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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ーメア・イート編ー
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6-MS-105 コルトに16歳の神授を取り戻せ - 朝は金、昼は銀、夜は銅、 ナシングイズウェイステッド -

 第一回何たら国政会議は...... ~


「何を隠そう私はchef」

 皆知ってるし隠してると微塵も感じたことありませんよ。


「ですので、昼食(デジュネ)の支度、支度と言う名の追求、追求と言う名の使命、端的に言いますと食事の用意をしなくてはいけませんので、長々と議論している暇はありません。スコーチュ、アメール、ソイソース、オムレット、メレンゲと私は【1340】(ヒトサンヨンマル)(13時40ラフン)には退席しますのであしからず」

 皆を集めたのはchefアランギー様貴神(アナタ)ですよ。


「さて、本日は生憎の雨ではありますが」

 気持ち良いくらいに快晴でしたよ。家もガルネスも。


「集まっていただいのには訳があります」

 もう知ってます。良く聞こえないけど、さっきからそのことを話し合ってる訳ですから。


「そして私は感激しています」

 何に?


「そこで私は確信することでしょう」

 え、は?


「自らの手で全て済ませようとする。滑稽。誰にも頼らず相談することもなく解決しようとする。軽率。ヒュームが多種多様なのは何故なのか、微生物(細菌等含む)(ピルガス)虫(蜘蛛蚯蚓等含む)(ナシセクト)植物(捕食系等含む)(プランチャー)等はヒュームよりも遥かに多種多様ではありますが、魚類、獣類、魔獣類、竜種、聖邪獣種、あげ続けると切りがありませんのでこのくらいにしておきましょう、彼等と比べヒュームは多種多様。では何故ヒュームは多種多様なのでしょう。考えたことはありますかなっ、それは」

 おっと質問じゃなかったのね。

「世界創造神様のきまぐれ」


 きまぐれ……って……。


「悩み考え行動する。素晴らしいことです。ですが、深く悩み難しく考えることはナンセンスです。さて、ここからは日常の私chefアランギーに戻りますですぞぉー、はい。つまり、この世界は世界創造神様のきまぐれによって創造され偶然にも紡がれ必然を成し今尚紡ぎ続けているだけ、だたそれだけのこと。幸いなことに私には永遠が付いて回り、幸いなことに異なる存在には数日で使命を全うし冥府下界を巡る存在がいる。幸いなことに貴方達は貴方達としてここに存在している訳ですがぁー、……もう良いでしょう。それでは発表しますですぞぉー、はいっ!!」


~ ......この後、直ぐに閉会した。



 chefアランギー様は、友好関係にある存在、友神(ユウジン)、友人知人知己も可、眷属隷属たまに主従、同士、一族親族自称家族、顔合わせが目的だったらしい。


 結果的には、他国で重責に就く人や忙しい人は出席していないので、中途半端な顔合わせになってしまったが、本人は満足しているようだった。


 そして俺は少し前のことを、建国直後のことを思い出していた。それは、chefアランギー様と公僕について話した時のことだ。


 アシュランス王国では、閣僚貴族軍属官吏役人を総括的に公僕と呼ぶ。


 chefアランギー様自らが私は国家に仕える公僕だと公言ている以上、下で働く者は必然的に公僕の公僕下僕(ゲボク)(シモベ)だ。


 これは、便宜上対外的に宜しくない。言葉だけとはいえ、役人の多くが下僕か僕な国。国としてイメージが悪過ぎる。



―――建国直後の回想

「公僕は、国家国民の雑用係で使用人で奉仕者である。そういうことにしましょう。詭弁、……この際何でもありです。神の自由裁量に異議を唱える存在には須らく罰を与える。そういうことにしましょう」

「法律に神罰が下ります。って、書くつもりですか?」

「なるほどなるほどなぁーるほど、明文化するのは好ましくありませんですぞぉー、アシュランス王国にだけ違反後に罰を与えるのは神は等しくの部分に著しく抵触する行為ですからなぁー、ふむふむふむ……おっ、これなら。法律の下に心得を覚悟を制定しましょう」

「……chefアランギー様、それって結局家にしか神罰が下りませんよね。それに、覚悟しない方が法律に違反するより罰が重いってのもどうかと」

「パトロン殿は些か事細かなところがたまに傷ですなっ、気付いた時にはもう遅い毛根は貴方を待ってはくれない。という格言をエレクトロンボルテックスに迷い込んでしまったおり教わったのですが、正にそう言うことですぞぉー、はい」


 相変わらず言ってる意味がサッパリ分からない。が、ここは適当に返事だけでも。

「そうなんですね」


「公僕の定義について話し合う機会はいずれ何処かで余裕をもってするとしましょう。」

―――回想終了



 今日も保留ばかりだったが、それでも今日は快挙の日だ。



―――閉会直後の回想

悪狼神(あっおい)貴女神(アナタ)には、フィンベーラ大陸で一働きして貰います。神授の導きを得てなお世を迷う哀れな回帰物を生あるまま回収して来てください」

「構しまへんが、なんでうちに依頼するんどすか?」

「フィンベーラ大陸に居を構える神は貴女神(アナタ)しかいません。貴女神(アナタ)以外に適任の神はいません」

「……そうどすなぁ~」


悪狐神(アッコ)いえユーコ、貴女神(アナタ)には」

「ちょっと待てぇーい。私は何処にも家を持っていない」

「そういった可哀想な神も少なからずいると……そうでしたか、貴女神(アナタ)には家が無いのですね。それでしたらこれも何かの縁良い機会です。ベリンノック大陸で一働きして来てください。報酬は、そうですねぇー……狐には昆虫爬虫類果物油揚げ砂と聞きますのでベリンノックの砂漠の何処か好きなところに居など構えてみては如何ですかなっ、はい」

