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魔王出陣


あれから2時間後、屋敷の外には豪華な馬車が一台準備されていた。装飾過多な馬車に付き従い武装した兵がズラリと列を成して整列している。なかなか壮観である。


今回は、距離を考えて兵は騎馬隊のみである。魔力馬車や魔力馬は、自分の魔力を分け与えて高速移動を可能としているため歩兵ではついていけない。


と言っても、私がいるこの王都は国の中央より少し南に位置しており敵から攻められることがないため少数の精鋭しかいない。全員、自分の馬で移動できるし、王都から兵がいなくなっても敵がいないため平気だ。そのため、王の出陣と言っても1000騎程度しかいないし、それでほとんどの兵力となる。


ちなみに城はあるが広くて寒いから行かない。いつも屋敷で引き篭もりしている。


王都は、ほとんどが戦闘を生業としない平民であり、10万人くらいの都市である。活気があって平和そのもので私がいなくても国は回っている。

ホントにいる意味あるのって感じの王である。

そんなだから、王様として働かなきゃいかん時はしっかりやらなきゃいかんのです。


メアが呼ぶ。

『準備が完了いたしました。いつでも出立できます。』


『ありがとうメア。では、向かうとしよう。』

そう言って馬車に乗り込み、出陣の合図とばかりに馬車に魔力を送る。


ちなみに魔力馬車は、魔力めちゃくちゃ使うので私が魔力入れる。

だって、魔力なんて無くなりそうないもん。生まれてから魔力尽きたこと1度もないし。

ちなみ一般的な魔族の兵士は、私の魔力馬車で1日でも走ったら死ぬ。馬4頭とデカイ馬車だからね。私はこれで国中走り回ってみたが何も感じなかった。むしろ馬車で楽チンくらい。

魔族は、魔力高い種族だからたぶん私は世界でも一二を争う魔力の持ち主なんだろう。キルスターいわく。


ここで、キーラに向かいがてら少しギフトについて話しておこう。今回、出陣するきっかけとなった理由だし。


ギフトとは一般的な体力や魔力とは別の存在である。

起源は、大昔に大きな戦争によりさまざまな種族が戦争に明け暮れた時代まで遡る。

この戦は、神々をも巻き込んだと古い書籍に記されていた。ある神は自分を崇める人族を助けるため、ある神は自分を守るために闘う獣人族にお礼するため、ある神は面白半分で魔族になど、諸説が飛び交っているが、まぁ簡単にいえば神の祝福による力ということだ。

このギフトは、時が経つにつれて持つ者も少なくなっていった。今ではもっとも種族数が多い人族でも稀少な存在となっている。魔族では、王である俺が知ってるだけでも数十名しかいない。しかも、戦闘に特化しているものから生産に特化したものまで能力はさまざまである。

このギフトは、とにかく強力で基本的に戦闘に特化している場合は1人で戦況を覆す。そのため、国家戦力として各国が保有している。


そんなやつを今回数名でも、軍に同行させている時点でプラート神聖国の本気度が窺える。

ホントに嫌になるね。


一般的と言っていいかわからないが、通常の国への侵略などにギフト持ちはほとんどいらない。過剰な戦力であるため本格化してからの投入、もしくは相手のギフト持ちを制するために使われるからだ。貴重な戦力を突発的なことで相手の奇襲などにより失うことはそのまま負けに繋がる可能性があるからだ。ギフトを失った国は他国からしたら侵略し放題になる。


今回は、一気に北西部の地域を制圧して進行の地盤を固める重要な作戦であることが容易に窺える。それだけ、本気で魔国を潰しにきたわけだ。怖すぎるよね。

プラート神聖国の面倒なところは、人族でもっともギフト持ちを有しており、人族の国とは友好関係をそれ以外の種族とは徹底的な敵対を表明しているところだ。人族国家にはギフト持ちを貸し出して侵略のお手伝いさんをしてしまう。人族にとって多種族との揉め事で最強の後ろ盾になっている。

そんな奴らが攻めてきてるんだから厄介そのものである。


でも、私の平和を守るためにも、いっちょわからせてやらないといけない。

全ての国々に向けて伝えなければいけない。簡単に侵略などしてはいけないことを知らしめなければならない。

そして、魔族の国に手を出してはならない。と


私が怠惰を貪るために必要なことである。


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