私は逃げ癖半端星人
またやってしまった。
私は逃げた。
お別れ会の実行委員に立候補したのは自分なのに。
私は留年が確定している。
皆んながもう少しで卒業というときにお別れ会実行委員の募集が掛かった。
最初は出来心だった。友達が少ない私に少しでも話す機会が与えられるかも。なんて青すぎる。
結果は明白な訳だが、思い返すほどに嫌になる。
突然ながら話が変わるが、私はピアノが弾ける。
私はピアノを弾いている時、嫌な記憶と言うか、いつも恥ずかしい記憶が蘇り、とても嫌な気持ちになることが多い。
思い返すのはいつもこういう文を書いたり、ピアノを弾く時なのだが、いつになれば治るのだろうか。これにも青いなと思わされる。
私は他人に大人っぽいだの言われることがある。
多分これは、話すことがないからテキトーにおだてようとしているのだと思っている。
褒め詐欺だ。
脱線した話を戻そう。話す機会があればいいと甘えた考えは上手くはいかないものだ。
私は、友達も少ない上、あまり喋れない。人見知りだと思う。
そのため、実行委員になった人達とは今から仲良くなるのは無理そうだと思った。
実行委員の集まりは放課後だった。
一つか二つ議題があり、その議題が早めに決まると思っていた。早めに決まれば帰ってからゆっくり出来ると思っていた。
その議題は決まるのに1時間以上かかった。
私が悪いのだが、頭では考えていてもそれを人前で話す勇気が、なかった。
それに議題が長引いていたのはうるさめ女子グループが中々に関係ないことばかりを話していて、教師もそれに引っ張られるため長引いた。
これも私が悪いところがそれなりにあると思う。
学生とはどういうものなのか。理解していない私がいた。
そして今、逃げたのだ。
私は、この委員になってはいけなかった。
そう思う私と、私は終わりじゃないけれど
学年の殆どは卒業する。そのために後悔がないように頑張るべきだ。という私。
前者は、私には関係があまりなく、卒業する皆んなが決めて、後悔のないようにするべきだという言い訳だ。
分かってる。分かってるからこその辛さだ。
私は、過去に言われたことを思い出す。
「そんなのは世の中じゃ通用しない」
私は少しだけこの言葉に腹立たしさを感じている。この言葉を吐いたのは小中の同級生だ。
お前がいうなよ。とツッコミたくなる気持ちを少しでもわかって欲しい。
でも、私が世の中でやっていけるとは到底思えなかった。
この逃げ癖は小学6年生の時に私についてきた。
なんとも嫌になる。
人間自体が理不尽さを持っている。私の中にもある。
それを出すか出さないかは人それぞれでいい。
ただ普通の見解を押し付けたりしない方が良いと私は思って生きている。それは私自身がそうだったからだ。
そして逃げ癖半端星人は同じことを繰り返します。