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【漫才】絵本作家

作者: あげぐちやすし
掲載日:2020/08/13

二人「はいどうもー」


ボケ「突然やけど俺、絵本作家になりたいねん」


ツッコミ「ほんま突然やな。どんなん描きたいん?」


ボケ「三匹の出荷先が決まっていないアグー豚がな、牧場を逃げ出すねん」


ツッコミ「おお、沖縄のブランド豚やん」


ボケ「長い逃亡生活に疲れた三匹は家を建てようとすんねん」


ツッコミ「どっかで聞いたことある話やな」


ボケ「でもな、悪いオオカミに目ぇ付けられとんねん」


ツッコミ「そら、美味しそうやしなぁ」


ボケ「いや、夜の街で働かせようとしてんねん」


ツッコミ「悪いオオカミさん、ホストなん?!」


ボケ「いや、スカウト」


ツッコミ「どっちでもええわ、悪いオオカミの意味ちゃうやん!」


ボケ「でな、スカウトのために三匹の家に行くねん」


ツッコミ「オオカミに不安があるけど、続き聞こか。あれや、はじめは藁の家やろ?」


ボケ「せやねん、屋根をこう急勾配で合わせてな、豪雪にも対応しつつ屋根裏でカイコ育ててんねん」(手で屋根の形をつくりながら)


ツッコミ「合掌造り!? 世界遺産狙ってんの?!」


ボケ「でな、鍵かけてないから、買った覚えのない野菜が玄関に置かれてんねん」


ツッコミ「田舎のご近所付き合い! オオカミさんどこ行った!?」


ボケ「駐在さんが距離感近過ぎて怖なったから、二番目の家に行くねん」


ツッコミ「なんか腑に落ちんけど、まぁええわ。次は木の家や?」


ボケ「木の断熱性を生かして、夏は涼しく冬は温かいのが特徴で、枝を打ち払った木の幹を交差させながら積み重ねた家やねん」


ツッコミ「ログハウス!? 丸太持ち上げたん、その子?!」


ボケ「クマさんに手伝ってもらってん」


ツッコミ「クマ?! よう食われんかったな?!」


ボケ「ワイルド系の男にしか興味ないから大丈夫やねん」


ツッコミ「クマはクマでも熊系の人やん! オオカミさん逃げてー!」


ボケ「で、三番目の家に向かうんよ」


ツッコミ「なんかもうオオカミさんに同情してきたわ。最後はあれや、レンガの家やろ?」


ボケ「せやねん。レンガを10個積んで建てた家でな、オートロック完備、全館空調、スマート家電で音声操作も出来る最先端の家やねん」


ツッコミ「いやいや、そんなんレンガ10個じゃ無理やって! ピザ釜すら作れへんで?! ウソ言うたらあかんって」


ボケ「ほんまにレンガ10個やねんて。座布団1枚分やん?」


ツッコミ「一千万円のことレンガって言うなや! 座布団=一億円なんて分かる人おらんがな!」


ボケ「霞ヶ関にはいっぱいおるって、婆ちゃんが言うてたで」


ツッコミ「滅多なこと言うな!! で、オオカミさんどうなったん?」


ボケ「チョッカイ出してるとこパパに見つかって、ベーリング海でカニ漁船に乗ってんねん」


ツッコミ「遠洋漁業で一攫千金!? パパ絶対怖い人やん! 最後煙突から入って、暖炉の大鍋でアッチッチってオチちゃうの?!」


ボケ「え、何の話?」


ツッコミ「え? コレ、『三匹の子豚』やろ?」


ボケ「『琉球雌豚本州上陸物語』やで」


ツッコミ「売れるか、そんなモン!! ヤメさせてもらうわ」


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