「アランギー……」

「何ですかな」

「砂、砂漠に住めってお前おお鬼だろっ」

「いえ、私は昔も今も何一つ変わることなくchef一筋のしがない神の一柱chefアラン」

「知って知ってるからお前が料理の神だって知ってるから、なっ、行けば良いんだろう今直ぐ行くからもう止めてくれ長いの飽きて辛いんだよぉー」

「ふむ、それではお任せ致しましたですぞぉー、はい」

「あ、あぁ」


「少々脱線してしまいましたがこういった無駄な時間にこそ生きる上で大切な何かが隠れている。常日頃よりこのように考え生きる、そうすれば心豊かにあれるというもの。さて、ゼルフォーラ大陸はミィールに任せるとして」

「わ、私にですかっ!?」

「そのつもりですが、何か問題でも?」

「亜神になったばかりなのですが……」

「はぁー、良いですかなっ。神も亜神も半神も精霊も人もありません。今は適任か適任ではないかが重要なのです」

「は、はぁ~……」

「ですが適任とは結果論でしかありません。結局のところは失敗すれば適任だと思ったが適任ではなかった、成功すれば適任だと思ったやはり適任だった。口にした以上私が全ての責任を負いましょう。何、世を迷う哀れな回帰物を生あるまま回収するだけの簡単な仕事です。気楽に行って来てくだされ」

「は、はい」


「お、おい。私には砂漠だとかぬかしておいて、優しいな成り立ての鱓には優し過ぎないかっ!!」


 工房ロイスピーの菓子を口いっぱいに頬張りながら、一人で騒がしいユーコ様。


 chefアランギー様は、何かと騒がしいユーコ様を気にも留めずに話を続ける。


「ネコトミサール大陸には縁の神が見当たりませんので、邪神竜」

「我? 何故我が」

「おっと幸せを手繰り寄せ今やロザリークロードでしたな」

「聞こう」

「ネコトミサールにはシーゼンプカンプと呼ばれる大陸の屋根山脈があります。シーゼンプカンプとは古代の言葉で(タツ)の落とし子のことだとか」

「ふむ。タツか。タツとはいったい何だ?」

「シン、リュウ、ドラゴン、何れかの竜種族の何処かに列なるかもしれない今はなき種だとか」

「ほう」

「しかし大事なことは(タツ)の方ではありませんですぞぉー、落とし子の方ですぞぉー、はい」

「おとしご……」

「古来より、大切な者か弱き者を一度落としてから拾うという習慣が遠く離れた何処かにはあるとされています。奇妙に映るかもしれませんがこれもまたヒュームの文化の一つ。貴女神(アナタ)はもう邪神竜ではなくロザリークロードなのです。ヒュームの文化の一つや二つ幸せに満ちたその心で受け止めて然るべきですぞぉー、はい」

「子を拾いに行けば良いのだな。分かった、行って来る」


 ロザリークロード様は、chefアランギー様の話を全く理解しないまま、姿を消した。


「少々神選(ジンセン)に無理があったかもしれませんが、結果を待ってそれから考えることにしましょう」


 chefアランギー様は、溜息を零しながら席から立ち上がると、いつものようにパルマセコを軽快に響かせ妖精のおしごとに指示を飛ばした。


「さて、本日のデジュネに皆様を招待したい。陛下も私と同じ考えです」


 ……今、初めて聞いた、よ。


「本日は、スタシオンエスティバルクリュの住民、手が離せないロイーナ以外、ニューリートの住民も招待しております。皆で英気を養い神授復活と来る日に備えましょう。では」


 パンパン。


 chefアランギー様のパルマセコの音が響くとchefアランギー様は姿を消した。

―――回想終了


 本当に自由だ。……つまり、俺は何をすれば良いんだ?


 閉会した覚えはないが、もう閉会した感じの会議の場、たいじゅの間を眺めながら、今後についてどうするべきか真面目に悩んでいると。


 シュパッ。


 ロザリークロード様が帰って来た。


 早っ!! もう、回収して来たのか?


「居なかった。乳飲み子何処にも落ちてなかったぞ」


 あ―――。何て言うか、だよな。


「ん!? アランギーは何処行ったぁー。落ちてなかったぞ」

「五月蝿いね。良いかね良く考えるね。簡単に乳飲み子が拾える訳がないね。世の中そんなに甘くはないね」


 え? ……フォ、フォルティーナが人の話を聞いてた、のか?


「……甘くない。確かにそうかもしれ」

「だがしかしだね。今日はここで皆でパーティーだね」

「そうなのか?」

「パーティーには甘いデザートやフルーツが付き物だね。要するにだね。甘くない世の中にも甘い瞬間があるということ、気長にほんの少し待つだけで良い思いが出来るという算段だね」

「待てば良いのだな」

「その通りだね」


 ……関わらないでおこう。あれに関わったら絶対に碌なことにならない。


 アシュランス王国は、国政会議?ですら、保留と丸投げを旨とする。神様思考、結構行き当たりばったりの国かもしれない。


 そうはならないように頑張らないといけない。ただ、何をしたら良いのか全く分からない。


 一人で悩んでいえても始まらない。


 こういう時は、皆に、chefアランギー様に相談するに限る。俺は一人じゃない。皆がいる。


 ……う~ん…………。

貴重な時間をありがとうございました。

明日明後日とアップできるか不明な為、

二・三日分をまとめてアップしました。

駄文の長文、申し訳ございません。

無理矢理繋いだ為、誤字脱字意味不明等は、

見つけ次第その都度訂正します。


追伸:意味不明は最初からでした。

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