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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ーアシュランス王国建国編ー
97/1227

2-16 新機能?『エード』と、戦う者の為の武具①。

宜しくお願いします。

――― R4075年7月16日(聖)9:00


 俺は、朝食を済ませた後、エルドラドブランシュ(領主館であり俺の家)の5階にある執務室へ移動し、書類整理そっちのけで、タブレットで私物の整理整頓作業を行っていた。


*********現在の私物*********


 私物(所有物)は全てタブレットで管理中。


 世界創造神様公認の嫁

 『マルアスピー』との、

 私物(所有物)は、統合済み。

 

 ≪魔獣素材≫ 唸る程所有


 ≪魔晶石≫  唸る程所有


 ≪魔石≫   意外な程所有


 ≪天然素材≫ 唸る程所有


 ≪回復道具≫ 唸る程所有


 ≪武具≫   ほぼ未所有


 ≪家シリーズ≫ 結構所有


 ≪神雑具≫  意外な程所有


 ≪神具≫   意外な程所有


 他      色々所有


 MGカードの残高(居住国の通貨NL(ネール)換算)

 『 223兆4317億6211万28 』NL(ネール)


 現金で所有している資金

 NL大金貨=500NL: 140036枚

 NL 金貨=200NL:      3枚

 NL小金貨=100NL:      0枚

 NL 銀貨= 40NL:      0枚

 NL小銀貨= 20NL:      4枚

 NL 銅貨=  5NL:      0枚

 NL小銅貨=  1NL:      3枚

 合計金額『 7001万8683 』NL(ネール) 


 神界神域の通貨(ゴッドマネー(創造神金貨枚)

 『 108億2022 』枚


 お手製ポーション(回復水)・【HP】

 『プチプチポーション・【HP】』  300本

 ※1本=10cc・【HP】回復量約3万※

 『プチポーション・【HP】』     60本

 ※1本=20cc・【HP】回復量約8万※

 『モワイヤンポーション・【HP】』  12本

 ※1本=40cc・【HP】回復量約20万※

 『グランポーション・【HP】』     2本

 ※1本=80cc・【HP】回復量約50万※

 『ロイポーション・【HP】』      1本

 ※1本=5cc・【HP】全回復


 ≪何故か私物扱い≫


 ☆スタシオンエスティバル(中空の避暑地)クリュ

  1.中空の離宮 本殿

  2.中空の離宮 創神殿

  3.中空の離宮 神宮殿:フォルティーナ

             :ルージュドラゴン

  4.中空の離宮 研究所

  5.中空の離宮 別荘

  6.中空の離宮 幼樹庭園

          正面庭園

        中央水上庭園

           西庭園

           東庭園

  7.東展望台

  8.西展望台


 ☆エルドラドブランシュ(領主館であり俺の家)

