表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ーメア・イート編ー
421/1227

6-45 再びメア(亜)下界へプリクエル① 保護①


 便宜上、山の北側の荒野グループ、山の中腹グループ、山の南側の荒野グループと三つに分け適当に呼称していたが、何となくしっくりくる老師ナディアの呼び方を採用することにした。


 ガルネス湾に停船させた船に待機していて集団転移に巻き込まれた被害者達を、『鞍組(くらぐみ)』。

 老師ナディアの説明によると、海原から野っ原(荒野)に転移した船と海を失った船乗り達、無海の船乗り、無海と言えば布袋鞍、布袋鞍は騎乗用の馬具で海洋国家ララコバイアで最も一般的な鞍。海が無いと言ったら鞍一択なんだそうだ。


 王都(神都)ガスネスの北の砂浜に待機していて集団転移に巻き込まれた被害者達を『山組(やまぐみ)』。

 老師ナディアの説明によると、「そのまま、見たままだねぇ~」なんだそうだ。


 王都ガルネスの市内に待機していて集団転移に巻き込まれた被害者達を『森組(もりぐみ)』。

 老師ナディアの説明によると、点在する樹木、畑、花壇、草原、雑木林、森。「視力には自信があるんだよねぇ~。薄暗くて色とかは良く分からなかったけど」、木が沢山生えてる場所と言ったら林か森、林と森と言ったら森林、森林と呼ぶのは長くて面倒だから短く森にしたそうだ。


 鞍組山組森組の他にも被害者はいる。魔力陣の暴走は半径約六十キロメートル(直径約百二十キロメートル)の広範囲に及んでいた訳だから当然だ。鞍組山組森組以外の被害者達を『他組(ほかぐみ)』。

 老師ナディアの説明によると、「そのままの意味だねぇ~」。…………俺も、そう思う。



 あの日、俺はサザーランド陛下からの念話を受け直ぐに動いた。準備も報連相も全て無視、chefアランギー様と合流するや否やメア(亜)下界の無十楽(ムトラク)礼拝堂へ移動した。


 サザーランド陛下とその後ろに控えるトラヤヌスさんと誰なのか名前も知らない人達数名と落ち合い。


 集団転移の被害者達を最初に発見したウェードカルンドーナ帝国の斥候こと悪竜族(モーヴェドラゴン)のディッギングリーグ・ゴン・ガァルゴードゥ見習い騎士の背に乗り見窄らしい集落こと海組の基地へと移動した。


 俺の神授スキル【フリーパス】と【タブレット】の組み合わせが上手く機能しなかったからだ。chefアランギー様の話では歪みが原因らしい。


 海組を保護する際に熱烈な歓迎((激しい攻撃))を受けてしまったが、chefアランギー様の存在に逸早く気が付いたアヤ少尉(現在は大尉)の適切な対応もあり、無事に合流することが出来た。(俺も居ると最初に気付いてくれたのは意外にもララコバイア海洋王国の名前も知らない少年水兵だった)若干ギスギスとぎこちない感じではあったが、終わり良ければ全て良しということにしておこうと思う。


「詳しい話は後日落ち着いたらします」と早々に話を切り上げ、神授スキル【転位召喚・極】で彼等をもといた場所(船)へと戻し、メア(亜)下界に存在してはいけない存在を目には見えないレベルの存在まで可能な限りコルト下界へ戻した。


 サザーランド陛下と意見交換し、色々な意味で散ってしまった存在に関しては追々その都度解決することで合意した。



 そして、斥候のディッギングリーグさんの背に乗り石造りの堅牢な村城こと山組の臨時の本陣へと移動した。


 山組を保護する際にここでも熱烈な歓迎((激しい攻撃))を受けたが、chefアランギー様の存在に逸早く気が付いたリア大尉(現在は少佐)の適切な対応もあり、無事に合流することが出来た。(因みに、長老の、娘の、敵討ちとばかりに勢い勇み玉砕覚悟捨て身の上級魔術を馬鹿みたいに打ち込んで来た魔剣隊とその副老師で老師ナディアの父ユルキリル。副老師ユルキリルは斥候のディッギングリーグさんの顔面に魔術を打ち込もうと一人突撃し、斥候のディッギングリーグさんの背に乗る俺達アシュランス王国の国王【コルト下界の管理者】と副王【神】とその他【大勢】と目が合うと、鬼の形相血走った眼がまるで嘘のように血の気が引き青褪め口から泡を吹き出し気絶し白目をむいて落下した。落下するところを慌てて保護したのは言うまでもない。俺が居ると最初に気付いたのは副老師ユルキリルということになる)ここでも若干ギスギスとぎこちない感じではあったが、終わり良ければ全て良しということにした。


「詳しい話は後日落ち着いたらします」と早々に話を切り上げ、神授スキル【転位召喚・極】で彼等をもといた場所(砂浜)へと戻し、メア(亜)下界に存在してはいけない存在を目には見えないレベルの存在まで可能な限りコルト下界へ戻した。


貴重な時間をありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