの家に、ミネットとカールも呼び、フランソワーと四人でビーフシチューベースの、煮込みハンバーグを食べる、外で騒ぐ妖精の言葉は入っては来ない。
「ん~美味しい!」
「美味しいねお兄ちゃん」
「美味しいぜ旦那!」
カールを放置し楽しい食卓に成った、そしてフランソワーは胃袋と恋心をヨシナカに奪われたのだった、もう後悔は嫌なフランソワーは行動を起こす。
「自己紹介がまだでしたね」
スカートを指先で掴み一礼し。
「私はフランソワー……そうですね、フランかハニーて呼んで下さい」
なんか色々意味が分からんが、最後のは置いとき親しくも無いので。
「フランソワーさんですね」
「ハニーで良いですよ!」
そんな呼ぶ予定は無い。
「此れからどうしますか? フランソワーさん」
「ハニーですダーリン!」
話が通じないのだが………
「私はヨシナカだよ、フランソワーさん」
「……いけずです」
何でこうなった………
頭を抱えるヨシナカだった、そしてヨシナカに此れから女難が待ち受ける、遅いので今日は隣のまだ使って無い、フローリングの部屋を使って貰い、明日からシャロさん達と暮らして貰う、同性増えてローリエも喜ぶだろう。
「私のお陰だなヨシナカ君」
見付からない場所から言うエルドール。
「………あ! また寄り道した、クランベル今会いにお爺ちゃん行くからね!」
それはさて置きまだ目覚めない妖精を、ヨシナカは介護しまた仮寝床に戻した。
目覚めない妖精と奇妙な同居は続くが、ヨシナカは知らない夜にとある事が同居始めた日から、妖精に異変が有った事をそして、何故ヨシナカが目覚めてる時に眠ってるかは、ヨシナカは知る術は無い。
翌朝は朝温泉をしてご機嫌なヨシナカ、目覚めない妖精の側に有った蜜が空に成ってたから、もしかしたら目覚めて飲んだのかもと思い、妖精のすべすべほっぺたを触ったが起きないので、何時起きても蜜や甘い物が食べれる様に置いて置く、フランソワーを空いてる適当な部屋に案内した。
銀河鯨に来たエクトワール氏と猫カフェの物資と、費用を金貨で払い後払いの商品の支払いも終わらせ、そしてシャロさんとローリエに、新しい住人を紹介した。
『また新たな恋敵が!』
『!?……この人達は恋敵!』
視線の先から火花を散らす三人娘、ヨシナカは我関せずで居る。
そしてシャロのスキルが発動する。
》
まさかまさか………胸は私と同じ位よねて………計測B………わたははそうCに近いB+だから問題無いわ。
嘘は良くない。
女子力はD………敵では無いわね、昨日のお客さんよりて魅力は……え!……100オーバーのSSSですって………まずいわ、転生して魅力アップしても此はマズイわ………
シャロは童謡しフリーズしてたので、ヨシナカは女の子の部屋に入るのは躊躇いヨシナカはシャロを、店の一角でに寝かせ去る、お姫様抱っこされ幸せなシャロだった。
》
そして開店後何故かフランソワーは、何をするでも無く店に居る、そして昨日お客のフランが店には現れるのだが。
「今日も魔法おし………!?」
「!?」
銀髪フランソワーと灰色髪フランは、出会って直ぐ思った彼女は恋敵だと、しかも何か被ってると。
「良いのですか? 、そっちのお友達は放置で?」
ヨシナカはお客さんの学友らしき子を言うと。
「彼女は誰ですかダーリン」
「フランソワーさん、昨日会ったばかりで彼女風吹かないで下さい、彼女は昨日店に来たお客様です。」
「魔法を少し教えて貰いました。」
輝く笑顔でフランはフランソワーに言うと。
「魔法の数がポンコツだからフランは」
「うんうんフランはポンコツね」
「「グフッ!」」
何故か二人揃って膝を着く。
「どうせ料理と剣の腕ははポンコツですよ………」
「フランソワーさんの事を、言って無い気がするよ」
フランソワーさんが膝を着き言い、お客様………フランさんは膝を着き。
「そこまで言わなくても……酷い!」
「エルが悪い」
「アネッサの方が酷かったよ……」
赤毛ツインテールの眠そうな眼のアネッサと、おっとりピンクロングの巨乳のエリーゼが言い合う。
「私はフランがポンコツと言っただけ、魔法の事はエルが言った」
「私に擦り付けないでぇ~!」
》
だがフランは更にダメージを受ける、スキルが反応し銀髪美女を測定する。
私と変わらない筈なのに胸はA+ですって………でも私はB+よ私の方が有るわ。
何故か昨日より増えてるのだが?
女子力は…………判定Dね………大丈夫ねて……魅力判定URですって………そんな馬鹿な………チート限界突破よ!
フランは残酷なチートに打ちのめされる。
》
「いらっ…………どんな状況?」
復活したシャロはカオスな現場に立ち尽くす、事態はあやふやに成り先にお茶をする事にしたフラン、幸せそうに頼んだ桜ラテを飲む。
「…………桜ラテ美味しい~」
「うむ、此はなかなか………だがエルはこの後ダイエット」
「何で私だけダイエットなの?」
アネッサに聞くエリーゼは。
「胸の贅肉ダイエット」
「仕方無いのよ~て、贅肉じゃあないもん!」
そしてとある三人は。
「「「贅肉反対!!」」」
「何で私だけ敵意向けられてるの?」
「走り込みの運動すると、胸の脂肪減るよ!」
ヨシナカも参戦。
「何で男の人にも言われてるの私? それに私平気のCなのにぃ~!!」
嘘である更にデカイのだが、エリーゼの話を結城は聞き。
「…………バインバイン堪らないです」
「一也は仕事しろそしてあの胸、爆発しろ!」
雅史に初めて怒られた結城だったが、最後に本音が漏れる雅史。
「平均でも肩凝るから嫌なの!」
「じゃあ胸脂肪ダイエットだね」
アネッサがエリーゼに言う。
「するわよ、すれば良いんでしょ!」
やけくそに言うエリーゼ、さて贅肉減らし肩凝りは解消されるのか?