  1.ファミリーエリア:アル

            :アランギー

  2.ビジネスエリア       471人

  3.ロイク専用執務室       滞在中


 ☆スカーレット大神殿         0柱

                   24人


 ☆ノートルダム大聖堂         0柱

                  177人


 ☆幸運の神殿             0柱

 ※別名:ギャンブルの聖地※    605人


 ☆息吹の神殿             0柱

                    4人


 ☆愛憎の神殿             0柱

                    4人


 ☆武の神殿              0柱

                    4人


 ☆知の神殿              0柱

                    4人


 ☆光の聖堂              0柱

                    4人


 ☆闇の聖堂              0柱

                    6人


 ☆清地の聖堂             0柱

                    3人


 ☆清水の聖堂             0柱

                    3人


 ☆清火の聖堂             0柱

                   14人


 ☆清風の聖堂             0柱

                    5人


 ☆無の神の神殿            0柱

                    3人


 ☆邪の神の神殿:邪狐神『*******』

        :邪鼬神『*******』

        :邪鎌鼬神『******』

                    0人


 ☆守護聖人教会            0柱

                  566人


 ☆スカーレット聖人教会       44人


 ☆シャレット聖人教会        30人


 ☆モルングレー王宮聖人教会     22人


 ☆モルングレー中央聖人教会      8人


 ☆モルングレー南聖人教会      10人


 ☆シェリーベル中央聖人教会      5人


 ☆リヤン・サスルラック聖人教会  967人

 ※避難民・怪我人・病人の受け入れにより※


 ☆エルピス聖人教会          3人


 ☆クロシェット中央聖人教会      8人


 ☆ファーラム中央聖人教会       3人


 ☆サーフィス中央聖人教会      31人


 ☆サンガス中央聖人教会        7人


 ☆ブリーチ中央聖人教会        5人


 ☆リッツ中央聖人教会         5人


 ☆リリス中央聖人教会         4人


 ☆聖コルト大聖堂・聖人教会    841人

 ※旧コルト大聖堂※

 

 ☆ロイ中央聖人教会          8人


 ☆チューニング聖人教会        5人


 ☆サーカス聖人教会          5人


 ☆ナセル聖人教会           5人


 ☆シリウス中央聖人教会        8人


 ☆ゴールデンブレ聖人教会       5人


 ☆アラシ聖人教会           5人


 ☆マルアスピー聖人信仰教会      3人


 ≪補足≫

 世界各国が国教を、正創生教に改宗している中、

 ゼルフォーラ大陸では、

 ヴァルオリティア帝国が、【宗教の自由】

 【奴隷貿易の自由】【戦争の自由】

 【帝国の自由】【皇帝の自由】5つの自由を

 唱え他国を牽制。

 事実上の旧教【世界創造神創生教(そうせいきょう)】の

 保護国家・聖地・本拠地となっている。

 トミーサス王国は、宗教こそ改宗したが、

 大奴隷制人間族優位主義を維持。

 利害が一致した二国は密約により、

 世界創造神創生教(そうせいきょう)聖戦同盟を締結。


 聖人教会は、25軒

 ( 内大聖堂を兼ねる教会1軒 )


 ☆☆信仰の迷宮     滞在者 1022人

 ☆☆地の迷宮      滞在者   81人

 ☆☆水の迷宮      滞在者  117人

 ☆☆火の迷宮      滞在者   35人

 ☆☆風の迷宮      閉鎖中


 ☆☆コルトの泉・湖底の迷宮 滞在者  0人

 ☆☆コルトの丘・嘆きの迷宮 滞在者 11人

 ☆☆カイライ山・火口の迷宮 滞在者  0人


 ☆地下0階              0人


 ☆愛と美の修練の塔          0人

  出入口:永遠の愛の間       97人

 ☆憎と美の修練の塔          0人

  出入口:報復と憎しみの間    142人

 

***********************


 俺が朝食をのんびり優雅に楽しんでいると、闇の迷宮の攻略と魂集めから父バイル、パフさん、アリスさん、サラさん、テレーズさんが帰って来た。5人の表情や雰囲気から察するに、大変お疲れの様子。俺は、お手製のプチプチポーション・【HP】を24本を差し入れし、更に1本ずつ5人に飲む様に進めて渡した。俺のお手製ポーションは精神的な疲労も和らげる効果があるからだ。


 時間を見つけては製造し、在庫を増やしておいて良かった。


 神授で【聖人教会】なるスキルをいただいたが、レベル1では無くレベル2だったのは何故なのか考えてみたが、考えたところで結論に行きつく事は無いと判断し悩むのを止めた。


