表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ーメア・イート編ー
559/1227

6-MS-131 コルトに16歳の神授を取り戻せ - 精霊様もまっしぐら。ハニー① -

 嵐 ―――五日目―――


 朝食(プティデジュネ)食後のお茶(ティータイム)と午前の執務をサクッと済ませ、スタシオンエスティバルクリュの邪狼獣邸の裏に建てた工房ロイスピー養蜂蜂蜜センター通称蜂蜜工房(ハチミツコウボウ)の一階のロビーへと【フリーパス】で移動した。



 時刻 ―――10:30―――


「お待たせしましたって聞いてた話より多いですね」

「そうね」


 マルアスピーの言葉はいつも通り素っ気なくて冷たい。だが、そう見えるだけで実際にはそうではない。


 今もそうだ。俺の姿を確認すると直ぐに俺の右隣に移動して来て、待ってたわよオーラを出し分かり難いけど微笑みながら俺の言葉を行動を待っていた。


 表情と同じで分かり難いだけだったりする。


「昨日の今日で良くこんなに集まりましたね」

「そうね」


 昨日の今日、昨日の夕食(ディナー)の後の家の恒例行事"親睦を深める序に情報交換も済ませてしまおう"食後のお茶(ティータイム)で、賛成多数で可決しあれよあれよという間に組まれた今日の予定四回目だったと思うハチミツパーティー。


 食後のお茶(ティータイム)でパルメから届いた報告書(手紙)の話を女性陣(ミンナ)にした結果がこれだ。


 今回は、旅行中のchefアランギー様は不参加。神友(カミトモ)が本当にいるのかどうか怪しいが、鮑と伊勢海老と河豚と鼈を食べに鹿に餌をやりに別の世界(異界)の何処かにある紅葉(モミジ)の名所らしいレムーラ大神宮に旅行中のフォルティーナも不参加。


 いつもよりちょっとくらいは静かに蜂蜜を楽しめるかもって思っていたが、よくよく考えてみたら静かと有り得ない。無理に決まっていた。


 トゥーシェがいる。しかも、メアの王サザーランド陛下と爺やのトラヤヌスさんがセットだ。


 残念とは思っていないが何故か、ユーコ様と悪狼神(アッォイ)様までいる。


 氷の大精霊タルヒーネ様と風の幼精霊小精霊達までいる。


「メアリーママさんはお腹に子供がいるから蜂蜜はダメね。バイルは、バイルには今日のことは話してないわ。サザーランドとトラヤヌスはトゥーシェちゃんが、ユーコとアッオイはロザリークロードが、タルヒーネはミューが、風の子供達は自然に集まって来たわ。それと、パフちゃんとエルエルは私達以外の家族ね。リディアには謝ったのかしら?」

「あの後、店員さんにもちゃんと謝りました」

「そう、それなら良いわ」


 蜂蜜と父バイル……合わねぇ~。つぅーか俺も合ってねぇーって言うか微妙なんだけどさ。


「そう言えば、親父のこと義理の御父様(おとうさま)って最初の頃呼んでたような気がするんだけど」

「そうね」


 興味がなさそうだ。この質問はするだけ無駄だな。


「ロイク様マルアスピー様。全員揃いましたので、工房の方へ移動しても宜しいでしょうか?」

「あれっパフさん今日はメイドの格好なんかしていったいどうしちゃったんですか?」

「可愛いなと思いまして神々様方に御伺いしたところ一着分けていただけることになりました。そして、今日が初お披露目です」

「私が着るように勧めたのよ」

「そうなんですね」


 家族と同じように考えてる人がメイド服って、まぁーこれもありなのか? 俺って拘りのない男で良かったのかもな。

貴重な時間をありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