「私は贅肉無いからおかわり」
「私の胸は贅肉じゃあないのにぃ~!!!」
エリーゼは胸をパフパフしながら言うと、結城は鼻血を出し倒れた。
「一也は減給」
「一也減点だな」
「君達仕事してくれ」
料理長が雅史と結城に言う。
食べ終わったフランの魔法特訓が始まる。
「ファイヤーレーザー!!」
ヨシナカは前方に手の平をかざし、炎のレーザーを放つ。
「「!?」」
「私あんな魔法見た事ないよ!」
「そもそもそんな魔法は、学校にわ無いわよアネッサ!」
仰天する二人だがまだ終わらない。
「「ダークスターファイヤー!!」」
「「!?」」
「何なのあのイケメンも!」
「素敵………ポッ………」
クロードとブルースは、ヨシナカより小さい球体に納得出来ないのだが、さてエリーゼ嬢が惚れたのはクロードか、それともブルースなのか?
「こうだよ、ダークスターファイヤー!」
昨日より大きいくす玉位の黒い玉をイメージし、漆黒の炎を纏わせ放つヨシナカ。
「ふざけるな! 昨日と違うだろうが!」
黒い彗星の様に空の彼方に、ダークスターファイヤーは消えて行った、クロードはクレームを言う、仕方無いなので前方に手をかざし魔法を構築する、小さな黒い玉が巨大化して行き……
「仕方無いなクロードは………じゃあ、ダークジュピター!」
黒い球体にリングが現れ、ヨシナカは手の平から放つ。
「……発射!!」
轟音と共にダークジュピターは空の彼方に消え、雲の中で炸裂して雲が散り青空に成る。
「………フ!」
「……フ! じゃねーよ! アレ危ない魔法だろ!」
「戦略中級魔法だけど?」
「だけどじゃねーよ!」
こうして暫くヨシナカとクロードの、コントが続いた。
「クロードはまだまだだね」
「うるせーよ!」
まだダークスターファイヤーが,イメージの様に構成出来ないと文句を言う。
「魔力を球体に集中させないと」
「ヨシナカこう?」
ブルースが実戦し、スターファイヤーと変わらない球体を形成する。
「やれるじゃん」
「なんだイメージばかり気にしてたからだね、クロは……まだ先かな?」
「ぐぬぬ……」
クロードは悔しくて練習するのだった。
「では氷から行こうか」
「はい」
「「むむむ………」」
何故かシャロさんとフランソワーさんに、睨まれてるのだが何故だ?
「先ずは使う魔法のイメージ、アイスショットなら氷柱をイメージ、アイスアローは弓の矢じりでアイスランスは、騎馬の槍かな」
「アイスランス!!」
ヨシナカの手の平の先に瞬時に作られた、氷のランスは騎馬のランスとは違うが、大きさ的にはランスに匹敵する大きさ。
「それを目的の場所に放つだけ」
高速で放たれたアイスランスは、雲を突き抜けて行った。
「私達も習得してみる?」
「だね………」
ヨシナカは白鯨長男から銀河鯨に移動し、魔法練習場所を開放した。
「此処なら威力が分かる」
「「「…………」」」
『此処何処?』
ヨシナカは手始めに氷ではなく、火魔法を使う前方に手の平をかざし。
「さあド派手に一発、ファイヤーバード!!」
ヨシナカの前方に五芒星が現れ、五芒星から炎の鳥が現れ練習場らしきの奥標的に突撃し、燃やし尽くす。
「「「「「!?」」」」
「次はなアレだなブルー」
「だねクロ」
そして二人も。
「「ファイヤーバード!!」」
一発で二人共に習得出来た、ファイヤーバードは羽ばたき標的を炎で突撃砕き、壁にぶつかり消えた。
「「ヨシナカ越えだー!!」」
ただファイヤーバードを制御してないだけだ。
「アレも覚えよう」
「そうだね」
アレッサとエリーゼは更に決意する、ヨシナカは名前を聞いてから魔法を教えて、シャロは仕事に戻りシャアさんの接客をし、負けてられないとフランソワーさんも練習する。
フランさんの欠点が大体分かったので、フランさんを連れおりこちゃんに頼み、とある本を持って来て貰った。
「………あのこれって………」
「魔法イメージが苦手な子供にて本」
ガクと項垂れるフランさん、ヨシナカは欠点を指摘し本を渡した理由と、魔法が少ない理由を教えた。
「……私の魔法イメージが乏しいと………」
「ハッキリ言って………」
フランの中で何かが終了の鐘が鳴る。
「イメージ以外なら君は、君の友達以上の才能が有るよ」
ヨシナカは光を差し伸べるが、ドン底に落としたのもヨシナカである。
「私は叶えたい夢の為に、魔法が沢山使える様に成りますか?」
ヨシナカに問うフラン。
「君の努力次第、ピクシーライトをイメージ出来たから、可能性は無限さ」
フランは新たな目標が出来た、いつかこのヨシナカさんに近付き一緒に居たいと。
「後は頑張ってね」
「え?」
置いて行かれた、こうしてフランと楽しい仲間………
「私モブじゃあないよ」
「そうよそうよ」
……は猫カフェの常連に成った。
エリーゼ「最後酷い!」
アレッサ「エルはモブ贅肉だけど」
エリーゼ「アレッサ酷い!」