 フォルティーナやマルアスピーや王国と関わる様になってから身に付けた貯め込まない為の智恵の1つだ。


 俺が管理している私物(所有物)扱いの建物や迷宮は、滞在している神様や人間の数が把握する事が出来るのでこれはこれで意外に便利だ。



 さて、道具の確認も終わったし、そろそろ書類作業を始めるかな。


 俺は、執務室のデスク、テーブル、シェルフの上に山積みにされた書類を確認した。


≪トントン


「ロイク様。入室しても宜しいでしょうか?」


「どうぞ」


≪ガチャ


 俺の元契約奴隷パフさんが執務室の机の前まで歩いて来た。


「お店の方は良いんですか?」


「はい。午前中は、ロイク様との調査と修練に参加すると母には言ってあります。それよりも、先日よりも山が増えていませんか?」


「搬入速度が処理速度を軽く凌駕してるんで増え続けるいっぽうです」


「偉い人も仕事ってちゃんとやっていたんですね」


皮肉か?違うよね?


「ハハハ。たぶんですけど、俺よりはちゃんとやってると思います」


「ロイク様は、調査と修練と研究と、王国や領国や教会の仕事、1人で熟すには多過ぎる気がします」


「俺しかやれない事は、俺がやるしか無いですからね。それで、俺の顔を見に執務室に来た訳じゃ無いですよね」


「な、何を言ってるんですか・・・」


 パフさんは、暫く俯いていた。


「あのぉ~パフさぁ~ん。パフさ~ん・・・」



「ロイク様。これを見ていただけますか?」


 パフさんは、かなり古い1冊の書籍を鞄から取り出した。ファルダガパオでは無い普通の鞄の様だ。


「それは?」


「母と一緒に、祖父母の荷物を整理していたら、祖父が集めていた私的な書籍の中にあった物です」


「拝見して良いですか?」


「はい、見ていただきたくて持参しましたので、是非お願いします」


 俺は書籍を受け取ると、書籍の表と裏を確認し表紙を捲った。



「表紙には何も書いて無い様ですが、どうやらこの本は人間種の属性についてまとめた物みたいです」


「私の思った通りです。やっぱりロイク様は読めるんですね」


 神眼のおかげなんだけどね・・・


「これは、古代言語に限りなく近い古い時代のエーヌ語みたいです」


「エーヌ語?ですか」


 俺は、次のページへと進んだ。


「はい。古代魔人族の言語です。・・・それと、これ・・・非常に凄い本かもしれないです」


「凄いですか?」


「目次の様な役割をしたページにですね。AR103年4月8日現在の調査をまとめた物だと書いてあります」


「AR?」


「前時代の年数表示です。アヴォンリーファ(AR)歴は、12001年10月10日まで続き、12001年10月11日から13月30日までトル―(T)歴を挟み、リーファ(R)歴1年1月1日が始まり、現在R4075年7月16日です」


「15000年以上も前に書かれた本という事ですかっ!?」


「本物かどうか確認する一番手っ取り早い方法はタブレットに収納する事なんですが、良いですか?」


「はい。私が預かった時点で、この本は・・・そ、そ、その・・・ロイク様の・・・」


 パフさんは恥ずかしそうに口籠りながら最後まで言葉を続けなかった。


「【タブレット】『撮影』 ≫」


≪カシャッ


 俺は、執務室の机の上をタブレットで撮影した。パフさんが持って来た本と手付かずの書類達が消えた。


「あっ・・・ま良いか。ハハハ」


「ロイク様・・・仕事の書類も・・・」


「あとで出します。見た感じ片付いただけでも何かホッとしますね」


「机の上から移動させただけですけどね」


「今だけは目の前の書類からは開放されました」


 パフさんは執務室の机やテーブルと呼ばれる家具の上を占領する書類達を見渡し呆れていた。


「現状。領内だけじゃなくて、王都からの確認書や、正創生教からの確認書や、諸外国からの親書まで幅広く・・・親書は俺に来ても、ゼルフォーラ王国では国王陛下に転送する事になってるからまだ楽なんだけどね」


「それでこんなにあるんですね」


「妖精のオムレットさんが、可愛い声で言ってましたよ。『パトロン様。この部屋の机の上がいっぱいでしたの。執務室の隣の執務補佐官室に置いておきましたの』って、この部屋にあるより沢山あるそうです」


