【漫才】絵本作家
二人「はいどうもー」
ボケ「突然やけど俺、絵本作家になりたいねん」
ツッコミ「ほんま突然やな。どんなん描きたいん?」
ボケ「三匹の出荷先が決まっていないアグー豚がな、牧場を逃げ出すねん」
ツッコミ「おお、沖縄のブランド豚やん」
ボケ「長い逃亡生活に疲れた三匹は家を建てようとすんねん」
ツッコミ「どっかで聞いたことある話やな」
ボケ「でもな、悪いオオカミに目ぇ付けられとんねん」
ツッコミ「そら、美味しそうやしなぁ」
ボケ「いや、夜の街で働かせようとしてんねん」
ツッコミ「悪いオオカミさん、ホストなん?!」
ボケ「いや、スカウト」
ツッコミ「どっちでもええわ、悪いオオカミの意味ちゃうやん!」
ボケ「でな、スカウトのために三匹の家に行くねん」
ツッコミ「オオカミに不安があるけど、続き聞こか。あれや、はじめは藁の家やろ?」
ボケ「せやねん、屋根をこう急勾配で合わせてな、豪雪にも対応しつつ屋根裏でカイコ育ててんねん」(手で屋根の形をつくりながら)
ツッコミ「合掌造り!? 世界遺産狙ってんの?!」
ボケ「でな、鍵かけてないから、買った覚えのない野菜が玄関に置かれてんねん」
ツッコミ「田舎のご近所付き合い! オオカミさんどこ行った!?」
ボケ「駐在さんが距離感近過ぎて怖なったから、二番目の家に行くねん」
ツッコミ「なんか腑に落ちんけど、まぁええわ。次は木の家や?」
ボケ「木の断熱性を生かして、夏は涼しく冬は温かいのが特徴で、枝を打ち払った木の幹を交差させながら積み重ねた家やねん」
ツッコミ「ログハウス!? 丸太持ち上げたん、その子?!」
ボケ「クマさんに手伝ってもらってん」
ツッコミ「クマ?! よう食われんかったな?!」
ボケ「ワイルド系の男にしか興味ないから大丈夫やねん」
ツッコミ「クマはクマでも熊系の人やん! オオカミさん逃げてー!」
ボケ「で、三番目の家に向かうんよ」
ツッコミ「なんかもうオオカミさんに同情してきたわ。最後はあれや、レンガの家やろ?」
ボケ「せやねん。レンガを10個積んで建てた家でな、オートロック完備、全館空調、スマート家電で音声操作も出来る最先端の家やねん」
ツッコミ「いやいや、そんなんレンガ10個じゃ無理やって! ピザ釜すら作れへんで?! ウソ言うたらあかんって」
ボケ「ほんまにレンガ10個やねんて。座布団1枚分やん?」
ツッコミ「一千万円のことレンガって言うなや! 座布団=一億円なんて分かる人おらんがな!」
ボケ「霞ヶ関にはいっぱいおるって、婆ちゃんが言うてたで」
ツッコミ「滅多なこと言うな!! で、オオカミさんどうなったん?」
ボケ「チョッカイ出してるとこパパに見つかって、ベーリング海でカニ漁船に乗ってんねん」
ツッコミ「遠洋漁業で一攫千金!? パパ絶対怖い人やん! 最後煙突から入って、暖炉の大鍋でアッチッチってオチちゃうの?!」
ボケ「え、何の話?」
ツッコミ「え? コレ、『三匹の子豚』やろ?」
ボケ「『琉球雌豚本州上陸物語』やで」
ツッコミ「売れるか、そんなモン!! ヤメさせてもらうわ」
了




