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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ーメア・イート編ー
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6-MS-01 追われる者と時空牢獄1

 神授スキル【タブレット】とほぼ神具みたいな半神具【モントレアプレ】とほぼ神具みたいな半神具【MRアイズ】は、とっても便利なスキルと道具だ。


 タブレット検索、コルト下界とメア(亜)下界の現在の日付と時刻を今のコルト下界の人間(ヒューム)にも分かるように表示。


―――コルト下界―――

リーファ歴(R)四千七十五年(4075年)十月(10月)二十四日(24日)火の日((火))二十時三十ラフン(20:30)頃。

―――メア(亜)下界―――

創生歴(創生)十三億一千六百六十五(13億1665)万六千四百八十九年(万6489年)二月(2月)二十六日(26日)十六時三十分(16:30)頃。


―――Erreur grave―――

・訂正 Oui / Non


 MRアイズを通して映し出されたタブレットの検索結果に、見慣れない赤色の表示が含まれていた。


 面倒くさいので、視線でNonを選択する。


―――Serious error―――

・訂正 Yes / No


 選択と同時に見慣れない赤色の表示が消え再び見慣れない赤色の表示が現れた。今回の表示は点滅を繰り返している。


 え? えっと、これって目立つように点滅してるよね。……これ絶対に厄介ごとだ。


 面倒くさいので、視線でNoを選択する。


―――極めて深刻な事態―――

・状況把握 Yes


 あーえっと、一択だったのね。


 Yesを選択する。


≪正確な状況をダウンロード中です。ダウンロードが完了するまで暫くお待ちください。深刻な誤差を考慮し適切な者に協力を要請します。


「な、何じゃ? 急に声が」

「旦那様、私奴にも少女のような声が聞こえております。ですがご安心ください」

「トラヤヌスよ。このような状況でどうして安心できようか」

「問題ありません。トゥーシェお嬢様リュシルお嬢様の清らかで愛らしくそこはかとなく凛とされ知性に溢れたお声の方が心地良くございます。ですのでご安心ください」

「……そ、そうかお前に聞いた儂が愚かだったわ。古の世界の管理者ロイクよ。これはいったい何事だ」


「何事だと聞かれても、いったい何を言ってるのか分かんないんで答えようがないんですが」

「この頭に直接響いておる少女の声のことじゃ」


 適切な者……サザーランド陛下がか。……いないよりはましかもしれないけど、はっきり言って邪魔なだけなような気が。


「それ、たぶんですが創造神様の声だと思います。創造神様って神様の中で神格が一番上の神様のことです」

「……こ、この幼子のような声が絶対神様よ、よりも上位の神だと」

「普段はメールなんで、俺も声くらいしか知らないんですよね」

「ふ、普段から神と連絡を取り合っておるのかっ!?」


「おジジ王は相変わらず言ってることが可笑しいのじゃぁ~。この人げ、こいつの傍にはいつもうじゃうじゃと目障りな神がいるのじゃぁ~」

「もう一人の妾の言う通りじゃ、旦那様の傍らには常日頃より数多の神々が伺候しておる故、その驚きようは今更すぎぬか?」


「わ、わ、儂の可愛いトゥーシェに反抗期がぁ―――っ。はっ! そうじゃ、トラヤヌス」

「はい」

「反抗期の祝いをせねばなるまい。赤飯を赤飯の用意を」


・・・

・・


≪極めて深刻な事態に陥っています。ですが今更焦る必要はありません。まずは、先程マーカーし時空牢獄に投獄した者達の身柄を引き取りましょう。


 はい、喜んで。……もうどうにでもなれだな。どうせ断れないし。

貴重な時間をありがとうございました。

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