「この山だけでは無いのですね。・・・・・・こんなのんびりしていて宜しいのでしょうか?」


「今更慌てたところでって感じです。ハハハ・・・さてと、【タブレット】『取り出し』対象・収納したばかりの書籍 ≫」


≪・・・道具、貸借、書籍より、『人間種の属性と進化の果てに』を取り出しました。


「えっと、この本の正式名称は、人間種の属性と進化の果てにというそうです。『画面』20インチ・可視化対象パフ・レイジィー:『表示』書籍・人間種の属性と進化の果てにの情報 ≫」


≪・・・表示しました。


 俺とパフさんは書籍の情報や内容を宙に表示された画面で確認した。



「この本の内容はフォルティーナやアルさんに確認した方が良さそうです」


「私もそう思います」


 本の内容確認は後日行う事となった。



「ロイク様。この山積みされた書類ですが、私が見ても平気な物でしたら、お手伝い致しますが・・・ありますか?」


「あります。平気です、全部平気です」


 俺は、パフさんの申し出に食い付いた。


「全部ですね・・・分かりました・・・」


「決済書や了承や合意以外の報告書とかには、この印を捺して貰えるかな」


 俺は、ルーリン・シャレット天爵領、最終確認用領主印をパフさんに渡した。


「私なんかがこれを捺して大丈夫でしょうか?」


「平気平気。俺の迎えに椅子持って来て迎え合わせで作業で良いかな?」


「はい」


「また書類の山に埋もれると思うとぞっとするけどやるしかないよなぁ~はぁ~・・・【タブレット】『取り出し』今さっき収納した執務室の書類 ≫」


≪・・・道具・書類より、該当する書類13207部を取り出しました。


「さぁ~頑張りましょう」


「そうですね・・・」


 俺とパフさんの熱い戦いが始まった。


 俺は、書類の束を手前に数部取り寄せ内容を確認した・・・・・・


「あれ?」


「どうしたんですか?」


「この書類、誤字脱字、数字間違いに、修正が入ってて俺のサインと印が捺してあるんです。やった覚えがないんですよね・・・」


「こちらの書類もロイク様の確認が入った物の様ですよ」


「え?」


「こっちもです。これもです」


 俺は仕事をやった覚えが無い。マルアスピーがやっておいてくれたのか?


 結局、執務室の上に置いてあった書類は全て完璧な作業で処理済になっていた。


「パフさん。とってもおかしな事態です。計算するのかぁ~面倒だなぁ~と目の前に放置していたはずの書類まで計算ミスが修正され差戻の指示印が入ってます」


「差戻?」


 俺は、机の一番上の引き出しを開けると、『61930(ロイクサマ)』と数字を入力し机に備え付けの金庫を開けると差戻印を取り出した。


「これです」


「あれ?今、そこからお出しになられましたよね?」


「はい。今出しました。つまり、この書類は俺の目の前にあった時には、手付かずのままだったのに、パフさんと話をしていたら作業が完了していた事になります。しかも印は厳重に管理された状態。俺はサインをを書いた覚えがありません」


