【英雄の帰還】♯1
こんばんは!こうだゐと申します!やっとこさ1話目を投稿できました。まだまだ物語も展開が少なく、世界観の想像等しにくい状況ではありますが、スタート地点に立ったばかり!!というよりも準備体操の段階です(笑) 誤字脱字や表現能力の低さは、話を重ねるごとに改善、成長していければいいなと思っております!赤子を見るような目で読んであげてください!
ーーア....オ!
地上界。誰もが夢見るような理想郷が広がっていると言われている。数多くの英雄達は、地上界に行ったきり天上界には帰ってこない。よほど美しい場所なのだろう。帰ってきた者達の事を、我々は「英雄」と呼ぶ。その逞しく、勇ましい姿に俺は憧れを抱いている。いつか俺も...地上界に...
「起きろっこの寝坊助がぁぁぁ!!」
ドスンッという鈍い音と共に炸裂した拳骨が青い髪の男の顔面に降り注いだ。
「何度名前呼んだと思っているのアオ!早く起きてよね!」
俺は何度も何度も見たお馴染みの茶色い天井を見上げて、また朝が来たのだと確信した。顔面パンチされた寝起きは最悪だ。どんな夢を見てたっけ?思い出そうとした時には忘れていた。
「お前...起こすために、兄貴の顔面を殴る事はねえだろ...」
「変なとこで兄貴面するのやめてよね!同じ日に生まれて、たまっったまアンタが先にお腹から出ただけなのにさ!」
このふてくされた態度を取っている 赤い髪の少女が俺の妹...いや..双子の妹の【ソラノ】だ。外見は俺には似ていない。肌の色は、昔本で見た雪のように白く、細い眉毛の下には、大きく美しい黒い瞳がある。瞳は星のようにキラキラ光って見える。
兄貴..いや双子の兄として顔の分析をするのは、かなり気持ちが悪い。
そう、こいつの言う通り ただたまたま 先に世に産声をあげただけ。ただそれだけだ。
「早く起きてよね、ご飯できてるから!!今日が何の日か忘れたわけじゃないよね!?」
「バーカ 忘れるわけないだろ」
ボサボサの髪の毛を掻きながら答えた。
俺は重い身体を、起こし 改めて今日が何の日か思い出した。「英雄の凱旋」 今日は長年、地上界に出向いていた 騎士が帰還する予定の日だ。俺もいつか..
地上界に出向きたい。そのために毎日鍛錬をしている。あと数年後騎士団に入るつもりだ。
「今日の朝飯は...げっ卵焼きあんじゃねえか」
ーーー文句を言わな〜〜〜〜い!好き嫌いしない!
台所からすぐさま、おばさんの声が聞こえた。俺達には母親も父親もいない。俺達が生まれてすぐ母親は、病に倒れた。父親は顔しか知らない。何をしていたかさえわからないが、生前母が見せてくれた写真でその存在を知った。今は、母の遠い親戚のおばさんの家にもれなく居候中...?0歳から現在15歳まで居候中だ。
ーしっかり食べるって
そう言って、不機嫌丸出しで椅子を引いた
「アオ!おばさん!私早めに凱旋パレードの位置取りしてきちゃうよ!!英雄様になる瞬間近くで見たいし!」
慌ただしく支度を終えたソラノが玄関先で靴を履きながら言った。
「あら、もう行くのソラノ?ちょっと待ちなさいっ」
おばさんは台所での洗い物作業を一度止め、足早にソラノに近づいた。
「行く前に、おまじないでしょっ?」
笑って頷くソラノに対し、おばさんは胸に手を当て合掌した。
「「今日もソラノに英雄ガルレイド様のご加護がありますように」」
「それじゃあいってらっしゃい!空飛ぶ時は、気をつけるんだよ!」
「大丈夫!大丈夫!いってきます!」
バタンッと玄関が閉まる音を聞き終えた時には、アオの皿には苦手な卵焼きしか残っていなかった。
「あの子空飛ぶの好きだけど、どうも心配でねぇ」
再び洗い物をはじめたおばさんがそう笑いながら呟いた。
「ご馳走様でした。俺も支度したら凱旋見に行ってくるよっ」
【英雄ガルレイド】
約50年ほど前に地上界から天上界に帰還した英雄の1人だ。彼らは、今まで存在すら本当にあるのか疑われていた地上界に出向き、地上人と文化交流を果たしたのだ。そして、天上界の文明発達に大きな影響を与えた。屈強な身体に、大きな羽を持つ彼は天上界に帰還後こう言った
「地上に楽園などない。我々は天界にて生まれ天界にて死するべきであり、地上は禁足地である」
と。
ボロボロの姿で帰ってきて、この発言をした彼の意見は説得力があり、人々は地上に恐怖したと共に、帰還した彼を称えた。
でも俺は地上界に興味がある。いや、興味しんしんである。それはもう一人の英雄レディスの影響だ。
【英雄レディス】
彼もガルレイドと共に帰還した英雄の一人だ。銀色の美しい髪に、細身だが引き締まった筋肉が鎧の上からも伺え、容姿も美しく 美形剣士であったと言われている。そんな彼は帰還後、地上についてこう発言した。
