あーん、パクっ
高校生が書いた拙い文章ですが温かい目で見守っていただけると幸いです
俺は自室のベッドの上で物思いに耽っていた
思い返すと今日1日だけで色々なことがありすぎた
シャワー中に全裸で召喚されたことに始まり、姫様の水も滴るいい男事件、そしてこの豪邸を貰い、壁に埋まってリーンと出会い、とどめに打ち上げ花火だ
これも全てスキルのポンコツが関わっているのだろうか
そんなことを考えてみるが頭が働かない
何故なら、俺の脳の8割はさっきのリーンが占めていた
路地裏で笑った彼女は確かに俺の瞳に魅力的に映った
けど本当はあそこまで可愛かったなら納得だ
俺が今まで見たどんな俳優やアイドル達なんて比にならない
もし彼女が地球にいたならば、人類史上最も可愛い少女とでも言われるのだろうか
「(ダメだな、完全にやられてる…)」
自分がこんなにすぐ一目惚れするようなやつだとは思ってなかった
気がついたら彼女のことを考えてしまう
明日からどうすればいいんだ…
眠ることもできず、ただ時間だけが過ぎていった
窓から明るい光が射し込み、鳥たちの囀ずりが聞こえてくる
朝になった
昨日は結局ほとんど眠れなかった
部屋についている鏡を覗きこむと、見事な隈がついた俺がいた
顔を洗いにいくかとあくびを堪えながら部屋を出る
リーンはまだ起きてないようだ
腹が減ったが、俺がなると何かしら起きてしまうから作れない
とりあえず彼女を起こすことにした
やけに緊張してしまう
深呼吸をして俺は彼女の部屋の扉をノックする
「リーン、朝だよ」
返事がない
空腹にも勝てず俺は部屋に入る
彼女はベッドで枕を抱き締めて眠っていた
とりあえず起こそうかと思い体をゆする
「んん、ハヤトさまぁ」
「え」
寝ぼけてるのだろう
彼女はにへらと微笑むと俺の頭を持ち、引き寄せた
「うおお」
俺はそのままベッドに引きずりこまれる
「へへ~ハヤトさまぁ、ふふ」
リーンは俺をまるで抱き枕のように抱き締めて頬擦りする
ヤバイヤバイヤバイヤバイ
特に俺の理性が、
もう全身が燃え上がるかのように真っ赤に染まる
逃げ出したいが彼女に手と足でガッチリとホールドされているから出来ない
どうしようか必死に考えていると彼女の行動がどんどんエスカレートしていく
「あーん、パクっ」
「!!!!」
リーンが俺の耳たぶを甘噛みしてくる
その瞬間俺の中でこれ以上はまずいと警報がなる
俺は彼女を起こすための行動にでる
「リーン!朝だよ!これ以上はまずいって!」
体を拘束されながらも必死にゆする
すると彼女が寝ぼけてたのからしっかりと目を覚ましたのか、俺を見て顔を赤く染める
「な、なんでハヤト様がい、一緒に寝ているんですか!?」
「俺はお前を起こしにきたら、お前にベッドに引きずりこまれて抱き枕にされて耳たぶを甘噛みされていたんだが…」
「う、うそ…」
だんだん思い出してきたのだろうか
赤かった顔がさらに赤みをましていき、ついに大声で泣きはじめた
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それと私事になりますが、学校の期末考査が近付いてきたため今は1日1回更新ですが、ペース遅れると思います
ブクマ登録してくださっているかた、申し訳ないです