「自分でも気付かない内に、計算を済ませサインをし印を捺していたという事はありませんよね?」


 流石にそれは無理があるだろう。


「・・・それが出来るなら、きっと俺のこの部屋はもっと居心地の良い場所になっているはずです」


「自信を持って仰られても・・・」


「この僅かの間にやった行動は、タブレットに収納し取り出したという事だけです」


「ロイク様」


「はい。パフ君」


「タブレットが情報整理や真偽整理の過程で、ロイク様の仕事の補助として処理したのではないでしょうか?」


「なるほど・・・つまり、神授スキル【タブレット】が俺に拷問を敷く事を躊躇わないこの山積みになった書類の魔獣を加工処理したと・・・?」


 俺は、執務室の俺用の机の上に両肘を付き、両手を組み、その手に顎を乗せていた。


「え?ま、あぁ~・・・そ、そうですね・・・」


「な、何て事だ!」


「どうされたのですか?」


「俺ともあろう者が、ずっと気付かずに居たとはな・・・パフ君!」


「はい」


「今から、仕事が出来るとはどういう事なのか。見せてしんぜよう」


「はぁ~・・・」


 俺は、『書類の山・撮影会』を開催した。


 ただ只管に無心で撮影『Yes』をクリックしました。久々に事務仕事を頑張りました。執務室に隣接する執務補佐官室とその隣の同じく執務補佐官室とその隣の同じく執務補佐官室。計8室の執務補佐官室の書類をタブレットに収納しました。


 そして、17ラフン()後。完璧な仕上がりの書類を全て筆頭補佐官室に綺麗に並べ、書類と言う名の魔獣から解放された。


 書類総部数、合計108万108枚。この日を境にして、ルーリン・シャレット天爵領の領主の事務業務が滞る事は1度も無くなった。



「終わった・・・」


 感無量だ。


 俺は、視界に広がる大海原を見つめながら、珈琲の入ったカップを1口だけ口に運んだ。


「パフさん。今日は清々しい1日になりそうですねぇ~」


「そうですね・・・」



「【タブレット】『確認』ルーリン・シャレット天爵領貴族領軍私兵隊の詳細データ ≫」


≪・・・表示しました。


「ロイク様?次はいったい何を?」


「武具の調達です」


 次に俺が始めたのは、自領軍の武具の準備だった。


「ここでですか?」


「軍用に武具を製造したり販売している商人から購入するより、自分で作った方が高性能で安上がり何で、前から時間がある時に作ろうって考えてたんですよ」


「そ、そうなんですね・・・」



***********************


 ≪シャレット領軍≫

 正規軍


 1.聖都中央防衛部隊     3800人

 2.聖都北街道防衛部隊     400人

 3.聖都南街道防衛部隊     400人

 4.聖都西海岸防衛部隊     400人

 5.聖都東街道防衛部隊    1200人 

 6.聖都河川防衛隊       800人

 7.聖都西海岸海上防衛隊    400人

 8.聖都スカーレット防衛隊  3000人

 9.領国広域防衛隊      3000人

10.北海岸防衛隊        400人

11.北海岸海上防衛       400人

12.領国北部防衛隊       800人

13.領国東部防衛隊      1200人

14.港湾防衛隊         400人

15.領国外壁防衛隊      3000人

16.橋頭堡警備隊        400人 

17.森林警備隊         400人

18.聖都チュテレール騎士団   3000人

19.聖都サント騎士団     3000人

20.聖都エロー騎士団     3000人

21.正創生教警備隊       400人

22.親衛隊           200人


 予備役           約3000人


           合計 約33000人


***********************


「約3万3千人ってまたアバウトだなぁ~・・・俺が領主なだけあるか!」


「感心するところじゃ無いです」


「そうですね。ハハハ」


「3万3千人分もロイク様が御1人で?」


「えぇ。魔術でサクッと作るつもりです。これだと、部隊編成とか分からないからどの装備がどの位必要なのか分からないですねぇ~」


「はい」


「・・・・・・まっ!適当でいいか」


「・・・」



 騎兵、槍兵、歩兵(剣等)、衛兵、近衛兵、斧兵、弓兵、魔術兵、その他の為の武具を、神授スキル【マテリアル・クリエイト】の生成精製と合成加工で準備した。新しいスキルのおかげでレシピを所持していない武具まで高性能で準備する事が出来た。


 武具は、兵士個々の能力や功績に応じて貸し出す物に差を付ける事にした。使い慣れた得物を使用する許可は出しているが、敵味方の区別を付ける為、防具は兵種によって統一した。


 そして、兵士の武具全てに、ゼルフォーラ王国の王国旗を上に、正創生教会の教会旗を下に、ルーリン・シャレット家の家紋を右に、ルーリン・シャレット領の領国旗を左に、中央にルーリン王家の家紋。3旗2家紋の印を1つにまとめた物を魔術で付けた。