「地上は楽園である。我々は進歩と調和のため地上に移住すべきである!」と。
な?興味がわくだろ地上界に。帰還した二人で意見が大きく違うのだ。ここまで違うことがあるだろうか?俺は断然にレディスを信仰している。新しいものが怖い、知らないものが怖い人々はガルレイドの言う事を間に受け、50年もの間移住せずに未だに天上界にいるわけだ。どっちが真相か?そんなの俺もわからない。彼等は帰還してすぐに死んでしまっているからだ。
天上界では、毎年少数の騎士団体を地上界に送って探索させている。レディスやガルレイドが及ぼしたほどの発見は未だにない。それは帰ってこない人が大半だからである...地上界に行ったきり...。
今日の凱旋は実に数十年ぶりであり、俺もはじめて「英雄」を目にする事になる。彼は一体どのような影響を天上界に及ぼしてくれるのだろうか。
そんな想像をしている間に洗面台にて、長い青色の髪を後ろに束ねた。俺は自分で言うのもなんだが、そこそこな顔立ちだと思っている。きっと父親譲りだろう。
シュッとした顔立ちに、鋭い眉に目。ついでにチャーミングな涙黒子付きだ。女の子だったらかなりモテていたかもな、なんて思う。歯並びも自慢の一つだ。って、また気色が悪い。顔の分析は実にみっともないな。
そして生まれながらにして皆生えている羽の手入れをした。頭上の輪も、朝日を浴び、金色に光っている。今日はいつもより調子が良さそうだ。
「おばさん!俺もそろそろ行くよ。待ち合わせ場所だけど...」
「ああ大丈夫大丈夫!貴方達の髪の毛は 赤と青。相当目立つから、すぐ見つけられるわっ!!さてと、アオもおまじないしてからよっ」
「いやぁ、俺はいいよぉ...」
まだ、洗い物をしていたおばさんが手を止めて、
あなたまだレディス様を信用して...とでも言いそうな顔をしている。
「アーーーオーーー!まだ家にいるかぁぁ?」
この声にはものすごく聞き覚えがある。多分後5秒後には家にズカズカ上がり込んでくるはずだ。
「お邪魔すんぜっ!!ほーーら!やっぱりまだいると思ったぜぇ!」
案の定図々しく家に一人の少年が上がり込んできた。
「お前なぁ..人の家に勝手に上がり込んできてんじゃねえよ...。」
そう発言して10年目くらいになりそうだ。隣の家に住むコイツは【ザン】。綺麗な坊主頭であり、深緑色の髪の毛がチクチク生えている。目も頭のようにまん丸で大きく、普段小さな口も笑った時は、げんこつが入りそうなほど大きくなる。
いわゆるお調子者さ加減が顔に出ているヤツだ。
基本俺の周りのトラブルはコイツが持ってくる。腐れ縁フレンドだ。
「んな事は気にすんなってよ!毎度毎度の事じゃん!おはよう!おばちゃん!」
「はい。おはようザンくんっ!今日も相変わらず元気いっぱいね!!」
ザンの笑顔は周りにこだまする。おばさんも今日1番の笑顔が更新されただろう。
「そうだそうだ、アオ!あと少しで騎士様が帰還するみたいだぜ!時間がだいぶ早まったみたいだ!母ちゃんが朝、役場の人に聞いたんだってよ!」
「はぁ!?マジかよ!急がねえと!!ごめんおばさん俺行くよ!」
慌てて黒色の服を羽織り、身支度を済ませた。
「アオ、おまじない本当にいいの??」
「大丈夫だよ!俺はなんせレディス様が常に頭上にいるからさっ!加護受け放題だよ!!それじゃあ行ってくる!!」
急いで靴を履き、玄関先に向かった。
「気をつけるのよ!!アオ!私も家事終わったら合流するからね!」
少し心配そうな顔をしたおばさんに親指を立て、俺は家を出た。
あの時、おまじないを受けていれば俺の運命は変わったかも知れない。と後々後悔することも知らず足早に家を飛び出た。
登場人物一覧
【アオ】
この物語の主人公である天界人。性格は基本的に明るく熱い人情を持つ15歳の青年。幼いころから地上に興味を持っており、将来は騎士団に入団し、実際に地上に出向き、未だに完成されていない地上界の地図を作りたいというひそかな夢を持っている。髪が青く、背中には羽が、頭上には輪が浮いてる。双子の妹にはソラノがいる。
【ソラノ】
アオの双子の妹にあたる。天真爛漫であるが、アオにはキツイ態度をとることが多い。空を飛ぶことが苦手であり、度々蛇行飛行をしてしまう。アオ同様、背中に羽が、頭上には輪がある。髪色は赤く、アオも認めるほど顔は可愛らしい。
【ザン】
アオ達が居候している家の隣に住む少年であり、アオの親友。お調子者であり、度々周りを困らせる行動をする。が、友人間との信頼は厚く、何かの先導をきるのはいつもザンである。緑の坊主頭が特徴で、背中に羽が、頭上には輪がある。
重要なキャラクターをこれからも追記していきます。
文章も話を重ねるごとに変わっていく予定です。
現在1話での情報です。