 所有者は俺で領軍に貸し出す形式を採用。全ての武具に簡易リュニックファタリテ(装備者指定武具)各部隊への許可を出した。



――― R4075年7月16日(聖)11:30


 俺は、パマリ侯爵領コルトの南30Km地点。西コルト川の東岸湿地帯に、パフさんと移動した。上位種のリザード(石竜子)ドラゴン()よりは劣位だがセルネル(魔蛇)よりは優位の素材を入手し確認する為だ。


「俺がやってしまっても良いんですが、パフさんの連射の方が俺よりも高速で自然へ与える被害が少ないかなと・・・」


「それで、私は何を狩ると良いのですか?」


「そうですねぇ~・・・ラーヴリザード(地火石竜子)とか、火属性だと倒し難い魔獣は俺が仕留めるんで、他は全部お願いします」


「分かりました」



 魔獣リザード(石竜子)種を狙った無言の大量虐殺が始まった。


≪ドーン


≪ドーン


≪ドーン


 火属性(きわみ)魔術【パーンヴェルミオン】が谺する。



 1時間後。リザード(石竜子)の上位種で、スチールリザード(鋼鉄石竜子)の更に上位種で、ステンレスリザード(不銹鋼石竜子)を仕留めた。


「これ、なかなか良い素材ですよ。金属みたいですが、皮や鱗の様に加工出来るので軽装用の武具に使えそうです。強度の実験します」


「はい」


 俺は、ステンレスリザードの鱗に、地水火風聖邪光闇無属性で魔法による攻撃と、物理による攻撃を与え反応を確認した。


「ロイク様。この素材なのですが、各属性耐性が高過ぎませんか?」


「でも、火属性で倒せたので、火属性が弱点みたいですよ」


「そうなんですか?」


「はい。下級魔術のレベルで全属性を試した感じだと、火属性の心得☆5で火属性魔術☆5のマジシャン(魔術師)の下級魔術【アグニ】レベル3までですね。他の属性なら中級のレベル5位までなら、ノーダメージでいけそうですよ」


「・・・それでも、レベル3の火属性魔術までならノーダメージ何ですね」


「プレートアーマーじゃないので、受けるタイミングや回避の仕方にもよりますが、そこそこ良い感じですね」


「そこそこですか?私の防具より凄く良いと思います」


「パフさんの杖以外の装備って、いつもの魔導衣の下って初心者の衣ですか?」


「はい」


「なるほど・・・そういえば、俺も外套や靴以外普段着だよなぁ~・・・」


「アリスさんとテレーズさんとサラさんはそれなりに装備を整えているようですが、私達は神具やスキル効果で各ステータス値が上がり高いだけですね・・・」


 そうだよなぁ~。フォルティーナやパフさんやトゥーシェやマルアスピーや俺って、そこまで防具を気にする必要無いから忘れてたよ。中空の離宮で待機中は、待機組で会議だな。


「私って、防御力1278何ですよね?」


「レベルも装備も変わって無いならそうですよ」


「ロイク様の防御力は御幾つ何ですか?」


「幾つだろう?・・・ここ最近事ある毎に数値が変わるからなぁ~・・・1億越えたあたりから覚えてないや。ハハハ」


「い?1億?ですかぁ・・・そんなに高いと防具何て必要無いですね」


「そうでも無いですよ。先日知り合いになりました。神獣様で邪神竜様という方が居るんですが、彼の攻撃は受けたく無いですね。あれ、エルドラドブランシュ(領主館であり俺の家)の外結界を破って内結界を破って、更に貫通して外に飛び出したんですよ。あれは流石に嫌ですねぇ~・・・」


「創造神様が、創造神様に関係する人達の戦争への直接的な参加を控える様に神授した理由が分かった気がします」

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